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WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

「大人ルール」と「自律」

2007-08-25 | 教育ママ日記
昨日、Takとこの2点について話し合いました。

まず、「大人ルール」

彼は、ものすごく人とのコミュニケーションが大好きで、誰とでも心を開いて話をします。「人懐っこい」を通り越して、馴れ馴れしく、図々しくて、私が傍目で見ていてもハラハラすることも。

先日、夏休みの登校日にTakは体調不良で、お休みしました。
ちょうどその日は生徒さんのレッスン日で、Takに「レッスン中は静かにしてね」と懇々と言い聞かせておいたにもかかわらず、レッスン中に私の首にネックレスをかけにきたり、「お腹すいた」といってきたり(直前まで登校する予定だったので作ってあったお弁当を食べるように言った)あげくの果てには、キッチンでひとりで玉子焼きを作り始める始末。
レッスンしてる最中に、ぷぅ~んとごま油の香りが漂って、じゅうじゅうパチパチ…
これでは、生徒さんがピアノに集中できるはずもなく、、(-_-;)
そして、レッスンが終わったとたん、Takは、彼女と私の会話に割って入って、自分の作った工作を見せたり、「どうしてお母さんにピアノ習うの?」などと、不躾な質問をします。
生徒さんが帰られたあと、私は、Takをブッとばしました。

彼の心中は察して余りあるのです。
けれども、もう7歳。TPOっつーものをわきまえさせなきゃいけないだろう。
レッスンは月謝をいただいてやっている母の仕事だということを、イヤというほど言い聞かせ(それまでにも言い聞かせてたつもりだったんですが)、自分の立場をわきまえろと、厳しく言いました。

「自分の立場」って、、、Takは子供だってことです。
このたび、レッスン中のことだったので、私もついに「こりゃーヤバいわ、ちゃんと言い聞かせなきゃ」と思ったのですが、このこと以外にも、これまでにもいろいろあったのです。
彼は大人社会の中で育っているので、大人に大して対等に思っているところがあって、「おかあさんの友達はぼくの友達」と感じています。
それは悪いことではないと思うけれど、「対等」というのは、正確には違う。
みんな、Takのことを「子供」だから大目にみている、それは、Takにいい大人になってほしいから、まだそのための発達段階だから、Takが大人のルールに違反していても、咎めずに優しく見守ってくれているんだ。
でも、中には心の中では、Takのことがイヤだと思う人もいるよ。
あんまり調子に乗ってたら、Takが嫌な子だと思われて損をすることもあるよ…

素直が取柄のTakに、こんなことを言って、彼の心に影を落とさないよう、とても言葉を選んで、言い聞かせたつもりです。
大人社会のルールを子供に強要するのは、かわいそうだし、良くないと思います。
だって、子供は全然悪いことをしているわけではないのです。
私は、「挨拶」だけはきちんとすることをわきまえさせていれば、あとは、まっすぐに成長していくにしたがって、周囲の人との距離感覚を身につけていくようになるだろうと思っていました。
「敬語」などについてもそうです。
ピアノで生徒たちをたくさん指導してきましたが、どの生徒も、先生に対して、小さい頃は、無遠慮だし、対等だし、「おともだち、おねえさん、おばさん」感覚です。でも、それぞれ、成長していくにしたがって、どの子供もある時期から「敬語」になって、自分で先生との位置関係を測れるようになっていきました。

でも、Takは、ある意味、生活する環境も特殊。大人社会の中に否応なしに連れまわされることが多い。
思えば私自身もそうだったんだ。「社交ダンス界」の中で育った私。それを全く不幸だったと思っていないし、むしろ、その自分があっての今の私。なのでTakにも、「フツーの環境になるべく近づけてやろう」という気持ちよりも、「この環境で真っ直ぐに成長して羽ばたけ!」という気持ちです。
「フツーの環境」っていうのも、語弊があるわ。それに世間一般的な「標準」=良いとは思っていないし。

                  

Takは、自分の自然な気持ちに従ってしたり言ったりしていることが、大人を嫌な気持ちにさせることがあると聞いて、またしてもぽろぽろ涙を流しました。
でも、たぶん、「自分の立場をわきまえる」については、理解したのではないかと思います。

