我ながら随分と昔のことを覚えてるもんだと感心、昨夕どころか今日の昼に何を食ったかも忘れてるのに。
その格好、順調に馬齢を重ねてきた証?そんなに悲観すること、勿論、喜ぶことでもないんだろうけど。
大昔に観た映画で、居酒屋だったかバーだったかで働く女性に、「一番辛いのは正月とお盆、悉(みんな)家庭(いえ)に帰ってしまうから」と、台詞(かたらせ)たのを覚えている。
正直に言ってしまえばこのお盆、正月ほど辛くもなかった。
寂しいけれど、時にして、忘れていることがあったり忘れることができたり、そんなこんなであしたに向かえるのかも。
ところで、大変な夏だった。
墓参もままならぬほど、何所にこんなにようけ水溜めてたんやと、呆れるほどに降る。
泥水に浸かった丹波地方を報じる朝日(8/18)。
草深い田舎に独り暮らす老姉、「もう少しで近くの川が氾濫するとこやった」と電話口で話す彼女に、「そんな時は早めに避難せなあかんで」と言いながら無事な様子に安堵も。
古い事を鮮明に覚えてい、「こんなに降ったん覚えがないわ」と続けて届く言葉が、被災された方がTV画面などで交々語る姿に重なり、電話を切った後、苦笑いとともに少しのもの悲しさも。
毎夏、線路を挟んで届く炭坑節も心なしか元気がなかった葉月・8月、深い悲しみを残し、行く、ここ数日、秋の気配を忍ばせながら。
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.857