生きる

一度しかない大切な人生!
自然の中に身をゆだねて、めぐり合ったもの達と、毎日を静かに、楽しく過ごしたい!

かわせ運命 91

2019-05-31 18:08:15 | あの空に太陽を 68

二人がオペ室に入って行くのを廊下の片隅に隠れて泣きながら見送るスヒ。ナムジン! シウ!

1か月半後  シウ、発作。「あなたは 何で僕の母だと言うのだ?ジナさん!ほら見て!あそこにいる人誰?慌てて医者を呼ぶジナ。オペ後、幻覚を見る人いますが、せん妄症です。自分がいる場所や、理由が分からなくなるのです。知らない人の幻を見たりします。そのうち治ります。大丈夫です。夜寝る時には室内を暗くしない方がいいです。電気はつけておいた方が、と言う医者。ほっとするジナ。シウの所へ来ていたナムジンにジナ、常務は実の母親が見えるよう。うわごとで実の親が来たと。ジナさん知ってるの?とスンジュ。うなずくジナ。パンさんが来た時偶然。シウには?とナムジン。いいえ、常務には言わないように言われました。有難うとナムジン、肝臓提供の感謝を言うジナ。兄弟だから当然だ、とナムジン。

アン家 スヒ、スンジェやホ執事と、ナムジンの部屋のベットを整えたり、花を飾ったりと働いています。嬉しそうなスヒ。スヒ、ホ執事に、ナムジン君の新しい車が来るから、カギを受け取って、サインしておいてね。スンジェ、ナムジンに車を買ったのね。ナムジンが喜ぶか?今まで自転車しか買ってやってないから、何というか。あの子は受け取らないのでは。理由なく他人から物をもらう子ではないから。他人?そうね。とスヒ。気づいたスンジェ、嫌だ!そう言う意味で言ったんじゃないわ、と慌てます。

病院 ナムジンが退院する日です。ずっと付き添ってくれたスンジュにお礼を言うナムジン。退院の挨拶にシウの病室に行くナムジン。俺だけ先ですまない。ジナの言う事聞けよ! シウ、おれもすぐ退院する。ナムジンに頼みがある。今日、母は自首するらしい。パンさんがお前が証言すれば母は放免になると。記者達は感付いている。母が誘拐犯で逮捕されればヒョンガンの企業イメージも失墜してしまう。母はとても反省している。お前は許せないだろうが、僕に免じて善処してくれないか?ダメよ!そう言って入って来たのはスヒでした。それは駄目!自首して、罪を償うことが、あなたたちに顔向けできること。勿論自首しても、ナムジン君の30年は戻せないけど、それでも。ナムジンに、病院の玄関前でコ・ソンギュさんが待っている。あなたが自分で運転するのは当分無理だから、2か月運転手として勤めてもらうわ。午後あなたの車が届くから、それまで、私の車で。お断りします、とナムジン。ホンの気持ちよ。断らないで!それから、登記済権利証書は机の上にある。お金で解決出来るのかと怒るのはわかる。でも私が出来るのはこれしかない。出来るだけのことはやらせてほしい。

病院玄関前 ソンギュ、車で待っている。なぜあなたが?とスンジュ。チェ常務の命令で。結構よ、タクシーで行くからとスンジュ。常務に給料を払ってもらった。甘えなくてどうする?息子に肝臓遣ったんだから。チェやあなたに頼りたくない、とスンジュ。俺も稼がないと借金返せない。スヒが言った言葉を思い出すナムジン(回復するまでお願い!)。ではお願いする、と言って車に乗ります。嫌な顔をするスンジュですが、仕方なく乗ります。自宅ですね?いや、会社に寄ってくれ!スンジュ、怒って駄目よ!家へ、と止めますが、会社へ行くと言うナムジン。

シウの病室  私の株と店舗はあなたの名義にした。おじいさんからもらった加平の別荘はヤンさんに、私が留守の間、あなたたちの事を頼むから。いいと思うとシウ。これをと言ってジナに差し出す紙袋、結納品よ。有難うございます。受け取るジナ。シウに、あなたが居てくれて、私は自分の全てをかけてあなたを育てて来た。それなのにこんなに苦しめてごめん、とスヒ。もう会わないようなこと言わないでくれ! あなたの回復を待ちたかったけど、これ以上自首を伸ばせない。シウや、この先私を憎むことがあるかもしれない、でも私を許してね。あなたに見捨てられたら生きる理由がなくなる。それが生きる理由。僕が見捨てる?世界でたった一人の僕の母なのに!涙を流すスヒ。

マンソクとヨンシル 家  愛し合う二人に別れろとは言えない、と言って婿養子に!スヒと縁を切るために。その時サンヒョンが来ます。婿養子に?常務と縁を切るために?ヤンんは、ナムジン一筋ですよ。婿養子になんて手放すはずがない。それにナムジンも承諾しない。チェが自首するそうです。10年はムショニ!だから嫁いびりは無理ですよ。彼の性格では実の母を認めないのではと心配です。

検察に向かうスヒ。検察官の前。スヒが座っている。私がキム・ソヨンの子を誘拐するようにパン氏に指示しました。パン氏はあなたが誘拐して、パン氏が預かって育てたと言っているが、と検察官。私の話が事実です。誘拐を指示、報酬を払いました。私を処罰してください。わかりました。対質質問しますから待機を!

