モーツァルト「魔笛」の「夜の女王のアリア」の発音レッスンにいってきました。
ことの始まりは、私のところにヴォーカルのレッスンにいらしてる生徒さんの発声練習。
彼女はポップス系のヴォーカルを主にやっていらっしゃるので、オペラのような高音域を使うことがなく、とりあえあずといったところで、架線二本のドまで発声練習してました。
でも、この方、ものすごく高音域イケそう…と思って、どこまで出るのか試してみたところ、そのさらに上のファ♯まで出た!!
こんな人、私の周囲で、音大時代でも出会ったことありませんでした。
そしてファが出るということは、「夜の女王」です。
モーツァルト「魔笛」の「夜の女王のアリア」
この曲が歌える人は、プロのソプラノ歌手のなかでも僅かしかいません。
でも、素人さんが歌うにはドイツ語は難しすぎるし、私もこれまで1曲もドイツ語を歌ったことがないのです。
だから、ま~「隠し芸」的に、母音だけで歌う高音のとこだけやろうよ~と最初は軽く言ってたんだけど、この際だから、1年ぐらいかけて、ドイツ語の発音もちゃんとやって1曲ぜんぶ歌いましょうってことになった。
ひぇ~~~自分で言っておきながらエライこっちゃ!!
私、実はドイツ語の歌は1曲も歌ったことがありませんのです。
めっちゃイタリアオペラばっかりでした。
ですので、彼女にドイツ語を伝授するために、レッスンを受けることにしました。
1時間レッスンで、「夜の女王のアリア」の発音と単語の意味を教えてほしい」
これをFBにアップしたところ、Kzzo M Rccamino(日本人)というおともだちが即「手配するから待っとれ!」と言ってくださった。なんと頼もしいことでしょうか!!
3連休中なので、じっと待機しておりました。
そして本日、個人レッスンして下さったのはこの方。
香川大学医学部と法学部でもドイツ語のクラスを持っていらっしゃるという、私には大変もったいない方でした。
マリウス・アルベルス先生
しかしめっちゃ楽しいレッスンでした。
本来なら、自分が歌えない曲の発音レッスンという、大変虚しいものでありますが、
私、発声練習してから行った。
そして、レッスン会場である「アイパル香川」の小会議室を借りて、個室でのご教授を願いました。
本来なら、ラウンジとか、談話室みたいなところでやる予定だったのです。
もちろんフルヴォイスで歌うつもりは最初からないけど、とりあえず歌って身につけ、歌ってみて、ちゃんとドイツ語になってるか聞いて頂きたかった。
先生はそんなこと想定してなかっただろーな~~
私は小さな声だけと、正しいキーで歌ってチェックしていただきました。
先生は翻訳機能のツールだけ持ってきて、私の隣に座る。
そして、私が準備していった楽譜だけで、私がレッスンしてほしいことだけに応える…というようにレッスンは進んでいきます。
私のペースなのです。
いいな~~こぉゆうの、、、
私の生徒さんのレッスン、ゼッタイ私がペース作ってるもんな。
それが皆さま、当たり前だと思ってるな、、
これって、親切なようで、ダメダメなんじゃないかな~~
生徒さんが主体的に疑問や教わりたいことに応答するレッスンがホントはいいに決まってるんだがなー。
ところで、最近ボトルキャップを飛ばすマライヤ キャリーの動画が一部で話題となっていますが、これがほぼF♯なので、生徒さんに試してみてねとお願いしています。