私の母は、25年ほど前の8月、クモ膜下出血で突然亡くなってしまいました。その日の夕方、父と母は、並んでテレビで相撲を見ていました。すると、母が少し吐いて、父に「頭が痛いから少し寄りかからせて」と言ったそうです。父は特別気にもせず、しばらくしたら直るだろう、と思って母を支えていました。父は少し重く感じてきたので、身体を動かそうとしました。そしたら、母が「痛いから動かないで」と苦しそうにつぶやいたそうです。
その苦しそうな姿を見て、父は、異常を感じ、救急車をすぐに呼びました。でも、結局、その苦しそうなつぶやきが、母の最後の言葉となってしまいました。倒れてから、意識を失ってしまうまで、僅か20分程だったそうです。母は、享年68歳でした。「私は100歳まで生きる」と病気もせず、気丈な母でしたが、あっけない最後でした。
私は、その訃報を聞いて、その日の内に東京から茨城県まで行きました。次の朝、近所の人が集まって来てくれて、母が横になっている周りで、母の想い出話をしてました。私はただうつむいて、皆さんの話を聞いていました。聞いているうちに、私の目の前に座布団があって、そこに雨粒が落ちているのが見えました。でも、何で、こんなところに雨粒が落ちてくるのだろう?と不思議に思って、見上げたら、外はお日様が照って、青空です。そこで気がつきました。雨粒と思っていたのは、私の目から止めどなく流れ出る涙でした。涙を出しながら泣いている自分が分からない、こういうことがあることを知りました。
上の記事は朝日新聞からです。内容は洗濯機の選び方で、以下がポイントです。
①洗濯機の現在の使用割合
・縦型乾燥機能なし: 55%
・縦型乾燥機能あり: 25%
・ドラム式 : 25%
・二層式(洗濯と脱水別): 5%
②縦型乾燥機能ありとドラム式を比較した場合
・運転音や振動にはほとんど差は無い。
・縦型は強い水流を作って汚れを分離。ドラム式はドラム内で衣類を落下させ汚れをたたき落とす。 通常の汚れなら洗浄力は同程度だが、泥んこ汚れなら強い水流で洗う縦型が有利。
・布の痛み方は、衣類をこする縦型より、ドラム式の方が少ない。
・乾燥は、縦型は熱で温め、ドラム式は風を通す方法。ドラム式の方がふんわりとしわが少ない。
③洗濯機の使い方
・節電のためには、夜、帰宅したら、すぐ洗濯し、寝る前に乾燥まで終わらせる方法がお勧め。
時は流れても、誰しも、忘れられない思い出話というのはいくつかあるものでしょう。30年程前のある夏の日のこと、イラクから、日本のコンクリート産業を視察するために、イラク人技師10名が来日しました。そのイラク人達を東京近郊のコンクリート工場に案内することになりました。
汗をかきながらの工場見学が終わって、駅近くの食堂でお昼ご飯となりました。食堂に入ると、お店の人が来て、壁に掛けてある小さな黒板を指差しながら、「ここに書いてあるメニューは、今日、半額です…」と言いました。一同、腹ペコで、ちょうど人数分ぐらいだったし、お得なようだったので、「じゃあ、それを1個ずつ全部」と注文しました。
皆さん、待ちに待っての昼食で、おいしい!おいしい!と言いながら、アッと言う間に残らず食べちゃいました。私も満腹になって、落ち着きを取り戻し、何気に先ほどのメニューを見てました。そして、一瞬、目が点になりました。メニューの一つに「酢豚」と書いてあるのです。
イラク人はイスラム教徒ですから、絶対に豚肉を食してはいけないのです。夢であって欲しいと思いました。でも、目の前で、ヒゲ面のイラク人が満足そうに笑っているのが見えます。こうなったら、兎にも角にも1秒でも早く、この店を立ち去ることしかありませんでした。食堂の横には、ひまわりが数本咲いていました。
30年前、はるばるイラクから日本にお出で頂いた方々、今でも、皆様お元気でしょうか?あの時は、ウッカリしていてご免なさい。もう時効と勝手に決めて、ここに白状してお詫び申し上げます。これで気持ちが少し楽になりました。