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経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

「疑似知性」と「知性」・・・AIは本当に人間には勝てないのか?

2018-02-13 11:10:00 | 分類なし
 

落書き程度の記事。



AIブームは何度か起きていますが、現在のブームは「深層学習」のプログラミングの発達に支えられています。深層学習の原理自体は相当以前から存在しますが、多数の処理過程を高速に処理するコンピューター技術の発展によってAIが著しく進歩し、さらにビックデータと結び着く事で、「利用価値」が生まれて来ました。

「深層学習」は人間の脳のニューラルネットワークをモデルにした様なもので、最初の学習こそ、元になるデータや、学習プログラムノパラメーターを細かく人間が設定してあげる必要が有りますが、ある程度AIが学習すると、学習速度もデータ処理速度も飛躍的に向上します。

最近話題の量子コンピューターは処理速度が現在のコンピューターとは桁違いに早いので、量子コンピューターが実用に至ると、AIの学習スピードはさらに向上します。現在のAIが生まれたての子供の脳だとすると、次世代のAIはそれなりの「疑似的思考」をこなす様になるかも知れません。

データ処理や単純作業はコンピューターの得意とする所ですが、この過程に「試行錯誤」が加わると考えればAIの特質は理解し易くなるかも知れません。

AIは与えられた作業に対して様々なシミュレーションを瞬時に大量に行い最適解を高速で見つけて行く事は得意ですが、現在はその「思考(試行)過程」を人が調整しています、これすらもAIが自律的に行う様になると、作業の内容によっては人間は太刀打ちできない分野が増えてきます。

それとAIの怖い所は、初期学習を飛ばせる所でしょう。先行するAIが学習して取得した内容はコピー出来ます。人間がオギャーと生まれて長い時間を掛けて習得する学習や経験をコピーで済ませ、さらにはコピーで増やせる訳ですから、これは非常に恐ろしい事です。

科学技術はある「境界点」を越えると急速に進歩する傾向が有ります。AIでは「同時に処理できる数」が飛躍的に増えると、どこかの時点で「境界点」を突破して、人間の知性を「超える」可能性も有ります。そもそも脳の働き自体がニューラルネットワークの電子的活動なのですから、これを機械が模倣出来ない訳が無く、現在の技術で不可能であっても、将来的には充分に可能になる。

とまあ、こんな事を言うと、ペジイコンピューターみたいに国からお金が沢山貰えるらしい・・・。SFファンの私は・・・AIの進歩を見てみたい。それこそAIが自我を獲得したらどうなるのか、興味は尽きません。SFって未来を予見するんですよ。ハイラインの「夏への扉」を読むと驚きますが、現在は当時の「夢物語」のはるか先の技術を私達は利用しています。


労働の質の低下・・・機械以下の労働者

2018-02-13 05:59:00 | 分類なし


■ レンジフードの換気扇モータのベアリング交換に挑戦 ■

キッチンのレンジフード(換気扇)の騒音が大きくなっきた。多分、ベアリングのグリースが切れたのだろう。21年間使っているので、そろそろ交換の時期です。

モータ単体の部品販売はメーカーがやっていません(これ、システムキッチンをリフォームさせる為の罠だよね)。部品交換では無く、レンジフード全体を交換する必要が有ります。

全体を交換するなら、ダメ元でモーターを分解してベアリングを交換してやろうと、ベアリングを抜く工具を近くのホームセンターへ買いに行きました。

■ ホームセンターの店員の質って、いつからこんなに酷くなったの? ■

陳列作業をている若い男性店員に「ギアプーラー在りますか」と聞いたら、無言で手にしていた段ボールを床にドン!と置いて、無言で案内してくれた。商品は確かにそこに在ったのですが、腹が立ったので買わずに他のホームセンターに行った。

次のホームセンターで、工具売り場で暇そうにしていた中年店員に「ギアプーラー在りますか」と聞いたら「・・・」。どうやら分からないらしい。彼は詳しそうな他の店員に尋ねようとしたが電話中。隣に居た若い女性店員がスマホで検索して、「コレですか?」と画面を私に見せてくれた。「そうそう、コレ」と言うと、案内してくれた。

・・・ネットよりも随分高い金額だったので、家に帰ってネットで「ポチっとな」したら、翌日には届いた。

■ リアル店舗の店員が専門性や商品知識を失ったらネット通販に負ける通販 ■

工具は使い方のコツなどを知りたいからリアル店舗で買いたい。ところが店員の質がここまで低下すると、ネットの方が情報的にも勝ってしまう。ネットには換気扇のベアリング交換のブログ記事が沢山アップされているし、工具のネット通販の詳細説明も、売り場に有る商品のパッケージよりも詳しく書かれています。

