最近かぁちゃんが凝っている 『K』
あんまり一生懸命書き続けているので、ベッドに上ってかぁちゃんサイドから撮ってみた。
何故か、漢字でもひらがなでもなく、自分のイニシャルの 『K』
わは・・・はいからさ~ん。
でもあんまり、K、K って書くと「マザー!!」と叫びたくなる
(↑これを分かった方、かなりマニアックです )
「勉強してるの?」と聞くと、こくりと頷いて書き続ける様子を見ていたら、
何だか、うるうるして来てしまった・・・なので、
今年がまだ新品のうちに、かぁちゃんが、今まだ出来る事を書き留めておこう。
一日の大半は、座ったままうとうとする事が多くなってから久しいけど、
かぁちゃんが覚醒している時はテレビをぼんやり観ているか、
レコードを聴きながら、手渡したジャケットを眺めているか、
あるいは私が広げた大学ノートにペンで書をしたためているか。
もう、ほとんど言葉を発しなくなって来てはいるけれど、
家にいる時の時間の過ごし方は、以前とあまり変わってはいない。
それぞれの理解能力は確かに衰えてはいると思うけど、
喋れなくなった事で、私に伝わらないだけで、もしかしたら全てお見通しかも~
握りこぶしのまま固まってしまった左手は、握り締めすぎて第一関節が反りあがり、
手で触ると、骨が変形してしまって機能的には働かないけど、
有難い事に右手は健在!筆圧は弱くなったけど、ペンもしっかり持つ事が出来る
時折、ペンが手から離れてしまうと、しばらくは目に見えないペンで書いてるけど、
そのうち、傍らに置いてあるカップからストローを抜き取り、
ストローから滴る水滴で優雅に水墨画ならぬ、水茶画をたしなんだりも出来る
手をひけばちょこちょこ歩けるし、途中で何度か止まるけど、階段の昇り降りも出来る
お出かけするときに鏡の前で「はい、自分で塗って。」と口紅を渡すと
しばらくじ~っと見つめた後で、ちゃんと塗る事が出来る
で、「はい~っ、まんまんまんってして。」と顔を覗き込みながら言うと、
唇をぱふぱふ開け閉め・・・しようと・・・する事もできる
そして何よりパーフェクトなのが箸使い。
途中でとろとろ眠ってしまっても、箸だけはしっかり持つ事が出来る
口に運ぶのを忘れても、お皿からお皿へちゃんと箸で移動して遊ぶ事が出来る
お豆さんだってご飯粒だってちゃんとつまむ事ができる
・・・こちらが箸を取り上げない限りはずっとやり続けてしまうけど・・・。
夜中に、異次元の言葉を巧みにあやつり私には見えない誰かとおしゃべり出来る
でもって「あざみの歌」を歌詞も音程も外さずにしっかり歌う事が出来る
そして、時々、突然はっきりと意味のある言葉を喋って私を驚かせ、
「うふふっ」の魔法で笑わせる事だって出来る
68歳でアルツハイマーの中期ですよ~って言われてから、今年で5年目になる。
確かに症状は進んでいるし、進み方が早いのか遅いのかなんて分からないけど、
でも、まだまだ出来る事はある。
今出来る事を忘れてしまわないように、なるべく長くし続ける事が出来るように
私はそれを見守る事だけは出来る。
先の事を予測するのは面倒なのでしたくない
先の事より、今の「うふふ」の方が私には大切だしね。
それにしても、じわじわと年月を重ねて、
私の中の長年の親に対するよろしくない感情を徐々に取り除いていくとこなんざ・・・
なかなか、かぁちゃん、大した物である
ぽれぽれさんと知り合って何年になるでしょうかね?
最初にお母さまのことをお聞きしたとき、複雑な感情を持ってらっしゃるんだなあと感じましたが、ブログを拝見するとその気持ちにも変化が現れてきてるのが良くわかります。病気は辛いけど…神様からの贈り物だったのかもしれないですね。毎日大変なのに…ゴメンナサイ。
現在伺っているアルツハイマーの利用者さんは少しずつ病気が進行していて、週5日デイサービスに通っていますが、お話は大好きです。
いつもわたしの話を「うん、うん」と聞いて、先週も「大変だね。いいお嫁さんだわ。一生懸命やってればいつかきっといいことあるわよ。わたしも長男の嫁だったからよくわかるわ~~。」と言ってくださいました。30分も経つと忘れてしまい、また同じ話なんですけどね。
ぽれぽれさんのお母さまの「うふふ…」もそうでしょうけど、利用者さんの笑顔に癒されます。
今週末から若年性のアルツハイマーの方のケアも始まります。わたしも頑張りますね♪
あーーー!泣けるよー
かぁちゃんったら!