ナムジンはホ弁護士の部屋に行きます。もう大丈夫か?はい、退院したばかりです。無理しないで1~2週間は休んでくれ。仕事は控えます。所で、もし私が検察で証言すれば常務と叔父さんは放免になりますか?誘拐の事を10年前に知ったが、自分が嫌がって家に帰らなかったと証言すれば、時効は成立して起訴されません。詳言すべきですか?正直な気持ちを言ってもよいですか?今私は後悔しています。後悔?真実が明らかになり、チェ常務も悪事を止めたが、シウやナムジン君のためになったのかと。ヒョンガンはこれでよかったのか?人が人を裁くことがどれだけ難しいか、今回の事で実感しました。チェ常務の弁護士をしようと思っています。ホ弁護士が?はい。チェ常務も死より強い苦痛を味わうわけですから。

第一グループの部屋 ヨジンもヨーロッパに勉強に行き、ジナもおらず、淋しい部屋。チャン室長、ため息をつきます。私も自分が情けない。何でヨーロッパから韓国に戻ったのか?チェも可哀そう。息子一筋で生きて来たのに、他人の子だったなんて。僕なら変になる。チェ。ジナ、ヨジン、常務が働いていたころが懐かしい。で第二グループの部屋 スンジュ入って来る。只今!チーム長は退院? ええ! でも家ではなく、会社に来た。いくら家に帰ろうと言っても、聞く耳持たない!その時スンジュの携帯にメールが来ます。ナムジンからで、検察に行って来る。理由はあとで。なぜ行くの?と思うスンジュ。10年前に知ったと言えば・・・と言ったナムジンの言葉を思い出し、止めようと慌てて外へ出て行きます。しかしロビーでスンジェに会ってしまい、大変!と言うスンジェの言葉、テシクの喫茶店へ行きます。話を聞くはめに。

チェ悪い考えを。それが・・・チェが私に加平の別荘をくれた。それに1万Wも。ナムジンにはカンナムのビル、利川の土地も譲った。もしや全財産の整理を? そう言えばこの数日色々整理していた。(刑務所で息子たちの幸せを罪で償い、とスヒが言った事を思い出すスンジュ)チャン室長に、常務が早まらないように気遣ってやってくれと頼まれた。どうしたら?その必要はない。自首しに行ったようだ。と冷たく言うスンジュ。

検察官から尋問を受けているスヒとパン。グムスンが誘拐した子を30年間育てたとパン。君は何十年も刑務所出たり入ったりしていたのに、どうやって子を育てたのだ? 女房が育てたら、俺が育てたのと同じだ。私は直接攫ってないが、指示したのは私、これ以上調べる必要はないとスヒ。その時ノックがして、ホ弁護士が入って来る。驚く二人。チェ氏の弁護士のホ・チョンサンです。又も驚くスヒ。重要な参考人を連れてきました。お会いになりますか?はい、お呼び下さい!振り返るスヒとパン。驚く二人。ナムジン、15年前に、自分は誘拐されたことを知った。親に返すと言われたが、断った。なぜですか?と検察官。実の親がボクを誘拐しろと指示したから。実の母とは?つまり、チェ氏がナムジン君の実母か?はい、そうです。その事実を知ってショックを受けたと? はい、とても。一方良かったとも。良かったと?はい、人の子を誘拐した母と離れて暮らしたいと思ったからです。検察官、この証言により、チェ氏とパン氏は刑を免れるがよろしいか? はい、どんな罪を犯しても、僕の母ですから。いいえ、処罰してください!とスヒ。刑務所に一生入れてください。あなたを許したわけではない!僕は事実を話しているだけです。

 


