生きる

一度しかない大切な人生!
自然の中に身をゆだねて、めぐり合ったもの達と、毎日を静かに、楽しく過ごしたい!

かわせ運命 87

2019-05-28 17:43:49 | あの空に太陽を 68

チェ・グムスンはお前の実母だ!お前のオンマだ! 今、何と言った? いや、チェはシウのオンマだ!馬鹿な話は止めてくれ!その時スンジュが病室にやってきて入り口で聞いていました。知らなかったか?ホ弁護士がDNA鑑定迄したのに、グムスンはお前の親だ!スンジェも知っている。ありえない!誘拐された俺が何で常務の息子なんだ?ホ弁護士は俺が誘拐した疑いをかけたが、俺はグムスンに頼まれたんだ。その時スンジュが入り口にいるのを見たナムジン、スンジュに知っていたのか?まだわからない、チェ常務が鑑定に出している、と答えたのです。自分で確かめると言って出て行こうとするナムジンに、その前に服装をきちんと換えて行きなさい。そしてパンに、叔父さん!出て行って!

病院 シウ、母さんが電話に出ない!昨日は見舞いにも来なかった。心配だ。夕べ、母さんが、亡くなった父さんからもらった大切な首かざりの紐が切れて、泣いている夢をみた。逆夢でしょう、と慰めるジナ。

スンジャ、ナムジンに、産みの親が誰か知ったのね。信じたくない!とナムジン。ナムジンは何も悪くない。人生を換えられて苦労したけど、その分心の真直ぐな、素晴しい人間に成長した。あなたは大勢の人から愛されている。

ホ弁護士の部屋に行くナムジン、スンジュもついて行きます。どう言う事か説明してください。パン君が病院へ行ったのですね。そうです。信じたくないだろうが、真実です。常務とナムジン君は親子です。驚き戸惑うナムジン。事実を知ったのは肝移植の検査の時です。常務とシウは適合しなかった。当初はチェが他の人の子を育てたのかと思った。あるいはDNA鑑定を捏造したかと。私の推定だが、ナムジン君が攫われる前から産院のミスで二人は名前が入れ替わっていた。なぜ今まで私が言わなかったかは、常務が自ら謝罪すべきと思ったからです。できれば知らずにいたかった。あまりにも衝撃が大きすぎる!立ち上がったナムジン、何も言わずに出て行きます。

常務室 電話が来て、鑑定結果をパソコンに郵送したと。急いでパソコンを見るスヒ。鑑定結果はアン・ナムジンとチェ・スヒは血縁関係。驚き震えるスヒ。

常務室へ行くナムジン。 あなたは何ということを?何という過酷なことを?常務の歪んだ欲が、多くの人を不幸にした。何でそこまで。金?それともヒョンガン?口がきけないスヒ。わなわな震えています。恐ろしい人だ!赤ん坊を攫うなんて!僕は常務に育てられなくて本当によかった。あんたのもとで育ったらこう言われたはず!復讐しろ!会社の後継者になれ!自分の成功のために邪魔者を潰せ!そして僕はみじめな人生を送っただろう!ナムジン!弱弱しく声をかけるスヒ。聞きたくない!あなたと血がつながっていると思うとぞっとする。外で聞いていたスンジュ、泣いていました。出て行こうとするナムジンに、30年間、ずっとシウを息子だと思っていた。私の全てをあの子に!事実を知らせたくない。彼には言いません!僕の代わりに常務に育てられた哀れなシウの為にも。移植手術はしますから、心配するな!倒れこむスヒ。それを見てもそのまま出て行くナムジン。ドアーの外で二人の会話を聞いていたチャン室長、ナムジンをそっと触ってなだめます。中に入ったチャン、常務、しっかり!と言う声を聞きながら、そのまま行ってしまうナムジン。

第二グループの部屋  ナムジンの件を知ったサンヒョン、スンジュに、信じられない。この話をナムジンに言うべきか?もう知っているとスンジュ。誰が何と言ってもナムジンの母はスンジェよ。血は水より濃いと言うが、自分誘拐したのが実母だと知っても、衝撃を受けるだろう。ありえない!あるはずがない!と考え込むサンヒョン。その時スンジュに電話があります。それはナムジンからでした。スンジュさん!外浦(ウェポ)行って来る。明日朝には病院へ行く。心配しないでくれ。君の事を考えて頑張るから。

第一グループの部屋  部員の一人が、チャン課長の机の上に置いてあるDNA鑑定書を見てしまいます。そして部員全部が知るところとなってしまったのです。ナムジンと常務は親子!