小さな子供が一生懸命真っ直ぐに生きている。
それを、支えてフォローしていくことって、難しい。親もほんとにいろいろ考えさせられて学ぶことがたくさんあります。


長くなったので、「自律」については、次回。


    

↑これらは、お誕生日に鳴門でご馳走になった Birthday Lunch  (*^_^*)



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5 Comments

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ごもっとも (田舎モン)
2007-08-25 16:46:23
大事なことですね。
そろそろ、そう言う気遣いも子どもなりにして行かなければならない時期。
TAKAMIさんの考え方、とても立派打と思います。
それを、模索しながらも母の云うことを理解しようとするTak君、良い子ですね。

σ(‥の子ども時代も
『大人の話に口を出すんじゃない!』  と母に叱られたものです。(^_^;)

Tak君もいずれその事をちゃんと理解しますし
同じ考えで大人の立場に成らなければ成りませんし
とても良いタイミングでルールを勉強したことでしょうね。  (^_-)v
返信する
またまた・・・ (おゆき)
2007-08-25 16:46:44
深い話題が出て来ましたね・・・
TAKAMIの家庭とうちの家庭とでは
大枠がちょっと異なるから
すべてを一緒には出来ないけど
”職場に子供が身を置く環境になることがある”という点では
似てるよね・・・・
今月は学生バイトさんのおかげで
殆ど職場に連れていかなくて済んだから
なんとなく忘れてしまっていたけど
来月の日祭は子連れだから・・同じようなことを考えるわ。
まだ、6~7歳の子に ”仕事””稼ぐということ”を
判らせる・・大人の世界のルールを認識させる・・
難しいよね・・でもやらなきゃいけない・・・

あ~~~ごめん、まとまらん!
また考えてコメントするm(._.*)mペコッ
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Unknown (TAKAMI)
2007-08-26 21:44:08
♪田舎モンさん
ありがとうございます。
おっしゃるとおり、要するに
「大人の話に口を出すんじゃない」
という一言なんですが、私はこれまでいろんなことに「理由」をTakが納得できるように説明してきたので、頭ごなしは通用せず、その都度、親にとってもいろいろ考えさせられてきました。
これからもまだまだ続いていくと思います。
ぜひ、アドバイス、おねがいしますm(_ _)m

♪おゆき
そうだよね、お互い、子供が親の働く姿をまのあたりにするっていうのは、共通してるよね。
私は、おゆきよりもたぶん開き直っていると思います。
自分の子供時代もそうだったので、あまり抵抗を感じないのです。
私はむしろ、親の働く姿を知らずに育っていく子供より恵まれているのでは…と思うところもあります。
でも、それって無条件にって訳じゃなくて、やっぱり、親の信念や、心がけによると思います。
まだまだこれからも悩みは尽きないけど、親子で前向きに取り組みたいね!!
返信する
う~ん (ikehirochan2)
2007-08-27 10:13:17
難しいよね。
大人、子供に限らず、壁を作らず誰とでも話が出来るっていうのは、得難い性格なんだけどね。
それだけ素直で真っ直ぐ育ってる、ってことなんだけどね。
しかし、確かに子供といえども「場を弁える」ってことは必要。そういう意味で今この時期に「TPO」について話出来たってことはTakくんにとって丁度いい機会だったのでは?
親の働く姿を見せる、ってのは親にとっても子供にとってもとても意義のあることだと思うし、またそこには邪魔をしてはならないという暗黙のルールがあるということも子供は知らなくてはいけない。
そのことを教えられたのは、もしかしたらTakくんにとってこの夏一番の収穫だったのかもしれないよ。
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Unknown (TAKAMI)
2007-08-27 17:40:40
♪ikehirochan2さん
う~ん…でしょ。
私もホントにいろいろ考えこみました。
親子それなりの夏休みが終わろうとしてます、、、
でも、最後の最後の1週間、まだ二人でできることはある!
「大人ルール」のつぎは、「自分で決めて取り組む」です。
これは、さらに難しいことだと思ってます。
夏休みの最初には、当たり前のように「計画を立てて取り組みましょう」…といって、宿題を与えられてくるけれど、そんな簡単なことじゃないです、私にとっては、、(^_^;)
やっぱりまだまだ「親子でいっしょの夏休み」です。
まだまだ続くことは、感謝して楽しみたいです(*^_^*)
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