ええ人やなあー
親子の繋がりなおしのためにこんな病気になってくれちゃってー
ぽれぽれさんも、
今できることがあることを喜んであげられてる。
ええ子やなぁ~
ワタシは、早くも少し進行したら、母も楽になるのかな?なんて思っちゃうし、
まだまだ、ムキー
ってなることもある。
でも、親ってスゴイ
親を看ることができるのって、ほんとシアワセ。
そう思うよ。
それに、こうしてブログを通していろんなことを、心の中まで聞くことができるって、なんてしあわせなんでしょう。
最後のほうは私も同じ気持ちだけど、やっぱり最後の2行は、ぽれぽれさんだから言える言葉だよね。
私なんぞにはまだまだ到達できない境地であります。
K って、数を数えてるわけではないの? アルファベットの K を練習してるのかな。
なんだか私の母のノート見てるみたい。
アルツハイマー病って本当に不思議な病気だね。人によって全然、できることできないことの区分が違う。やっぱり病気になる以前の性格とかが影響してるのでしょうか・・・
人間って、渡世の間に身につけたいろいろなものを
歳をとって、一つずつ外していって
愛すべき無垢なものだけが残るのかなー
なんて、思いました。
ウチのママンはある日突然「障害者」になったので、
その日以来ずっと
超特急列車に乗っているような気がします。
ってことを
今日のぽれぽれさんの記事読んで、気付いたの。
ぽれぽれさんの暖かい目、
なんか心に染みるわー・・。
どうも、私はロボット系に弱いみたいで・・・あははは・・・いやん
あのね、ピコピー☆さんの初めてネットで出会ったのは、
伯母が亡くなって間も無い頃でした。
その前に私、一度破壊されたんですが
何とか組み立てなおしてもらって(良心回路は外れたままかもしれないけど)次の衝撃波の後。
母の事がなければ、私がネットの世界に足を踏み入れる事はなかったと思うので、そう考えると、それはとても感謝するべき事ですね。
こうして出会えたんですもの
神様はきっと「あんたなぁ、今のままでずっと行く気か?そりゃちょっとまずいやろ。」って、ちょっとしんどいプレゼントを準備してくれたんですよね
ピコピー☆さん、大変でしょうけど、ヘルパーのお仕事頑張ってくださいね。
ヘルパーさんの笑顔は利用者さんは勿論ですが、介護する家族にとっても、大切なものですもの。
でも、絶対、無理しないでくださいよ。
と、元気な頃の母に言ったらなんて言ったかな・・・
なんて想像する余裕も出来るようになりました。
いやぁ、これって今、母が精神的に落ち着かせてくれてるのよね。
でも、それって、徘徊の心配が無くなったり、
文句言う事も出来なくなっちゃったからな訳で、
必ずしも喜ばしい事ではないのだけど、
そうならないと、母に優しくなれそうもなかった情けない娘ですよ~
でも、先々後悔が少なくて良かったんだろうな・・・。
こんな機会は、やっぱり与えられたんでしょうね。
akさん、尊敬しちゃうよ~
多分、一番大変な時だと思うのに、そんな風に言ってくれるんだもん。泣いちゃうぞ~っ!
そして、こうして励ましてもらえる幸せ
面と向かってはきっと言えない自分の思いを吐露させてもらっちゃってます。
書きながら思ったんだけど、
私はここを通して、母に手紙を書いてるのかしらね。
書いてると、届くような気がして来るから不思議
あ、Kはアルファベットみたい。
PとかMって文字も書いてあるの・・・なんじゃろか?
あのね、伯母が亡くなって、押入れを開けると、
忘れない為のメモが何百枚も出てきたのだそうです。
伯母は「忘れる事」と闘っていたのね。
母はね、そういう闘いはしなかったの。
そんなところには性格が現れちゃうのかもしれません。
けど、ほんっと不思議な病気だわ。
色んな症例を集めて具体的に紹介して欲しいなぁ。
忘れたって、個性はしっかり残ってるんだもん。
ちゃ~んと、生きてるんだもん・・・って思います。
あのお話は、もしかしたら、おばあさんはアルツハイマーだったのかも・・・って思うのです。
本当にちっちゃくなったら、皆から愛されるのになぁって、願望じゃないかと
でも、赤ちゃんみたいになって来たら優しくなれるけど、
本当に母が優しさが欲しかった時には、私は最低の対応をしちゃいましたもん
もう一度時が戻せたら、もう一回初めからやり直したい・・・。
前言撤回
もう二度といやだよ~っ!
ゼリーさんや、他の皆さんのお母様みたいに、
突然に自分の体が不自由になってしまうって、本当に大変だと思うの。
悔しさや悲しさは計り知れないです。
側にいる人達は尚の事
超特急・・・に比べると、うちは鈍行、各駅停車だもの。
超特急の巻き起こす風に比べればかわしようもありそうな物だわね
わぁ、ゼリーさん、いつもながらウマイ例えねぇ