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ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

久闊を叙した、はいいけれど・・・

2017年08月05日 | 人/仲間

 二度目の会社の同じ職場でともに汗をかいた<仲間との会>がある。
 異動や退職に加えてやれ花が咲いた、やれ雪が降ったと理由をつけては年に一、二回やっている。

 で、暑気払いも兼ねてと七月の晦日(みそか)、六名が会社の近くの居酒屋に元気な顔を見せた。
 この手の会の通例、会社や後輩の事をうだうだと駄弁って大いに盛り上がり、世話役をして下さったOさんの会費徴収も終わってお開きに。

 帰りの電車、シートに腰を下ろして気づいた、「会費、ひょっとして払っとらんのでは?」と。

 慌ててOさんにメール、その日も遅く “ ちゃんと頂きましたよ、千円札で五枚。大丈夫ですよ ” と返事を貰った。

 が、どうにも腑に落ちない、財布から千円札が五枚減ったように思えないのだ。
 翌朝、再度Oさんに “ 誰かの釣銭を間違ってない、他の人と間違っていない ” と、まるで 「あなたの勘違いでしょ!」みたくなメールを、で、当然と言えば当然か、返信がない。

 それで、当日朝の足取りを、二日酔いの頭で追ってみた。
 銀行で用を済ませたその足でコンビニへ、そこで住民税の現金納付分を払い、次いでJRの窓口でプリペードカードにチャージ・・・。

 その折の遣り取り、釣銭を貰う場面を思い浮かべて漸く判った。
 何のことない、十枚だとばかり思い込んでいた財布の千円札、実際には十五枚あって、その差分が偶然にも会費と同額だったということ。

 とうとう惚けがきたか、「嫌やなあ、これから先が思いやられる」と、トホホ・・・の<八朔>となった。

 今を盛りにフェンスなどに咲く 「へくそかずら」、名前は凄いが姿は可愛い、で、その花言葉は “ 誤解を解きたい ” やて、Oさんにメール送らなあかんやろか? 「ほんと、困った人ねえ・・・」。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1355

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お遍路

2015年07月15日 | 人/仲間

 六月も末頃、近況伺い方々予てお願いしていたことがあって、不躾にも催促がましいメールを彼に送った。
 その翌日だったか、昼間から不謹慎だが、某店で大振りの焼ウィンナを肴に冷酒を聞こし召していたら、携帯が鳴った。
 携帯からは、「メールを見た。今、四国別格二十霊場の巡礼中なんで、返事が遅れる」との声が届いた。

 えっ、別格? 確か八十八箇所、結願(けちがん)したと五月のK君の<激励会>の席上言っていたが、と少し首を傾げた。

 その遍路、キリスト教にもあって、有名なのがフランス各地からピレネー山脈を越えてイベリア半島の西の果て<サンティアゴ・デ・コンポステーラ>への巡礼道。
 斯くいうペトロ とカタリナ、大ヤコブの聖徳を学ぶべく、<リスボンの道>を北上したことは投稿した。

 話しはそれたが、四国八十八箇所霊場に別格二十を加えると人間の煩悩と同数の百八。
 その煩悩とやらからの解脱を求めての二十寺巡礼も多いと聞くが、彼も百八寺満願したと、後日届いた返信メールにあった。

 話のそれ序にその四国遍路、歴史は古く江戸時代に遡るらしく、病や疎外感など悩みを抱えた者が道中斃れてもと白(死)装束に身を包み、弘法大師、空海ゆかりの寺を祈りながら歩いたのだとか。

 しかし、今では、信仰や現世・来世利益を求める信仰的な発心に加え、所謂、自分探し、癒しとしての巡礼も多いとも。

 彼がなぜお遍路を思い立ったか、勿論、その経緯、心うちを窺い知ることはできない。
 が、信じる本(もと)が洋の東と西とに別れるけれど、アイゼンティティー、因(よ)って来たるものは近く、理解(わか)る気もすると言えば生意気か。

 それは別として、五月の会の折、三枚の写真を彼から貰った。
 電子版で送ってと頼んだら、前述のメールに、彼が所属する教室のグループ展に出展されたというその絵が添付されていた。
 少し<絵心>があったカタリナ、彼の絵を指して烏滸がましくも「お上手ねえ」と褒めていたが、ますます腕を上げられたよう、で、彼、Tさんの力作、本稿で使わせて頂いた次第。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1003

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退く?