かわせ運命 90

2019-05-30 15:25:40 | あの空に太陽を 68

スヒ、なぜここへ来たの?怒鳴る。慌てるパン氏、話があって来た。来なさい!向こうへ行って話しましょう!とスヒ。階段下へ連れて行きます。オモニ!呼びかけるシウ。私が行ってきますとジナ。そっとついて行く。出国する約束で金を渡したでしょう?捕まって服役したら金なんて意味ない。それに外国なんかに行ったら、言葉が通じないで、一人で暮らせない。意気地ないのね。シウに何の話できたの?俺たちのためにナムジンに証言するように頼んでくれと言いに。ナムジンは駄目と言った。だからシウ君にナムジンに頼んでもらおうと思ったんでね。元と言えばあんたが私の子を攫ったから、こんなことになった。わざとじゃない。赤ん坊の足に書いてあった名札を確かめたから。産院側のミスだ!私、シウのオペすんだら自首するわ。だから二度と来ないで!そうしたら俺は逮捕されて、又10年服役になる。いっそ服役したほうがいいわ。今度シウの所へ来たらあなたを脅迫罪で訴えるから!帰ろうと、階段を登ろうとすると、ジナがいるのに気づきます。二人廊下のベンチに腰掛けて、ジナ!お義母様!つまりナムジンがお義母さまの息子?天罰が下ったのね。信じられない!理事が知ったら、ショックを受けるわ。シウには言わないで。症状が悪化する。シウは私が育てて来た子、命より大切と思っている。わかっているでしょう、シウは何と言おうと私の息子!

二人病室へ戻る。オム二!スヒ、シウの手を握る。あなたがいて本当に良かった。帰って行くスヒ。目覚めたシウ、オモニは? 会社へ。チョ理事に会社の業務を引き継ぐために。パンが母を脅迫したんじゃないのか?オモニはあなたのオペが済んだら服役すると。ナムジンが証言すれ母は助かるんだな?ナムジンに頼もう。証言を?その代わり俺は後継者の座を降りる。もともとナムジンが継ぐべきだったんだから。いいな?勿論あなたさえ傍にいてくれれば。所でパン氏はナムジンの実母の話を?そうでしたか?私は気づかなかったけど。さあ寝てください!

スンジュとスヒ会社の廊下すれ違う。辞任されるなら、家で過ごされたら?あなたには関係ない!DNAの結果を見せて、ナムジン母だと会社に宣伝するつもり?なぜ食って掛かるの?ナムジンを守る立場だから。私が許しを請うのはナムジンとシウよ!あなたが出る幕じゃない!罪を償うわ!刑務所で罪を償いながら、二人の幸せを祈るわ。謝ればナムジンが許すとでも?あの子の事はわからない。でも私がビルの屋上から飛び降りようとした時止めたのはあの子よ。こう言われたの、実の母が子の目の前で死ぬのなんて駄目!あの時自分が何をすべきかわかった。今更母親ぶる気?いいえ、今まで出来なかったことをしてあげたいだけ。

スヒ、秘書に、江南のビルと土地の名義変更をしたいの。贈与税について調べて!常務室へ。

常務室  チャン室長来る。後継者争いを降りるのか? 結果にこだわる必要なくなった。それじゃ、君は経営権めぐる戦いからおりろ。そのつもり。30年間育てた子より、離れていた子の方に何かしてあげたい。

ホ弁護士の部屋  亡くなった会長の弟のチョ理事がホ弁護士の所へやって来ます。何と?入れ替わったと?全く信じられない!シウがそばにいるのに、探し続けたのか!兄は後継者争いに望みがあったと?それは何だ?ナムジンは人扱いが優れている。寛容な経営者になる。一方シウは事業を進める才能にたけ、事実上責任者になるのに適している。二人で協力し、発展させるようにと。とホ弁護士。なぜ兄は1年間もコンテストを?ナムジンは経営実力を試し、シウは思いやりを育てる必要あると。出生が分かった以上、シウを後継者にすべきでは?ナムジンが勝っても、シウに経営権を譲るかも、とホ弁護士。

第二グループ  売り上げが伸びているなあ、とナムジン。嬉しそうです。

病院 ナムジンの部屋  スヒがやって来る。どうしてここへ? 妊娠していた時、焼き芋ばかり食べていた。焼き芋の入った袋を手渡そうとするスヒ。いりません。私といては気まずい?気楽ではない、とナムジン。オペが終わったら、私出頭する。江南の土地とビルをあなたに譲ろうと。いいや、その必要はない。僕には負担だ。その時スンジュ来る。ナムジンにお願いがあって、とスヒ。帰って行くスヒ。お願いなんて、何様のつもり?不機嫌な顔をするナムジン。

ナムジンの家  ヤンさん、どうしたの?とホ執事。私、ナムジンのオペが済んだら、外浦へ帰ろうと思うの。何で?とホ執事。産みの母がいるのに、私がここにいたらおかしいでしょう?30年育てたのよ、それにナムジンはスヒを受け入れない!とホ執事。でも親子よ。血は水より濃い!グムスンが尽くせばナムジンは受け入れるわよ。ナムジンが常務を受け入れたら寂しくない?寂しいわ。でも仕方ない、とスンジェ。

