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経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

危険なソフトバンク・・・アローラ副社長退任の裏を妄想する

2016-06-23 07:52:00 | 時事/金融危機
 

これは妄想記事

■ 突然のアローラ副社長の退任 ■

googleから年俸80億円(年俸7300万ドル)でヘッドハントされたソフトバンクのアローら副社長が突然退任しています。「社長交代の時期の想定のズレ」が原因と発表していますが・・・何だかな???


■ 経営方針の違い? ■

ネットでは、現在のソフトバンクの「行き当たりばったり」な投資をアローラ氏が修正しようとした為に孫社長との間に食い違いが生じた・・・などの憶測を呼んでいます。

アリババやガンホーなど孫社長の投資は「当り」を引いていますが、それがいつまでも続くとは限りません。アローラ氏はソフトバンクの資産を整理して巨大な有利子負債を圧縮しようとしていた様です。これが孫社長の機嫌を損ねたとも・・・。

ソフトバンクは孫社長のワンマン経営企業ですから、後継者候補と言えどもアローラ氏の裁量は制限されていたはずです。多分そこら辺の窮屈さが退任の理由なのかも知れません。

■ ヤバサに気付いて逃げたのでは? ■


東洋経済より

ソフトバンクはアメリカで巨額買収以来、有利子負債が急拡大しています。日本の金利がほぼゼロになっているので社債の発行条件が良い(金利が低い)とは言え、売り上げ8.9兆円に対する比率は非常に高い。

さらにスプリントネクステルの経営は改善せずに、日本の携帯電話事業で稼いだお金をアメリカでドブに捨てる様な状況になっています。

今までは閉鎖的な日本の携帯電話事業で高収益を上げる事が出来ましたが、安倍首相の一言で状況は変わっています。「ゼロ円携帯」の規制の影響も有り、ソフトバンクの新規契約者数は伸び悩んでいます。ソフトバンクの収益環境は悪化していると言えます。

アリババの上場で一気に資産が拡大しましたが、これも株価が下落する様な事になれば目減りします。

そんなソフトバンクの内状を知ってアローラ氏は「逃げるなら今の内」と考えたのかも知れません。


何れにしてもソフトバンクは陰謀論者の好奇心を刺激して止まない。

イギリスのEU離脱・・・目的は何か?

2016-06-23 05:35:00 | 時事/金融危機
 

■ 大陸ヨーロッパとは一体では無いイギリス ■

イギリスがEUを離脱するかどうかの国民投票が本日行われます。日本とは時差が在るので、開票結果は日本では明日から徐々に分かるのですが、その影響をモロに受ける日本の市場参加者は戦々恐々としているでしょう。

ところでイギリスは何故今頃EU離脱などと言い出したのでしょうか?

地政学的にはイギリスとアメリカを「シーパワー」、大陸ヨーロッパを「ランドパワー」と分けて考える事が一般的です。要はイギリスはヨーロッパでありながらヨーロッパには属さない。

大陸ヨーロッパと戦争を続けて来た歴史や、海賊が王となった歴史にイギリスと大陸ヨーロッパの対立の根源を見出そうとする方達の多いのですが、私はむしろイギリスが制海権を奪って大英帝国を設立し、世界の覇権国家となった以降の世界システムにイギリスと大陸ヨーロッパの溝の原因が或ると考えています。

制海権をスペインから奪った後のイギリスは植民地から莫大な利益を吸い上げ巨大な資本を手中にします。そして第二次世界大戦以降、国力を失った様に見せかけて傀儡国家アメリカを通じて世界を支配し続けています。アメリカ企業の多くは株式によって銀行や投資家の影響を受けますが、アメリカの銀行でも大元を辿ればイギリスのシティーに行きつきます。巨大なファンドなどもイギリス周辺のタックスフリーを拠点にした物も多く、これらはイギリスの貴族や大資産家の資産を運用する事で世界を支配しています。

この様に影ボス的なイギリスに対して、大陸ヨーロッパの国々は一見対立している様に見えますが、資本的にははロスチャイルドなどのユダヤ金融によって裏で利害が繋がっています。

■ EU加盟のメリットとデメリット ■

イギリスがEUに加盟した目的は二つあります。

1) EU経済圏によって生まれる利益
2) EU内の情報を得る

経済的メリットは関税の撤廃や労働力の移動が挙げられます。ただ、国内産業が衰退したイギリスで関税を廃止すると当然国内産業はダメージを受けます。工業に限らず、安い輸入品に漁業なども苦戦しています。イギリスのEU加盟はメリット・デメリット半々なのでしょう。

今回の国民投票は中東からの移民受け入れが原因の様にも報じられていますが、キャメロン首相はこの国民投票を実施する事を公約として首相に就任していますから、EUからの離脱を支持する声は以前よりイギリス国内ではある程度勢力を持っていたと言えます。

■ EU離脱を選択するのは実は国民では無い?! ■

「イギリスがEUを脱退する訳が無い」と言うのが良識派の見方でしょう。尤も、結果は国民投票に委ねられているのですから安心は出来ません。国民は移り気で、その時の空気に支配されます。

尤も私は「国民投票の信憑性」には疑問を持っています。これを言い出すとあらゆる選挙を疑う事にもなるのですが、選挙の集計システムはどの国もかなり怪しい要素が含まれています。もし仮に国民投票の結果「EU離脱」が選択された場合、それは国民の選択では無く、イギリスの支配者の選択なのだと私は妄想しています。

■ ユーロ危機や財政統合から距離を取る? ■

もし仮に国民投票の結果が「EU離脱」を選択するとすれば、その目的が有るはずです。

私は次の金融危機でユーロ危機が再来し、今度はギリシャのみならずスペインやポルトガルやイタリア、場合によってはフランスも危機の当事者となる事で「ユーロ崩壊の危機」が訪れるのでは無いかと妄想しています。

その時注目されるのが「ユーロ加盟国の財政統合」です。ユーロとは「拡大マルク」以外の何物でも有りません。南欧諸国はマルクの信用力を得る事が出来、ドイツは経済圏を事実上拡大出来、ユーロを通して利益を吸い上げて来ました。

しかし、ユーロには欠点があります。をれはユーロ加盟国の財政が独立しているので、ドイツからの資本の再分配が働かない点です。その結果、ドイツと南欧諸国の格差が拡大します。

ギリシャなどは先般の危機でユーロを離脱して独自通貨のドラクマに戻れば、1~2年の混乱の後には経済が回復出来たのですが・・・ユーロ安の道具にされていたのでユーロ離脱をギリシャ政府は選択できませんでした。ただ、何だかんだ行ってEU加盟国はギリシャを支援してくれますから、ギリシャとしては悪い取引では無かったのでしょう。

この様に財政によるユーロ圏内の再分配という機能の無い「欠陥通貨」のユーロは、金融危機が発生する度に危機に陥り、その都度、EU圏内の財政統合の動きが強まって行くでしょう。

そしてEUと言う意味において、EU加盟国も相応の負担を強いられる・・・・。イギリスがEUを離脱するとすれば、これが原因となるはずです。

要は、ドイツ経済圏の為に金は出したく無い

これがイギリスの支配者達の本音では無いのか・・・・。


もし仮にイギリスがEUを離脱するならば・・・世界的な金融危機が発生する予兆なのかもしれません。(EU離脱を決定しても、それが実行されるまでには2年程度掛る様ですが)

・・・最後はNEVADAブログの様になってしまった・・・・。