確かにホームセンターのアルバイト店員などは時給が安く、商品知識の習熟意欲も生まれて来ないだろう。しかし、それでは日本人のサービス業の労働は、どんどんネットに奪われて行く。あるいはやる気のある外国人店員の方が気持ち良く買い物が出来る。結果的にリアル店舗の仕事を失った人は、amazonなどの流通倉庫で機械でも出来る仕事に就く事になる。

ところで換気扇・・・ギアの騒音が無くなったが、モーター軸が曲がったのか、今度はカラカラと小さな騒音がする・・・。色々とクヤシイ。

収穫祭は始まっている・・・誰かが売っている

2018-02-13 04:55:00 | 時事/金融危機
 

■ 「バブルだ」「いや、バブルじゃない」 ■

先々週末からの世界中での株価下落も一段落して、今週のダウは上昇から始まっています。これで投資家の皆さんは一安心と思っている事でしょう。

直近の下落は、米国債の金利の急上昇が原因とされますが、そのまま世界の株価が「バブル崩壊」になると予想するアナリストはほとんど居ません。

年明けから一本調子に上昇し続けた米株価はどこかで調整されるだろうと誰もが予測していただけに、米国債金利が「良い切っ掛け」となったと考えている投資家も多いでしょう。

ところで、「バブル崩壊の法則」なるものが有る様で、「金融機関の貸し出し総額がGDPの1.6倍を超えるとバブルは崩壊する」傾向が有る様です。

現在は米国の金融機関の貸し出し総額はGDPの1.3倍、日本は1.4倍だそうで、これだけを見るとバブル崩壊までは猶予が有るとも言えます。

■ 市場がババで埋まる前にゲームを降りているヤツが居る ■

「バブルが崩壊する時、1割が逃げ延び9割が損をする」という事も良く言われます。この法則、1割の投資家が先読みが出来るのでは無く、1割がバブル崩壊を仕掛ける側と解釈するべきだと私は考えています。

市場で運用される資金には2種類の資金が存在すると私は考えます。一つは「利益を上げ続ける必要の無い資金」、そしてもう一つは「利益を上げ続ける必要の有る資金」。

「利益を上げ続ける必要の無い資金」とは、言い換えれば「自己資金」で、返済の必要の無い資金。だから、リスクが少し高くなったら利確して現金化しても問題が無い。

一方「利益を上げ続ける必要の有る資金」とは、ファンドなどの資金で、ある程度の派フォーマンス(金利獲得)を課せられている資金。これらの資金は、リスクが高まっても、市場を徘徊し続けます。そして最後はカモになる。

私個人としては、「利益を上げ続ける必要の無い資金」は既に市場から引き揚げられていると妄想しています。先々週からのボラティリティーの拡大は、ヘッジファンドなどが空売りを絡めて利益を拡大する動きだと妄想しています。そろそろバブルの維持が難しくなる頃合いと判断していると・・・。

既に市場はババで埋め尽くされており、そのババを上手く相手に押し付けたヤツが儲かるゲームに代わっている事に注意が必要なのです。

■ 人は損をすると取り返したくなり、他人の利益を憎む ■

「アメリカや世界の景気は順調に拡大しているから、まだまだ株価は上昇する」と多くのアナリストが予測し、個人投資家の皆さんもそう考えています。「まだまだイケる!」・・・と。これは「自己暗示」の一つであり、市場の大半がその暗示に掛かっている間はバブルは崩壊しません。

どうして自己暗示が必用かと言えば、人は損をすると取り返したくなり、他人が得をする事が許せない
生き物だからです。これはDNAに焼き付けられた生存本能で、それ故に多くの方がバブル崩壊に巻き込まれます。

バブルの末期にはボラティリティが拡大しますが、人間の本能が市場からの撤退の判断を遅らせるのです。


■ 既に「将来のリスク」が「将来の利益」に見合わなくなっている ■


私は臆病な人間なので、現在の市場は「将来の利益が将来のリスクに見合わなくなっている」と考えます。

確かに市場に踏みとどまれは、これからも利益を上げる事は難しくありません。しかし、同時にバブル崩壊に巻き込まれて大きな損失を被るリスクはどんどん拡大します。

冷静な方ならば、「十分稼いだから、ここらで利確しておこう」と考えます。この様な方は底値で買った方が多いハズ。

一方、バブルが拡大した頃に「儲かるらしい」と市場に参入した人達は、「未だちょっとしか稼いでいない」と考え、結局バブル崩壊に巻き込まれます。

特に平均株価に連動するETFなどに投資されている素人がカモになる。

■ 最期の安全な売り時がやって来る ■

ここから暫くは、株価は薄商いの中で洗い値動きを繰り返すでしょう。確かにダウは2万5千ドル台に、日経平均は2万3千円台になるかも知れませんが、一方でリスクは拡大し続けます。

どこを利確のポイントとするかは人それぞれですが、今が最後の「安全な売り時」では無いかと、臆病な私は妄想しています。


まあ、逆指標と言われる当ブログですから・・・あまりアテにはなりませんが・・・。