ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

フェルメール ‐ 寄り道ルーヴル(1)

2015年09月16日 |  ∟フランスの美術館

 そろそろ夏休みに入ろうかという頃、<1000回記念>にルーヴル美術館はドノン翼の小さな旅に出た。
 ドノン翼にはイタリア、フランス、スペイン絵画を中心に展示、ドイツ、フランドル、オランダなどの絵画はパレ・ロワイヤル側、リシュリー翼にある。
 折角のルーヴル、これら少し北方の作品を “ 駆け足ルーヴル ” の合間を縫って短く訪ねてみたい。

 名付けて “ 寄り道ルーヴル ”、まずは、カタリナ が、同時代の巨匠レンブラント(1606-1669)とともに愛した<ヨハネス・フェルメール>(1632-1675/オランダ絵画黄金期)から。

 彼の作品は、「<デルフトの小路>」(アムステルダム国立美術館蔵)が最初、以来、NYの<メトロポリタン美術館>までしばしば投稿した。

    

 そのフェルメールの 「天文学者」(左)、小ブログ再登場である。

 異論もあるようだが翌年頃に描かれた 「地理学者」(<シュテーデル美術館蔵>)との対画、または連作であったと考えられているが、作品の対比など、その「<地理学者>」の稿にもう少し詳しいのでご参考に。

 もうひとつの作品は、彼の典型的な風俗画 「レースを編む女」(右)。

 僅か便箋ほどの小品(23.9×20.5cm)乍ら、俯く女性の左半身に射す柔らかな光、綿密に描かれた手元、糸を仕舞っているのだろうか袋から落ちる赤と白の糸、傍らの針山など、ディテールに至る繊細な表現を、拡大して悉(つぶ)さに感じ取って頂ければ、と思う。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1031


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 独り旅考 | トップ | ヴェロネーゼ ‐ 駆け足ルーヴ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

 ∟フランスの美術館」カテゴリの最新記事