2015年04月03日 | 人/仲間

 三月の彼岸明けに、再検査を受けた。
 その結果を報告すべきか、と小さな胸?で悩んだが、<再検査>になったと散々騒いだこともあって・・・。

 で、部位に関わるらしきマーカの数値が、やはり面白くないようで、月の末に再々検査になった。
 連続しての上昇に主治医は、「・・・こいつは、熱があれば反応するから」と言い聞かせるように話し、「多分、心配はないと思うが」と短く付け加えた。

 ところで、再検査の結果が良ければカタリナ にしばしば付き合わせた<寿司屋さん>で・・・と、楽しみにしていたが、彼岸明けのその日、晴天乍ら風が冷たく気も晴れぬこともあってそそくさと自宅へ。

 旅行も計画中のこととて正直に言えば少し悄気てもいたが、翌々日、別用を済ませ店の前を通ったら、少し時間が早い所為もあってか空いていた。

 憂さ晴らしも手伝って昼からビールを聞こし召し乍ら、〆に彼女の好きだった芽葱と茄子の山葵漬けを食べ家に戻るとYさんからメールが。

 仲間のKさんが社を退き但馬に暮しを移されるらしく、激励会を五月の中頃にとの呼び掛けだった。
 暮れの<忘年会>で、次回の幹事に手を挙げていたことを思い出し、任せ切りでは申し訳なく、せめて日程がタイトなTさんへの連絡メールぐらいはと思った。

 相変わらず多端らしきTさんが、空いているとされる日の中から、ゲストのKさんの意向も訊かないまま独断で決めた。

 その日は黄金週間の真っ只と言えなくもなく、何のことはない、再々検査の前日と旅行期間を除けばその日しかなかったようなことで、ふたりの都合を押し付けてしまった。

 尤も、毎度のことなンで、皆さんはとっくに諦められているんだろうとは思うが。

 ただ、激励会も独り旅も、場合に依っては Exit 退くか退かされる、そんな不確かな僕(やつがれ)が勝手に決めちゃって! と、申し訳なくも可笑しくもある。

 散歩の途中、何時もの花屋さんで撮らせて貰った 「ローダンセマム」。
 マムとあるからキク科、和名が、ちょいと千切って娘さんの髪に差したのだろう 「広葉の花簪」(ひろはのはなかんざし)とか、 なれば花言葉は 「変わらぬ思い」でしょう!
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.954

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近況

2014年12月10日 | 人/仲間

 時間が少し遡ったところから今回は始まる。
 OCNがブログ人のサービスをこの11月に終えることは書いたが、それで長年使ってきたOCNメールをgooメールに切り替えた。

 メルアドを変えたこと、家族を始め教会や勤務時代に懇意にして頂いた何人かの仲間の方に連絡した。
 その中のおひとり、Tさんに連絡したところ、ほどなくして近況を伝える返信が届いた。

 メールには、彼自身のご活躍振りが幾つか書かれてい、そのひとつを紹介すると。

 粋な和服姿でマイクを握る写真が添付され、“ ボランティア仲間などに誘われて、空いた時間にカラオケ喫茶などに顔を出したことがキッカケ ” とあり、“ つい先日、市のコミュニティセンタで開催された、「カラオケ・オン・ステージ」に出演してしまい「はぐれコキリコ」を熱唱(?)、初舞台ですが何とか唄いこなせて、やれやれといったところです ” と続いていた。

 そう言えば彼、歌が上手かったことを思い出し、八面六臂の活躍振りに半分呆れながらも、歳を取ってもこうじゃなくっちゃ!と、改めて頷かされた次第。

 そのメールの往還で、今年も忘年会をと呼びかけたところ、否応もなく賛同してくれて、多忙な彼が空いている日と店を指定してこられた。

 時間は今に戻ってその忘年会、セピア色に褪せた感もあるけれど73年前に無謀にも米国に戦争を仕掛けた日(12/8)に、玉造駅近くで開いた。

 八月に、この月生まれの4名で<誕生会>を開いたが、全員が揃ったのは、<携帯電話>(14/6/6)でも少し触れたが、今年の黄金週間過ぎに、二度の闘病から回復されたSさんの激励会を開いて以来のこと。