常務室   常務とチャン室長 自分の子なのに気づかなかった。つらく当たった。大嫌いとか、憎いとか、悪態を言った。自分の子なのに。どう慰めれば、とチャン室長。シウ!あの子はあの憎いキム・ソヨンの子だった!あれほど憎い女の子供! そして私はあの息子を後継者にするために、人生を捧げて来た。私は何て愚かだったか!誘拐なんかするからだ、チャン。これから何を? 二人の子に謝るんだ。人生をやり直すんだ!人生をやり直す?そんな資格ないわ。生まれて間もない自分の子を殺そうとした。私は生きる資格がない!信じられない!シウの事を考えるだけで、胸が痛むのに。あの子の為なら、今すぐ死ねる。なのにナムジンが私の息子?泣くスヒ。

ナムジン、海を見ている。思い出している。会長の孫だから、怖いものなしと!本当にいけ好かない!殴られたこと。30年前俺を誘拐させたのが常務とは思わない。人の親として出来るわけがない。思い出して涙するナムジン。

スンジュ、自分のアパートに帰って、色々考え、自分が言った事を思いだしています。なぜ誘拐なんて?ヒョンガンのため?復讐?家族にならなくってよかった!私は常務が大嫌い。恐ろしい人だ!悪事を働くから、罰が当たって息子が倒れたのよ!今後私がナムジンを守る!認めない、ナムジンの母があんな悪い人なんて!血は水より濃い、と言ったサンヒョンの言葉。たまらなくなって実家に行くスンジュ。何も言わずただ涙を流し、声を出して泣いたのでした。心配する父と義母。お湯を夫に持ってこさせたり、ティシュをスンジュに手渡したりと懸命に気遣うヨンシル。

病院 スヒ行く。オモニ!母さん!遅いな!2日ぶりだ。具合は?ジナのお陰で食事もするし、よくなって来たよ。そう、ジナ有難う。あなたに向かってひどいことを言ったり、したりしたわね。すまなかった。シウは薄味が好き、それに牛乳アレルギーがあるから気を付けてね。急にどうした?出張へでも行くの?忙しくて来れなかった。二人の手を握り合わせて、愛し合って暮らすのよ。母さん!なんだか変だ!私はあなたの母として幸せに過ごしてきた。早く良くなって! うん!早く良くなって、母さんに孝行するよ。それまで待って!勿論待つわよ。

スンジェとホ執事  病院に戻ってないとはどこへ行ったのかしら?とスンジェ。ナムジンは辛いのよ。可哀そうよね、どんなにショックを受けたか。スンジュは何と?とホ執事。電話しても出ないの、とスンジェ。その時スンジェに電話が来ます。それはナムジンからのものでした。ナムジン?ええ、母さんよ。何処?母さん!あら、声がへんよ?(実はナムジンは泣いていたのです)声が嗄れているだけだ。何処にいて、何をしているの?わからない。(車の中から電話をしていたのです)母さん!覚えている?中学の時、給食費払えなくて、腹を空かせていた時、忘れもしない!母さんが弁当を持ってきてくれて、給食費は今度払うからと言って、体育館の中で二人で食べた弁当のうまかったこと!凄くうれしかった!母さん、幸せってそう言うものだろう?親子にとって、そんな思い出こそが本当の幸せ。ナムジン?心配そうにスンジェ。俺は誰が何と言おうと、おれは母さんの子!スンジェの子だ!