病院 シウ寝ている。ジナ、思い出している。時が来たら伝えると言ったスヒの言葉、私が夢で見たのはお義母様だったのね。理事と私は不思議な縁がある。もし誘拐されたのが、あなただったら?7歳であなたと会った。幼馴染になったでしょう。それでも私はあなたを愛したかしら?ため息をつくジナ。その時目を覚ましたシウ、どうしてため息を?なんでもない。病気の夫と夫婦になって、後悔しているのか?いいえ、とジナ。心配しないで。君とウジン残して死にはしないから。ええ。

ナムジン病室  焼き芋を見るナムジ。スンジュ来る。オペ前に差し入れなんて!とスンジュ。俺は子どものころから、焼き芋が大好きだった。キムチと一緒によく食べた。家にはいつも芋があった。よく食べた。私の母は私がお腹の中にいた時、西瓜ばかり食べたけど、私は西瓜は好きでない。常務を気の毒に思えた。目の中に様々な感情が見えた。空しさ、罪悪感、恐れ。もう寝ましょうとスンジュ。私が下の簡易ベッドで寝る。怒っている? あなたではなく、この状況に腹が立つ。スンジュの手を取り、怒らせてすまない。これから気を付ける、と言うナムジン。

オペ日です ベッドに寝て運ばれる二人。泣いているスンジェ。母さん、頑張るからとナムジン。母は?とシウ。君の姿を見るのが辛いと、チャン室長。ゆっくり眠って下さい、とホ弁護士。泣かないで、母さん!俺はいつも母さんの息子だから。そうね、頑張って!

スヒ廊下の隅の、誰にも気づかれないところで見送りながら、泣いていました。ナムジン!シウや!


かわせ運命 88, 89

2019-05-29 11:30:35 | あの空に太陽を 68

スンジュ実家 泣いている。チェはチーム長の実母なのか?わが子とは知らず誘拐したと?今聞いたじゃない、とヨンシル。信じられない!ナムジンが気の毒だ。つまり実の母が自分を消そうとした。どんなにショックか!アンが気の毒で泣いたのか?と父。ええ!彼はあまりにも可哀想で、不憫で、どんなにか切ないか、涙が止まらない、とスンジュ。そうでしょう。私も切ないものとヨンシル。今は無理だろうが、そのうち常務を受け入れるだろう、と父。どんなにつらくても耐える人だから。あんな良い人にどうして理不屈なことが続くのパパ?ナムジンに肝移植を止めさせた方が良い!と父。スンジュが結婚したら姑が二人?産んだ母、育てた母の二人?産んだ方に決まってるとヨンシル。産んだだけで母と言える?あんな女とは縁を切れ!と父。彼は多分、縁が切れないと思う。じゃあチェを姑として受け入れるのか?と父。私とチェの関係は修復不可能だわ。ののしりあって。私はチェを死んでも許せないから、ナムジンが二人の間で苦しむはず。お前のためあの女と縁を切れ!私のために実の母と縁を切れとは言えない。父さん!どうすればいい?泣くスンジュ。

家に帰ったスヒに、スンジェ、これで満足?と言って怒鳴ります。夜中にさ迷うほどナムジンは衝撃を受けて、こんなに苦しいのに、あの子はどれほど・・・・ごめんなさい。ヤンさん!とスヒ。あなただって、辛いでしょうね。こんなことになって、どれほど衝撃を受けたか。ナムジンを育ててくれて感謝します。この恩は必ず返します。そう言って自室に入って行くスヒ。椅子に座って、いつかナムジンがスンジェに言っていた言葉を思い出します。(もし、実の親に会ったらどんな話を?うーん、俺を産んだ時の話が聞きたい。俺を産んで幸せだったか、いなくなった時、悲しかったか。)涙ぐむスヒ。引き出しから仕舞ってあった手帳を取り出して眺めるスヒ。母子手帳と日記帳、それを読んで涙を流すスヒ。

病院 ナムジンの病室の畳んだパジャマの上にその手帳と手紙を置くスヒ、そっと出て行きます。そのあとやって来たナムジン、その手帳を見つけて読み始めました。胎児のエコーの写真、そして生まれるまでの日記でした。そして中にあった手紙を読むナムジン。(あなたが生まれた時は本当にうれしかった。あなたは天の授けてくださった贈り物だった。私を絶望から救いだし、生きたいと思わせた。人生って本当に皮肉、あなたが私の実子だったとは知らず、ひどい仕打ちをした。キム・ソヨンの息子のために。もし次の人生があるなら、良い母親なるわ。次は絶対見失わないで。