 集まった皆さん、流れた歳月の分量の滋味が加わり、好い表情をされていた。

 来春、花の頃に再会しようと約してお開きとなった。
 癌という厄介者を抱える者が半数を占めるこの「Tの会」、全員が元気で揃うことこそ一番と、少し寒さが緩んだ師走の下町界隈を駅に向かい乍ら思った。

 楽しさに写真を撮ることを忘れた呆け老人、花の写真で代用、「菊」から「山茶花」へと花も移ろう。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.904 

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誕生会

2014年08月11日 | 人/仲間

 四回目になる八月生まれの誕生会、過日(8/5)全員、と言っても四名だが、無事、揃って開いた。
 と言っても、この歳になれば何かしらの出来事もある、皆さん多くは語られぬけれど・・・。

 三名で始めたこの会、二回目からYさんも参加、<「3+1」人の会 >でもある。
 席中、自分が「3+1」の「1」であるとして、その理由を短くコメントする遊びをした。

 Tさんは西国八十八箇所の巡礼、Oさんは現役として今も勤務、Yさんは京のはずれで農に勤しんでいる、と夫々の「1」を話されたが、コメントに簡単な質問などを重ねていると近況が見えてきて面白かった。

 斯BAくいう酔狂老人、 「1」はブロガーとコメントしたら質問や意見を貰った。
 今秋、OCNがブログ人サービスから撤退するのを機に止めようかとも思って、と話したら有難くも続けてと激励を頂いた。

 ただ、真面目なのはいいのだけれど、明るさと言うか楽しさが少しね、との聊か辛辣な意見も。

 翌日(8/6)の朝日トップ、原爆詩の朗読を続けている吉永小百合さんのインタビュー記事が。

 で、喩えるのも失礼だけれどわがブログ、その吉永小百合さん風ゆえ泉ピン子さん風にすれば? と言うことかと遅蒔き乍ら合点した、ものの、ここにきてピン子さんにはなれへンわなぁ・・・と、溜息が。

 とまれ、酔狂老人と同姓の孫みたくな店員さん、これがまた可愛い。を、からかったつもりが適当にあしらわれたりして、時間の経つのも忘れ、来年もまた元気でと約して別れた。

 ありふれて咲いている常夏の花ハイビスカス、正面から見れば角みたくな花芯が隠れ、別の花に見える。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.847

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頑張る人

2014年08月03日 | 人/仲間

 過日(7/22)の朝日のメルマガ、“ 検索順位アップ、トラブル増 ” がメイン。
 インターネットで検索する場合、検索画面の上位に並んでないと中々アクセスして貰えないようだ。

 以前から、検索エンジンの順位を上げるため、策を講じてくれる業者がいることは周知の事実。
 一般的に検索画面を繰るのは最初のページまでとされているようだ。

 A個人的には、知りたい事にもよるが、精々2ページ20件が限界、それ以上ページを繰っても記事が詰まらなくなる傾向がある。

 で、このメルマガを読んでわがブログ、“ ペトロとカタリナの旅を重ねて ”、このタイトルが他のブログと重なる訳がないだろうけど、久し振りに検索してみた。

 検索画面に5件ほどの “ ――旅を重ねて ” が並ぶ中、何番目かに、“ 高畑××亭云々 ” というタイトルがあって、その4行の紹介文の中にわがブログ名がある。
 えっ、そんなブログと何の関係があるんじゃい? と、訝しく思いながらアクセスしてみた。

 件のブログ、自転車好きが行くカレー屋さん管理のサイトらしく、行き当たった記事になんとあの<Tさん>らしき写真が!

 B黄金週間過ぎに何某の激励会をした折、「最近、自転車やってんねん!」と話していたことが記憶に残っていたので、てっきりTさんだと思い込んでしまった。

 ものの、間違ってたらいけないので確認したら別人、酔狂老人の早とちりだった。

 そのTさんだが、自治体の相談員やボランティア、趣味の水彩画に山登り、加えて自転車まで、そのうえその日届いたメールは西国八十八所のお遍路から戻る道中とか。

 やれやれ、現役時代を彷彿させるその気力と体力、一体どこから?と、感心しつつも呆れちまったという訳。

 華やかさに誘われてレンズを向けた、「八重秋桜」と「葉鶏頭」、もう初秋の風情の花の世界、ゆく季節の早さにも呆れる。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.843

