『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

ごっちゃごちゃのばっきばき

2018年11月17日 18時28分21秒 | ぺこちゃんにまつわる話
「これから、ぺこちゃんの事も少しずつ書いていければ……」
と、書いたのは今年の初めだっただろうか?

あぁ、時間が経つのが早い事早い事
明日ねーと、お気楽に構えているうちに
どんどん月日が過ぎて行く💧

どのくらいになるだろうか…もう、2年近く経つのだろうか?

これまで、かぁちゃんの事は全く無視していたぺこちゃんが
ある朝突然、車椅子に乗っかって、ぽえっとお迎えの車を待っているかぁちゃんの顔を覗き込んで

「おかあさん、行って来ます!」と言ったのだ。
この日は珍しく同じ時間にお迎えが重なって
かぁちゃんが下で待っている時に階段を降りて来たのだけれど
この十数年、そんな事をした事がなかったので「へっ?」と度肝を抜かれた。

もちろん、かぁちゃんがそれに応えられる訳もないのだけれど
それに苛々したのか、ぺこちゃんは徐々に声を荒げて何度も「行ってきます!!」を繰り返す。

堪りかねて、私が代わりに「行ってらっしゃい!」と言うと
遂に怒り爆発で益々かぁちゃんの顔に近づいて「行ってきます!!!」と叫び出してしまった。

え?かぁちゃんが声を出せないのは知ってると思ってたけど💦💦
慌てて「おかあさんは喋られへんやん。」と言うと
「え?喋られへんのん?」と言ったかと思うと
次の瞬間、大声でゲラゲラと笑い出した。

…………およ………

笑い声にパチパチと手を叩く音が混ざる。
それ程長い時間じゃない。
10秒か15秒か…………

何だろう……何だろう、この感情。

少なからず動揺しながら「早く行かないと、車がもう来てるよ。」と言うと

いつもの様にゆっくりと歩き出す。
廊下の向こうに消える。

そして私は「あー面白かった。」と言う声が遠ざかっているのを聞いていた。

お迎えが重なる日には、かぁちゃんと一緒に廊下の端で見送るのだけれど
その日は全くその気になれなかった。

ぺこちゃんに悪気はない。
スタッフさん達が総入れ替えになって直ぐの事で
うちの事情を知らないスタッフさんが
「お母さんに行ってきますってちゃんと言ってる?」
と、言うような、またそれに近いやり取りがきっとあったのだろうなぁ


え?本当に悪気はないのか?
……そりゃあないだろうよ

いや、無いにしてもだ……
ぺこちゃんはいったい何が面白かったんだ??


うちにやって来たのが彼女が45歳の時。
今は62歳。
ガイヘルさんに体力作りの為に歩く事を中心にプログラムを組んでもらってから
苦なく歩く事ができる様になって体はとても元気になった。
意思の疎通は最初の頃より遥かに出来ると思っていたのはどうやら錯覚だったらしい

実は最近、益々分からないのだ。
老化も加わって来ているのか、前より頑固になったし
自分に非があると感じた時に、それを回避する為の作り話……
まぁ、簡単に言うと〝嘘〟が多くて、
勿論、とても稚拙な嘘なのだが、時に著しく私の感情を逆撫でする。

人はそれを「かわいいやん。」と仰る事もあるが
ごめん……私、それを「かわいい」とはどうしても思えないのですよ。



肯定と否定を繰り返しながら、ごちゃごちゃになった感情は
時に心をバッキバキに拘束する。
この縛り、なかなかゆるむものではございません。

そんなこんなで、話題にする事を極力避けたい気持ちが優って……
現在に至る

いや、でもまぁ、書く気になって書いちゃったと言う事は
それなりに落ち着いて冷静に!客観的に!!
見られる様に……なりはしないが、なるべきだなぁと思える様になったと言う事かな。

ちょっとスッキリ
も少し緩まって、こっちも動き始めないとね!
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今年は…… | トップ | 驚異の早業 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