スヒ、病院内でホ弁護士に会います。なぜ病院へ?とスヒ。ナムとシウを見舞いに。オペの前にね。ちょっと話したいんですけどとスヒ。二人は病院の庭のベンチに座って話します。いつか会長からこんなことを言われた。シウは私に育てられて心配だと。私のようなひねくれて、憎しみ深いと息子をダメにする。憎しみと復讐だけを学ぶ。不都合を全て人のせいにすると。。会長が正しかった。復讐と憎しみ支配され二人の人生をダメにしたとスヒ。ナムジン同様、私も困惑している。会長が探し続けた嫡子がシウだったとは!とホ弁護士。お願いがあります。しばらく旅行に行こうと思う。シウのオペが終わるまで事実を伏せてください。シウに事実を打ち分けるべきでは?今はショックを受ければ、オペに影響を与える。皮肉にも常務の思い通りになった。実の息子のナム君が、後継者争いで優位な立場にあるし、願い通り、アン家の名を継いだので。人生とはわからないものだ。とホ弁護士。会長の望みが叶いました。死よりも辛いバツが私に下ったので、とスヒ。旅行はどれくらい長く?少し長くなると思います。病院内に戻った二人、別れますが、スヒは看護師に何か聞いています。上を指さす看護師。うなずいてエレベーターの方に歩いて行くスヒ、その姿を見送るホン弁護士。

ナムは予感を感じ、シウの病室へ。チェ常務は?ここに来なかったとジウ。その時ホ弁護士が入って来ます。常務に会わなかったですか?と慌てた様子のナムジン。先ほどチェに会った。なぜだ?チェが変だ!ホ弁護士はさっき、スヒが看護婦に何か聞いていたのを思い出して、伝えます。ナムジンは急いで出て行って、看護婦に聞きます。屋上への行き方を聞いたと。直感して、階段を駆け上って行くナムジン。

屋上。スヒ、今にも飛び降りそうな様子で、上に登って下を見ています。驚いて近よるナムジン。止めろ!止めてください!どうか。実の母が目の前で命を絶つなんて、酷すぎます!憎しみだけ残して!目の前で死んだ母の姿を忘れられず、一生苦しめと!泣くスヒ。手を差し伸べるナムジン。さあ!手を!早く!死んだら僕の苦しみが増えるだけ。まだボクを苦しめるのですか?泣くスヒ。その様子を離れて所から見るホ弁護士。

病院の部屋 水を買って来て、スヒに手渡すナムジン。3人で話し合います。少し落ち着きましたか?とホ弁護士。あなたの気持ちはわかるが、あんな極端な方法は間違っています。その時メールを受け取ったチャン室長が駆け付けます。スヒがいるので安心するチャン。ああ!チャン室長!常務を送ってあげてください、とホ弁護士。去っていくスヒとチャン。ナムジンの肩に手を置くホ弁護士。

病室に戻ったナムジン、スンジュが来て待っていました。一晩中帰ってこないから、心配して眠れなかった。抱き合う二人。

チェを自宅へ送って来たチャン室長、チェをベッドに寝かせて、ゆっくり休め!と言って、スンジェ、ホ執事と一緒に居間へ。チェは早まった行動をした。早まった行動とは?とスンジェ。私にメールをくれて、自分に何かあったら、理事とナムジンに自分の財産を2分の1づつやってくれと。おかしいと思って病院へかっけつけたら、幸いナムジン君が彼女を止めた。彼女が死んだら、ナムジン君は一生苦しむことになると言って。どう言う事かわかりました、とスンジェ。スヒの様子に気を付けてやってくれ。帰って行くチャン室長。

枕を持ってスヒのベッドに入り込むスンジェ。何ですか?スヒ。ここで寝ようと思って。なぜ?隣に誰かいると眠れないとスヒ。お嬢様育ちでもないのに。あらまあ!上品ぶって、チェ・グムスン氏?ナムジンを育てた恩を返す言ったのに、一緒に寝てくれないと?鼾をかく?とスヒ。かくかもとスンジェ。寝るスヒ。ナムジンの事で知りたいことがあったら、夜通し全部話す!ナムジンは何が好き?チャグリチゲ、春の山菜料理が好き。どんな山菜?姫ニラかな。ナムジンとの生活で一番記憶に残っていることは?昨日も電話で言ってたけど、あの子意地っ張りだから、給食費払えないときは、給食を食べなかった。それで私がお昼ご飯を作って持って行った。給食費は必ずお金が出来たら払うからと言って。そして二人で体育館で食べた。その時のことが忘れられないと昨日電話で言っていた。そんなに貧しかったの?女が一人で金を稼ぐことが簡単だと思います?ナムジンも苦労したとスンジェ。