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続・同窓会

2014年03月07日 | 人/仲間

 雛祭りの日、元職場の心置けない仲間と同窓会をした。
 この仲間とは、昨年の暮れに<忘年会>をして以来ことになる。

 会場は、勤めていた会社の厚生施設、奈良の万葉荘。
 退職後、傘下の会社にお世話になったが、その会社のグループA社が施設の運営を任されている。
 かつてA社の役員をされていたOさんの縁もあって、八月生れの三人で<誕生会>をしたのをきっかけ、写真もその折に撮った。に、これまでに三回ほどここに集まった。

 尤Aも、二回目は手術を終えたばかりで<不参加>となってしまったが。
 その辺りのことも含め、何度かブログに投稿、ことほど左様に無断で利用させて頂き恐縮している。

 話は少し脱線したが、この職員倶楽部とも言える施設、ペトロ が入社した頃は、近畿で県庁所在地を中心に烏鷺覚えだが10箇所を超えるほどあって、サービスは余り期待できないものの料金が安く、忘年会や送別会などに度々利用したものだ。

 だが、時代は移り、値段が安くてサービスもいい店が出来たことや、職場の延長線上にあるような宴席、なかんずく上下関係を持ち込まれるのを嫌う若者が増えたことなどもあって、段々と運営が難しくなったようだ。
 ひとつ、またひとつと灯りが消え、近く閉鎖される万葉荘をしんがりに全てなくなると聞くが、こんな厳しい時代によくぞここまで頑張ったとも思う。

 古都奈良の静かな佇まいの万葉荘で、ささやかながらお世話になった感謝と聊かの感傷を交えながら、賑やかにも面白うて楽しいひとときを仲間と過させて貰った。(この稿、「カテゴリー:神社仏閣」に収録に続く)
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.775

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独り旅

2014年02月21日 | 人/仲間

 以前、小ブログに登場して貰ったことがある M さん。
 その彼と過日、昨夏以来になるだろうか、杯を重ねたが、独り暮らしを気遣ってくれる気持ちを嬉しく思いながら楽しいひとときを過した。

 話のなかで、「海外旅行へは行かないの」と訊かれた。
 国内も含めて考えないでもないが、旅先の街で、美術館で、教会で、ましてやレストランで、ひとりぽっちの姿を想像すると気が萎えて、「う~ん、ひとりじゃねえ」と答えると、M さんも「そうなんだよなあ」と思案顔。

 そCのときふたりから口を合わせたように、「近ツリ系の旅行社がひとり旅を募ってる」と言葉が出た。
 あたかも数日後、朝日新聞(2/16)に何ページも使っての同ツアーの広告が掲載され、そこには、国内、海外、バスなどカテゴリー別のひとり旅のメニューが並んでいた。

 「なるほどねえ」思いつつも捻くれもんの酔狂老人、己がむさ苦しさを知らぬげに抜けぬけと、ひとりもんの高齢者ばかりが一塊になって歩いてもなあ、と興醒めの態。
 その反面、ひょっとしたら旅中恋が生れたりしてなんて、さもしくも浅ましい考えが脳裏を掠め、慌ててカタリナ の遺影に掌を合わすお粗末さ。

 冗談はさて置き、その数日前の朝日(2/14)に、中高年で結婚相手を探す人が増えているとの記事。
 62歳とあったが、その年齢で老年かどうかは別にして、“ 妻を亡くした老年の男性が、海外旅行にでもと思い旅行社を訪ねたところ若い女性店員が、「お二人ですと・・・」とプランの説明を始めたので、「一人なんだけど」と言うと、「えっ、お一人様ですかあ」と驚かれ、恥ずかしくなって引き下がった ” とあったのを思い出した。

 そB_3んなに老年の男のひとり旅が珍しいのなら、ひとり部屋追加代金なんてオプションを出さなければいいのにと、悪気はなのだろうが思い遣りのなさに腹が立たないでもない。

 が、それは女性客用で、男性、しかも老年ともなれば、僻みかも知れないけれど魂胆を見透かしたような目線で見られるのは仕方がないのかも知れない。

 そんな折、阪神航空から旅の案内書が郵送されてきた。
 そのパンフのひとつ、“ 添乗員こだわりのヨーロッパ ” という惹句のツアーに K 添乗員の顔写真があってちょっと驚いた。

 大聖年だから13年前の<大聖年イタリア巡礼>のツアコンだった K さん、懐かしさとともに頑張っている彼女に負けじと、春になればその聊かさもしい旅、まずは国内あたりからでもと考えているのだが・・・。

