そろそろ夏休みに入ろうかという頃、<1000回記念>にルーヴル美術館はドノン翼の小さな旅に出た。
ドノン翼にはイタリア、フランス、スペイン絵画を中心に展示、ドイツ、フランドル、オランダなどの絵画はパレ・ロワイヤル側、リシュリー翼にある。
折角のルーヴル、これら少し北方の作品を “ 駆け足ルーヴル ” の合間を縫って短く訪ねてみたい。
名付けて “ 寄り道ルーヴル ”、まずは、カタリナ が、同時代の巨匠レンブラント(1606-1669)とともに愛した<ヨハネス・フェルメール>(1632-1675/オランダ絵画黄金期)から。
彼の作品は、「<デルフトの小路>」(アムステルダム国立美術館蔵)が最初、以来、NYの<メトロポリタン美術館>までしばしば投稿した。
そのフェルメールの 「天文学者」(左)、小ブログ再登場である。
異論もあるようだが翌年頃に描かれた 「地理学者」(<シュテーデル美術館蔵>)との対画、または連作であったと考えられているが、作品の対比など、その「<地理学者>」の稿にもう少し詳しいのでご参考に。
もうひとつの作品は、彼の典型的な風俗画 「レースを編む女」(右)。
僅か便箋ほどの小品(23.9×20.5cm)乍ら、俯く女性の左半身に射す柔らかな光、綿密に描かれた手元、糸を仕舞っているのだろうか袋から落ちる赤と白の糸、傍らの針山など、ディテールに至る繊細な表現を、拡大して悉(つぶ)さに感じ取って頂ければ、と思う。
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1031
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