二人がオペ室に入って行くのを廊下の片隅に隠れて泣きながら見送るスヒ。ナムジン! シウ!
1か月半後 シウ、発作。「あなたは 何で僕の母だと言うのだ?ジナさん!ほら見て!あそこにいる人誰?慌てて医者を呼ぶジナ。オペ後、幻覚を見る人いますが、せん妄症です。自分がいる場所や、理由が分からなくなるのです。知らない人の幻を見たりします。そのうち治ります。大丈夫です。夜寝る時には室内を暗くしない方がいいです。電気はつけておいた方が、と言う医者。ほっとするジナ。シウの所へ来ていたナムジンにジナ、常務は実の母親が見えるよう。うわごとで実の親が来たと。ジナさん知ってるの?とスンジュ。うなずくジナ。パンさんが来た時偶然。シウには?とナムジン。いいえ、常務には言わないように言われました。有難うとナムジン、肝臓提供の感謝を言うジナ。兄弟だから当然だ、とナムジン。
アン家 スヒ、スンジェやホ執事と、ナムジンの部屋のベットを整えたり、花を飾ったりと働いています。嬉しそうなスヒ。スヒ、ホ執事に、ナムジン君の新しい車が来るから、カギを受け取って、サインしておいてね。スンジェ、ナムジンに車を買ったのね。ナムジンが喜ぶか?今まで自転車しか買ってやってないから、何というか。あの子は受け取らないのでは。理由なく他人から物をもらう子ではないから。他人?そうね。とスヒ。気づいたスンジェ、嫌だ!そう言う意味で言ったんじゃないわ、と慌てます。
病院 ナムジンが退院する日です。ずっと付き添ってくれたスンジュにお礼を言うナムジン。退院の挨拶にシウの病室に行くナムジン。俺だけ先ですまない。ジナの言う事聞けよ! シウ、おれもすぐ退院する。ナムジンに頼みがある。今日、母は自首するらしい。パンさんがお前が証言すれば母は放免になると。記者達は感付いている。母が誘拐犯で逮捕されればヒョンガンの企業イメージも失墜してしまう。母はとても反省している。お前は許せないだろうが、僕に免じて善処してくれないか?ダメよ!そう言って入って来たのはスヒでした。それは駄目!自首して、罪を償うことが、あなたたちに顔向けできること。勿論自首しても、ナムジン君の30年は戻せないけど、それでも。ナムジンに、病院の玄関前でコ・ソンギュさんが待っている。あなたが自分で運転するのは当分無理だから、2か月運転手として勤めてもらうわ。午後あなたの車が届くから、それまで、私の車で。お断りします、とナムジン。ホンの気持ちよ。断らないで!それから、登記済権利証書は机の上にある。お金で解決出来るのかと怒るのはわかる。でも私が出来るのはこれしかない。出来るだけのことはやらせてほしい。
病院玄関前 ソンギュ、車で待っている。なぜあなたが?とスンジュ。チェ常務の命令で。結構よ、タクシーで行くからとスンジュ。常務に給料を払ってもらった。甘えなくてどうする?息子に肝臓遣ったんだから。チェやあなたに頼りたくない、とスンジュ。俺も稼がないと借金返せない。スヒが言った言葉を思い出すナムジン(回復するまでお願い!)。ではお願いする、と言って車に乗ります。嫌な顔をするスンジュですが、仕方なく乗ります。自宅ですね?いや、会社に寄ってくれ!スンジュ、怒って駄目よ!家へ、と止めますが、会社へ行くと言うナムジン。
シウの病室 私の株と店舗はあなたの名義にした。おじいさんからもらった加平の別荘はヤンさんに、私が留守の間、あなたたちの事を頼むから。いいと思うとシウ。これをと言ってジナに差し出す紙袋、結納品よ。有難うございます。受け取るジナ。シウに、あなたが居てくれて、私は自分の全てをかけてあなたを育てて来た。それなのにこんなに苦しめてごめん、とスヒ。もう会わないようなこと言わないでくれ! あなたの回復を待ちたかったけど、これ以上自首を伸ばせない。シウや、この先私を憎むことがあるかもしれない、でも私を許してね。あなたに見捨てられたら生きる理由がなくなる。それが生きる理由。僕が見捨てる?世界でたった一人の僕の母なのに!涙を流すスヒ。
マンソクとヨンシル 家 愛し合う二人に別れろとは言えない、と言って婿養子に!スヒと縁を切るために。その時サンヒョンが来ます。婿養子に?常務と縁を切るために?ヤンんは、ナムジン一筋ですよ。婿養子になんて手放すはずがない。それにナムジンも承諾しない。チェが自首するそうです。10年はムショニ!だから嫁いびりは無理ですよ。彼の性格では実の母を認めないのではと心配です。
検察に向かうスヒ。検察官の前。スヒが座っている。私がキム・ソヨンの子を誘拐するようにパン氏に指示しました。パン氏はあなたが誘拐して、パン氏が預かって育てたと言っているが、と検察官。私の話が事実です。誘拐を指示、報酬を払いました。私を処罰してください。わかりました。対質質問しますから待機を!