病院 スヒ書いた手帳を見るナムジン。スンジュやって来て、それは常務が置いて行ったもの?うん、とナムジン。何か書いてある?特別なこと?ずっと見ていますね。とスンジュ。毎日お腹にいる子に手紙を書いていた。これを見るとチェがどんな人かわかる気がする。嫌な顔をするスンジュ。お腹の子が父親に似るように副会長の写真を毎日見たらしい。それでも誘拐犯人よ!俺も分かっている。でも時間が経てば許せるかもしれない。30年前にこぼれた水です。あなたがすくえると思っても、割れたグラスで手を切るだけだ。人間は行動によって人となりがわかる。チェ常務を買い被りすぎでは?怒ってサイドベッドに横になるスンジュ。

病院 シウの部屋 母に何か問題でも?と言うシウ。健康診断してもらう?とジナ。そうだな、それが良いなとシウ。その時突然パンが入って来ます。何の用?とシウ。折り入って相談が。ナムジンの誘拐の件で再調査を。知らなかったとシウ。捜査が終われば、チェ常務と俺は逮捕される。そして拘束される。それでも良いか?母が拘束されると?証拠があるのか?俺が自白したテープとチェ常務が口止めした看護師の証言もある。だから執行猶予がついても有罪になる。俺にどうしろと?とシウ。ナムジンを説得してくれ!一言証言すれば済むのに!なぜ意地をはるのか? 実の母と?何?とシウ。その時、スヒ来る。怒って、なぜ此処へ!

 

 

 


かわせ運命 87

2019-05-28 17:43:49 | あの空に太陽を 68

チェ・グムスンはお前の実母だ!お前のオンマだ! 今、何と言った? いや、チェはシウのオンマだ!馬鹿な話は止めてくれ!その時スンジュが病室にやってきて入り口で聞いていました。知らなかったか?ホ弁護士がDNA鑑定迄したのに、グムスンはお前の親だ!スンジェも知っている。ありえない!誘拐された俺が何で常務の息子なんだ?ホ弁護士は俺が誘拐した疑いをかけたが、俺はグムスンに頼まれたんだ。その時スンジュが入り口にいるのを見たナムジン、スンジュに知っていたのか?まだわからない、チェ常務が鑑定に出している、と答えたのです。自分で確かめると言って出て行こうとするナムジンに、その前に服装をきちんと換えて行きなさい。そしてパンに、叔父さん!出て行って!

病院 シウ、母さんが電話に出ない!昨日は見舞いにも来なかった。心配だ。夕べ、母さんが、亡くなった父さんからもらった大切な首かざりの紐が切れて、泣いている夢をみた。逆夢でしょう、と慰めるジナ。

スンジャ、ナムジンに、産みの親が誰か知ったのね。信じたくない!とナムジン。ナムジンは何も悪くない。人生を換えられて苦労したけど、その分心の真直ぐな、素晴しい人間に成長した。あなたは大勢の人から愛されている。

ホ弁護士の部屋に行くナムジン、スンジュもついて行きます。どう言う事か説明してください。パン君が病院へ行ったのですね。そうです。信じたくないだろうが、真実です。常務とナムジン君は親子です。驚き戸惑うナムジン。事実を知ったのは肝移植の検査の時です。常務とシウは適合しなかった。当初はチェが他の人の子を育てたのかと思った。あるいはDNA鑑定を捏造したかと。私の推定だが、ナムジン君が攫われる前から産院のミスで二人は名前が入れ替わっていた。なぜ今まで私が言わなかったかは、常務が自ら謝罪すべきと思ったからです。できれば知らずにいたかった。あまりにも衝撃が大きすぎる!立ち上がったナムジン、何も言わずに出て行きます。

常務室 電話が来て、鑑定結果をパソコンに郵送したと。急いでパソコンを見るスヒ。鑑定結果はアン・ナムジンとチェ・スヒは血縁関係。驚き震えるスヒ。

常務室へ行くナムジン。 あなたは何ということを?何という過酷なことを?常務の歪んだ欲が、多くの人を不幸にした。何でそこまで。金?それともヒョンガン?口がきけないスヒ。わなわな震えています。恐ろしい人だ!赤ん坊を攫うなんて!僕は常務に育てられなくて本当によかった。あんたのもとで育ったらこう言われたはず!復讐しろ!会社の後継者になれ!自分の成功のために邪魔者を潰せ!そして僕はみじめな人生を送っただろう!ナムジン!弱弱しく声をかけるスヒ。聞きたくない!あなたと血がつながっていると思うとぞっとする。外で聞いていたスンジュ、泣いていました。出て行こうとするナムジンに、30年間、ずっとシウを息子だと思っていた。私の全てをあの子に!事実を知らせたくない。彼には言いません!僕の代わりに常務に育てられた哀れなシウの為にも。移植手術はしますから、心配するな!倒れこむスヒ。それを見てもそのまま出て行くナムジン。ドアーの外で二人の会話を聞いていたチャン室長、ナムジンをそっと触ってなだめます。中に入ったチャン、常務、しっかり!と言う声を聞きながら、そのまま行ってしまうナムジン。

