教会の礼拝で、牧師先生がジョン・レノンの「LOVE」について語られました。
先生は、ジョン・レノンのこの曲が大好きで、彼の最高傑作だと思うけれど、彼はこの曲を作ったとき、完全なる「LOVE」に到達していない…と感じるとおっしゃいました。
私も、全く同じことを感じていたので、先生のお話はとても胸に響きました。
この美しいメロディーには、哀愁が漂っていて、無条件の「平和」とか「完全」とか「調和」とかとは違う。
愛を語っているのに、なんて切ない歌なんだろう…
目の前にある醜い世界を敢えて遮断して、まあるく儚いしゃぼん玉の中であなたとわたしだけのピュアな世界が漂っているような感じ。
完全なる愛…
それは神さまのことだな、、、

完全なる愛を想像することはできる。
でも人間は、肉体を持って、生きものを「食べて」生きていかなくてはいけないので、「完全」には到達できない。
「LOVE」の切ないメロディーが世界中の人の共感を呼ぶのも、きっとその底にある不完全さ、欠落、それを補いたい、だから愛しあいたい…という思いに共鳴するからじゃないだろうか。
芸術って、そんなところから生まれてくるんじゃないんだろうか。
不完全だからこそ、完全を求めてこの先へ行きたいっていう思いがかたちになって現れる。
素晴しいものを生み出すこともできる。
便利なものを生み出して、だんだん迷走することもある。
でも、人間って、卑小でか弱いだけの存在じゃないような気がする…
だって人間って、もともと神さまの一部なのでは…
そんなことを思いつつ、弾きうたってみました。
これもレパートリーに追加。
Love JOHN LENNON