ナムジンはホ弁護士の部屋に行きます。もう大丈夫か?はい、退院したばかりです。無理しないで1~2週間は休んでくれ。仕事は控えます。所で、もし私が検察で証言すれば常務と叔父さんは放免になりますか?誘拐の事を10年前に知ったが、自分が嫌がって家に帰らなかったと証言すれば、時効は成立して起訴されません。詳言すべきですか?正直な気持ちを言ってもよいですか?今私は後悔しています。後悔?真実が明らかになり、チェ常務も悪事を止めたが、シウやナムジン君のためになったのかと。ヒョンガンはこれでよかったのか?人が人を裁くことがどれだけ難しいか、今回の事で実感しました。チェ常務の弁護士をしようと思っています。ホ弁護士が?はい。チェ常務も死より強い苦痛を味わうわけですから。
第一グループの部屋 ヨジンもヨーロッパに勉強に行き、ジナもおらず、淋しい部屋。チャン室長、ため息をつきます。私も自分が情けない。何でヨーロッパから韓国に戻ったのか?チェも可哀そう。息子一筋で生きて来たのに、他人の子だったなんて。僕なら変になる。チェ。ジナ、ヨジン、常務が働いていたころが懐かしい。で第二グループの部屋 スンジュ入って来る。只今!チーム長は退院? ええ! でも家ではなく、会社に来た。いくら家に帰ろうと言っても、聞く耳持たない!その時スンジュの携帯にメールが来ます。ナムジンからで、検察に行って来る。理由はあとで。なぜ行くの?と思うスンジュ。10年前に知ったと言えば・・・と言ったナムジンの言葉を思い出し、止めようと慌てて外へ出て行きます。しかしロビーでスンジェに会ってしまい、大変!と言うスンジェの言葉、テシクの喫茶店へ行きます。話を聞くはめに。
チェ悪い考えを。それが・・・チェが私に加平の別荘をくれた。それに1万Wも。ナムジンにはカンナムのビル、利川の土地も譲った。もしや全財産の整理を? そう言えばこの数日色々整理していた。(刑務所で息子たちの幸せを罪で償い、とスヒが言った事を思い出すスンジュ)チャン室長に、常務が早まらないように気遣ってやってくれと頼まれた。どうしたら?その必要はない。自首しに行ったようだ。と冷たく言うスンジュ。
検察官から尋問を受けているスヒとパン。グムスンが誘拐した子を30年間育てたとパン。君は何十年も刑務所出たり入ったりしていたのに、どうやって子を育てたのだ? 女房が育てたら、俺が育てたのと同じだ。私は直接攫ってないが、指示したのは私、これ以上調べる必要はないとスヒ。その時ノックがして、ホ弁護士が入って来る。驚く二人。チェ氏の弁護士のホ・チョンサンです。又も驚くスヒ。重要な参考人を連れてきました。お会いになりますか?はい、お呼び下さい!振り返るスヒとパン。驚く二人。ナムジン、15年前に、自分は誘拐されたことを知った。親に返すと言われたが、断った。なぜですか?と検察官。実の親がボクを誘拐しろと指示したから。実の母とは?つまり、チェ氏がナムジン君の実母か?はい、そうです。その事実を知ってショックを受けたと? はい、とても。一方良かったとも。良かったと?はい、人の子を誘拐した母と離れて暮らしたいと思ったからです。検察官、この証言により、チェ氏とパン氏は刑を免れるがよろしいか? はい、どんな罪を犯しても、僕の母ですから。いいえ、処罰してください!とスヒ。刑務所に一生入れてください。あなたを許したわけではない!僕は事実を話しているだけです。