第二グループの部屋  ナムジンの件を知ったサンヒョン、スンジュに、信じられない。この話をナムジンに言うべきか?もう知っているとスンジュ。誰が何と言ってもナムジンの母はスンジェよ。血は水より濃いと言うが、自分誘拐したのが実母だと知っても、衝撃を受けるだろう。ありえない!あるはずがない!と考え込むサンヒョン。その時スンジュに電話があります。それはナムジンからでした。スンジュさん!外浦(ウェポ)行って来る。明日朝には病院へ行く。心配しないでくれ。君の事を考えて頑張るから。

第一グループの部屋  部員の一人が、チャン課長の机の上に置いてあるDNA鑑定書を見てしまいます。そして部員全部が知るところとなってしまったのです。ナムジンと常務は親子!

常務室   常務とチャン室長 自分の子なのに気づかなかった。つらく当たった。大嫌いとか、憎いとか、悪態を言った。自分の子なのに。どう慰めれば、とチャン室長。シウ!あの子はあの憎いキム・ソヨンの子だった!あれほど憎い女の子供! そして私はあの息子を後継者にするために、人生を捧げて来た。私は何て愚かだったか!誘拐なんかするからだ、チャン。これから何を? 二人の子に謝るんだ。人生をやり直すんだ!人生をやり直す?そんな資格ないわ。生まれて間もない自分の子を殺そうとした。私は生きる資格がない!信じられない!シウの事を考えるだけで、胸が痛むのに。あの子の為なら、今すぐ死ねる。なのにナムジンが私の息子?泣くスヒ。

ナムジン、海を見ている。思い出している。会長の孫だから、怖いものなしと!本当にいけ好かない!殴られたこと。30年前俺を誘拐させたのが常務とは思わない。人の親として出来るわけがない。思い出して涙するナムジン。

スンジュ、自分のアパートに帰って、色々考え、自分が言った事を思いだしています。なぜ誘拐なんて?ヒョンガンのため?復讐?家族にならなくってよかった!私は常務が大嫌い。恐ろしい人だ!悪事を働くから、罰が当たって息子が倒れたのよ!今後私がナムジンを守る!認めない、ナムジンの母があんな悪い人なんて!血は水より濃い、と言ったサンヒョンの言葉。たまらなくなって実家に行くスンジュ。何も言わずただ涙を流し、声を出して泣いたのでした。心配する父と義母。お湯を夫に持ってこさせたり、ティシュをスンジュに手渡したりと懸命に気遣うヨンシル。

病院 スヒ行く。オモニ!母さん!遅いな!2日ぶりだ。具合は?ジナのお陰で食事もするし、よくなって来たよ。そう、ジナ有難う。あなたに向かってひどいことを言ったり、したりしたわね。すまなかった。シウは薄味が好き、それに牛乳アレルギーがあるから気を付けてね。急にどうした?出張へでも行くの?忙しくて来れなかった。二人の手を握り合わせて、愛し合って暮らすのよ。母さん!なんだか変だ!私はあなたの母として幸せに過ごしてきた。早く良くなって! うん!早く良くなって、母さんに孝行するよ。それまで待って!勿論待つわよ。

スンジェとホ執事  病院に戻ってないとはどこへ行ったのかしら?とスンジェ。ナムジンは辛いのよ。可哀そうよね、どんなにショックを受けたか。スンジュは何と?とホ執事。電話しても出ないの、とスンジェ。その時スンジェに電話が来ます。それはナムジンからのものでした。ナムジン?ええ、母さんよ。何処?母さん!あら、声がへんよ?(実はナムジンは泣いていたのです)声が嗄れているだけだ。何処にいて、何をしているの?わからない。(車の中から電話をしていたのです)母さん!覚えている?中学の時、給食費払えなくて、腹を空かせていた時、忘れもしない!母さんが弁当を持ってきてくれて、給食費は今度払うからと言って、体育館の中で二人で食べた弁当のうまかったこと!凄くうれしかった!母さん、幸せってそう言うものだろう?親子にとって、そんな思い出こそが本当の幸せ。ナムジン?心配そうにスンジェ。俺は誰が何と言おうと、おれは母さんの子!スンジェの子だ!