 ところで、この号の表題、ひとり旅、それとも一人旅にするか迷ったが、ひとりはフーテンの寅さん、一人は股旅ものみたくで独り旅にしたのだが、「えっ、どっちでもいいって」、ご尤も!
 旅行社のパンフ(近ツリ系の旅行社HPから)も花屋さんの店先も、春の色一杯 ♪♪ 
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.769

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それぞれの八月

2013年08月28日 | 人/仲間

 その歳で少し恥ずかしいンじゃない?と思いつつも誕生会を開いている。
 現役時代、ひとつの職場(担当)でともに苦労した四人の仲間が、奇しくも、別に不思議でもないか。偶然にも夏真っ盛りの八月の生まれだと判った。勿論、生まれ年は異なるけれど。

 始めて三年になるが、記念?の一回目は T さん O さんの三人、Y さんは二回目から参加された。
 そのことは、<秋篠の道‐古都散策>と、一寸気取った題を付して紹介したので、覚えていて下さる方もあると思う。

 Photo_3翌年は、<熱い風に吹かれて>と、これまた歯の浮くようなタイトルで、その年の開催を暗示的に書いている。
 その中で、仲間のひとり T さんも癌に罹られたことを知り驚いたことも。

 で、二回目の折、暇な奴と嗤うなかれ、“ 八月に生まれた「3+1」に、愛を込めて ”、と書いた、幼稚園児が拵えるような紙の小旗を作り持って行った。

 お三方には、「なんのこっちゃ」と訝しがられたが、部下と上司、紅一点、遅れて参加した者、癌の罹患者、etc.、「解釈はそれぞれお好きなように」と、答えたのを覚えている。

 その三回目、昨日(8/27)、誰かの所為で少しの紆余曲折?はあったけれど、四人が元気に顔を揃えた。
 主婦業仮免からなかなか卒業できないその誰かは別にして、ちょっぴり山深い地で愛妻と農に精出す人、勇退後に別会社に請われて秋から働く人、ボランティアと山歩きと絵にと八面六臂の人。
 それそぞれの八月、その今を楽しみ、「来年もね」と、それぞれの想いを胸に誕生会を〆た。

 写真は、その「3+1」人が、子供の頃の「昔ながらの店」、今夏、早朝散歩で撮った。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.695

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旧交を温める

2013年07月25日 | 人/仲間

 久し振りに朋と会い旧交を温めた。
 旧交、辞書には、“昔からの交際を再び始める” とある。
 もともと、頻繁に会っていた訳でもないが、それでも現役時代は、四季折々、年に四、五回ほどは会っていた。

 お互いにリタイア、会社と言う触媒が途絶えても、暑くなれば寒くなればで、酒を酌み交わしていた。
 前回会ったのは昨秋辺りだったろうか、秋刀魚が日本酒に美味しかったのを覚えている。
 その時は、「また来春に元気で会おう」と言って分かれたのだが。

 Photo再会を約した時期は、カタリナ の病状に途方にくれていた時期と重なり、正直、人と会い酒を酌むという心境になれなかった。
 転院後、ある程度のことがひとりで出来るようになり、気持ちに余裕もできたので久し振りにメールを送った次第。

 ところで彼、当方から見てのことだが一寸変わった考え方をするようだ。
 自分から誘うことはまずないが、誘われたらよほどの事情がない限り断らないのである。
 以前そのことを尋ねたら、「断られたときに気まずい思いをお互いにするからね」との答えが返ってきた。
 人それぞれ、とやかく言える立場でもないが、待っているのも辛抱が要るだろうに、と思ったものだ。

 今回、鼓を打つように直ぐ、“長い間ご無沙汰、連絡もせずすまん。暑気払いの誘い有難う” と言う主旨の返信が届いた。

 そんな訳で、どちらかと言えば旧交よりも久闊(きゅうかつ)を叙し、お互いの無沙汰を詫びたものの、当方に聊かならぬ屈託があり、申し訳ない席にしてしまった。
 ただ、黙って聴いてくれ、“退院したよ” の吉報を待っているとの言葉に、だらしなくも涙腺が緩んだ。

  桔梗のしまひの花を剪りて挿す (虚子)

 この句、花を、「きっこう」、「あさがお」、それともすなおに「ききょう」、どう詠めばいいの?えっ、やっぱり屈折してる?
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.672

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