テレビで渋滞情報を見ています。高速の下りが軒並み40キロ以上だとか。なぜかニヤニヤしてしまう。不謹慎ですね。すみません。
50年以上もレコードやCDを聴き続けてくると、買ったとき、聴いたときの情景を今でも鮮明に思い出せる1枚というものが少なからずあります。
1960年代から70年代にかけて主に活動したMC5(エムシーファイブ)というデトロイトのロックバンドのデビューアルバムもそんな1枚。
1980年代の前半、大阪の茨木市にあった小さなレコード店で購入。当時大阪本社に転勤していて、茨木市の社宅に住んでいました。
MC5は60年代のアメリカのカウンターカルチャー運動と深く結びついていたようですが、その実相は日本にいるとよくわからず、コンサートで暴動を引き起こしたとか、そんな真偽不明な扇情的な情報の断片だけしかわからなかった。
それはともかく、このデビューアルバムにしてライブアルバムはとてつもない熱気を孕んでいて、文字どおり衝撃を受けました。演っているのはシンプルなロックンロールなんですけどね。そして放送禁止用語を含め"いけないものを聴いてる感"が凄かった。
今ではパンクの元祖扱いされることもあるようですが、MC5が抱えていた60年代という時代背景はパンクとは一線を画しているように思います。
今までCDは持っていなかったんですが、国内盤が少し安くなっていたのでまとめ買いしてみました。今聴いても火傷しそうな熱気は変わりません。
ところで、このデビューアルバムの原題は"Kick Out The Jams"。ところが当時の日本盤のタイトルは"キック・アウト・オブ・ザ・ジャムズ"。なぜ日本盤にオブがついてしまったのか。とても不思議です。
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