 

 

 

 


かわせ運命 86

2019-05-25 14:25:49 | あの空に太陽を 68

どう言う事?違いますね。冗談は止めて!ナムジンは養父に誘拐されたんでしょう?チェ常務の息子であるはずがない!どうやら産院で人違いしたらしい。産院? チェと奥様は同じ産院で、しかも同じ日に、とホ執事。その日、同じ日に生まれた二人を、看護師が取り違えたらしい。誰にも分らない。ナムジンのような良い人が、悪事のために働く人の息子なんて嘘です。私が確かめる、とスンジュ。

チャン室長、ずっと考えています、そしてホ弁護士なら事情を知っているはずだとホ弁護士の所へ行くチャン。紙を見せて、あのこれは違いますよね? いや、事実です。常務の息子シウはアン会長の孫、しかもキム・ソヨンの息子です。チャとキム・ソヨンは同じ病院で、同じ日に子を産んだ。30年前の8月18日に。常務の子が攫われたときには、すでに入れ替わっていて、ナムジン君が攫われた。常務も攫われたのが自分の子がだったなんて信じられないだろう。とホ弁護士。アンチーム長はスヒに似ているわけだ!運命の悪戯と言うには酷すぎる。とチャン。ナムジンとシウに力を貸してやってくださいとホ弁護士、チャンに。何をすれば?二人に謝り、罰を受けるように常務を説得してください。

もし親子と判定したら、どう償う気?実の子と知らず、苦しめて、肝臓まで取ろうとしている。もしあなたが母だとしても、私は母と認めない。あなたには彼の母になる資格がない。何の資格もない!とスンジュ、一人考えます。ナムジンが待っているから行かなければ。絶対に認めない!ナムジンの母はお母さんだけ(スンジェ)そうでしょう?泣くスンジュ。私は絶対認めない!

病院 ナムジン、シウの病室へ。難しい決断をしたんだろう?じゃあ、後継者の座を俺に譲れ!他の事は何でも、とシウ。おい、弟!オペしたら俺の言う事よく聞け!張り合う相手がないとな。早くよくなれ!二人はお似合いね、とジナ。

ヨジンはヨーロッパ支社のデザイナーに合格します。喜ぶヨジンですが、それを聞いたテシクは、2年も、ヨジンがいなかったら暮らせないと泣くのでした。

パンはホ弁護士に会いに行きます。グムスンが辞任したんだそうですね。何の用だ?実をいうと自分なりに調べたが、処罰されない方法を見つけた。どんな方法だ?誘拐は控訴時効から、誘拐された被害者が誘拐の事実を知ってから10年でしょう?だから10年前に知ったと言えばいいのです。被害者が親の元へ戻ってから10年。 ナムジンに偽証しろと頼むのか? ナムジンは実母が刑務所に入ることは望まないでしょう? 救いようのない奴だ!

病院 ナムジンは看病に来たスンジェが簡易ベッドに寝るのに耐えかねて、自分のベッドで一緒に寝るよう勧めたのです。二人は寝ながら話します。私はあなたの母上が、あなたを立派に育ててくれたこと、感謝しているわ。ナムジンの産みの親はどんな人だった? ホ弁護士によると物静かで、少し神経質な人、体も弱かったと。初めて写真を見た時どう感じた?それが不思議なんだが、何も感じなかった。産みの親と言うだけで、胸が苦しくなると思ったのに、何とも思わなかった。スンジュ、昨日のスヒの取ったナムジンへの態度を思い出しています。あれほど冷たく当たられながら、血がなせる業かしら、ナムジンはあんなに常務を気遣ってあげた。スンジュはその時のことを思い出して涙を流すのでした。母さんに愛されて育ったせいか、感動しなかった。小説や映画では実の親と再会すると、胸が痛むがと描かれているが、変だな?鈍いのかな?そろそろ寝ましょう、と耐えかねたスンジュ、涙をながしながら言ったのです。

スヒ、会長の葬儀の時、自分が言った言葉を思い出しています。「看病人のくせに、なぜ喪主?どきなさい!」「会長の願いだから断れない」ナムジン。「勘違いしないで!無能な人間なのに!」…・シウがジナを選べば、ヒョンガンの後継者になれると?血は争えない!実母にそっくり!鼻持ちならない男!育ちは成り上がりものなのに、いつも完璧で、優しいふりをして、善人ぶっているだけ。実の子?嘘よ!私の息子はシウよ!

病院 スンジュの父夫妻が見舞金を持って見舞いに来ます。何かうまいものでも食べてくれと。にっこりして感謝するナムジン。

病院パン来る。相談が・・・俺が調べを受けること知っているだろ? でもグムスンの罪が明らかになれば、俺も服役を免れない。そこで、俺のために証言してくれないか?思春期頃に自分の事を知り、俺が探してやると言ったが断ったと。 実母を刑務所に送る気か?チェ・グムスンはお前の実母、産みの親だ!