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『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

今、かぁちゃんに出来る事

2008年12月05日 02時14分18秒 | かぁちゃんにまつわる話
「あ~なたの~かこなど~♪」と私が歌うと
「しり~たくな~いの~~♪」と続けるかぁちゃん。

その時々の体調によって、随分違うけれど、
近頃は調子が良い日が続き、ワンコーラスはほとんど歌う事ができる
もう歌えないのかな?と思った時もあったが、まだまだ健在。
近頃は手抜きを覚えて?ハミングでごまかす事もできる
(本当は歯軋りが強すぎるので、口が開かないのだけど・・・)

約2年ほど前、“かぁちゃんが出来る事”を書いた事がある。
その時と比べてみて“今、かぁちゃんが出来る事”を書き留めておきたくなった。
昨年の1月の様子はこちら


さて、かぁちゃん、先日、本当に久しぶりにペンを持たせた時、
私の苗字を書いたので、びっくりして有頂天になったけど
それからは、ペンを持ってもノートにギリギリ届かず、
くるくるとペン先を回すだけで、書く事は難しくなっている。

家でもデイのある日でも、
一日の大半はとろとろと眠っている事が多くなってしまったけど
日に何時間かは、ベッドに腰掛けながらテレビをじっと見ている事は出来る
誰かがそれを遮ると、顔を動かして画面を探すので
かぁちゃんはちゃんと「TVを観ている。」らしい

そして・・・水分を飲み込むのがへたくそになっちゃたけど


ごきげんさんの日には こ~んな風にしっかりと
           
        自分でコップを持ってカフェオレを頂く事だって出来る
        陶器のカップはもうかぁちゃんには重すぎるんだけど。

あ・・・余談ですがこの肩掛け、10年以上前に
「あんた、私に編んでよ!」のひと言で編まされたもの・・・長持ちしてるなぁ



握りこぶしのまま固まってしまった左手は、機能的には働かないと思ってたけど、
痒いところに右手が届かない時には、握りこぶしのまま
唯一自由になる親指で、ポリポリ掻く事は出来る

自力では、もうベッドから起き上がることも立ち上がることも無理になり
調子の悪い時には、しっかり座る事も立っている事も難しいけど
私が支えて手をひけば、何とかちょこちょこ歩けるし、
途中で何度か止まるけど、階段の昇り降りもまだまだできる
全身を預けるように私にひしっとしがみつき、
顔をうずめて、私の胸をカプッと齧る事もできる・・・

いてぇよ・・・

お出かけするとき、口紅を渡すとパクッと食べちゃう事はできる
やはり女性なのでちょっとでも・・・と、付けるのだけれど
口元を押さえてる私の指まで、パクッと食べちゃう事もできる・・・


そして今でもパーフェクトなのが箸使い。
一時期、食べる事を忘れかけてたのが嘘の様に
しっかりキザミ食をつまんで食べる事ができる
ついでに空になったお皿を箸でぐるぐる、しゃかしゃかする事もできる

唯一つ、全くできなくなってしまったのが
「喋る」と言う事。極稀に夜中に「あ、あ・・・。」と言う事もあるけれど
もう異次元の住人とお話しする事はない。
痛くても、痒くても、辛くても、かぁちゃんは何も言えなくなった。
顔をくしゃっとさせて、にっこりしたり、しかめっ面は出来るけど
「うふふっ」と声に出して笑うことは、ほとんどなくなってしまった。

あれ程激しく、シャカシャカと小豆洗いに変身してたのに
「小豆洗い」についてはこちら
シャカッ・・・と時折変身しかけるけど、
自分で体を起こす事がほとんど出来なくなったので、変身不能・・・

おかげでかぁちゃん、
半年ほど前からは、夜も静かにしている事が・・・できる・・・

でもかぁちゃん、服を着替える時に
「足ください。」って言ったら、ぴこっと足を上げるし、
「手をください。」って言ったら、ひょいっと手を出すこともできる


2年間の変化・・・これが大きいのか小さいのか私には分からない。
私にできる事は、なるべく長く歩くことを忘れさせない事。
そして何より、なるべく長く歌うことを忘れさせない事。


それから・・・顔の表情で、なるべくトイレタイムを見逃さない事。
もちろん、んこ様の御到来をである・・・
(現在、的中率60~70%、これって自分の為・・・だわね)



コメント (8)
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