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ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

身近なお料理ブログ

2013年05月08日 | 宗幸雑記

 茶のお仲間、T さんがブログを始められて少し経つ。
 ご自宅で開かれているお料理教室の若い生徒さんが、ブログ作りの先生なのだそうだ。

 Blog_spicemagic195T さんのやわらかなお人柄そのまま、料理に役立つ知識が一杯詰まったレシピとともに、彼女のさりげない日々が優しいまなざしで綴られている。

 今は新たまねぎの美味しい季節。
 色々な料理方法があることにびっくりしたり真似っ子したり、わがレパートリーの少なさをカバーして貰っている。

 彼女の料理教室、お仲間の方と一緒に教わったことがある。
 その時も思ったが、いわゆる肩肘張った料理でなく、毎日の生活に彩を加えられる知恵と工夫があって、感心したことを覚えている。

 プロフィールで、“ 食べること大好き、お料理大好き、おもてなし大好きがこうじて、宝塚の自宅で料理教室をしています。還暦もとっくに過ぎ、第三の人生をパワフルに快走中(*^^*) ” と、自己紹介されているとおり、彼女のそんな想いが伝わってくる楽しいブログです。

 皆様も、「ペトロとカタリナの旅を重ねて」と同様、T 先生の役立つお料理ブログ、「Spicemagic195の料理ブログ」(写真:トップページ)をお楽しみ下さい。(
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.606

 * アンダーラインの箇所、クリックするとブログにジャンプします。

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時を重ねて

2013年04月20日 | 宗幸雑記

 茶の稽古だけれど、仲間の皆さんに恵まれてよかったね
 うなの、素晴しい方ばかりで幸せだわ

 れにしてもよく続いたね
 めたのはついこの間のように思うけど・・・、それでこの間ね、その頃のことを思い起こさせることがあったのよ
 きたいな、どんなこと

 1_freesia_r2_freesia_w月の初めの土曜日、生憎の雨だったのだけれど入学式があって、mちゃん晴れて高校生になったの
 お母さんは、mちゃんが生まれるそれこそ直前まで稽古に来ていたの
 仕事と家庭の両立に加えて出産でしょう、気持ちを穏やかに保つためにも、茶道という非日常の一時が心の安寧をもたらすからと誕生まで稽古を勧めたの
 彼女と年齢が近いこともあって、親元を離れ仕事を頑張っている長女と重なり応援していたのね

 3_muscari4_suouうなんだ
 気に mちゃんが生まれ、子育てが一段落するまで稽古は無理だと思っていたら三月目に稽古にいらっしてびっくり
 mちゃん、稽古場のお座布団の上で機嫌よく終わるのを待っていた
 それからは、仕事帰りにお稽古をするお母さんの傍らで、ぬり絵だとか折り紙、平仮名の勉強をしたり宿題をしたりしながら大人しく待っていたの

 心だね
 5_stock_r6_stock_e学1年生になって、mちゃんも稽古をすると言い出し、受験勉強が忙しくなる6年生の秋まで稽古を続けたの
 頑張った甲斐あって目指していた中高一貫校に入学、稽古は中断しているのだけれど折々に訪ねてくれ、この3月末には、「中学を卒業した」と報告兼ねて来てくれたの
 予
ねてからお父さん子と伺っていたので、相変わらずお父さんと仲良し? と訊ねたら、「この頃反抗期なんだ」と言うのね

 抗期、mちゃん?
 うでしょう、私も、mちゃん反抗期なの? と問うと、「違うよ、お父さんが反抗期なの」の答え、え~っ、どういうこと? と驚く私にお母さんが、「mちゃんが我儘ばかり言うからでしょ」と解説、大笑いになったの

 白いね、ご両親の愛情を一杯受けてるンだ
 うなの、それで改めて思ったの、mちゃんが生まれてからだけでも15年になるんだって、過ぎてしまえばあっという間だったけれど
 んなに? このブログも始めてから満4年、600回の節目に相応しいほのぼのとする話だね
 茶もブログも皆様に支えられてこそ、ということね (
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.600

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正倉院正倉の公開

2013年03月21日 | 宗幸雑記

 く、756年の昔に建てられていたとされる奈良・東大寺の正倉院正倉。
 平成23年の秋から、屋根の葺き替えを主とする整備工事が進められていて、その模様が3月15日からお彼岸の入りの17日まで公開されました。

 I1 I2 A1 A2_2

  穏やかに晴れた日、その三回目の現場公開への参加が嬉しくも叶う
 
左の写真二枚は説明会のリーフレットから拝借した

 南倉、中倉、北倉の三倉が連結された一棟三倉の正倉、聖武天皇遺愛の品を光明皇后が東大寺大仏に奉献されたことに始まっていると言われています。
 毎年秋の「正倉院展」で、“ シルクロードの終着点 ” とも称される宝物の一部を目の当たりに拝見でき、関西に住まうことに感謝。

 B1 B3 B4

  正倉は、床下約 2.7 m、直径約 60 cm の丸柱が礎石に乗っている
 
縦四列に横十列の柱が整然と並ぶ豪壮な建屋、間近に見て改めて古人の叡智に感嘆

 三倉の中で北倉と南倉は、三角形や四角形や台形の断面をした木材を井桁に組んで外壁とした校倉造り、見た目から、「甲冑の甲倉」とも言われているそうです。

 D1 D2 C1 C2

  北倉と南倉を校倉造りの壁として、厚い板をはめた板倉造りの中倉
 
この中倉、もとはもとは壁も床板も張らない吹き放しだったので、「双倉」と呼ばれたとする説もあるそう
 
各倉に扉が付き、内部は階段が設えてある二階建

 校倉造りの形、湿気などの対策かと思っていたのですが、説明員の「大きな木の芯を取り三角材に分ける方が四角に切るより無駄がない」と聞き納得です。

 E1 E4 F1

  現在、補強工事は概ね完了し、屋根の本瓦の葺き替えの準備中

 天平時代の瓦を参考にして補足瓦を製作している様子が展示されていました。

 G1 G4 F2 F3

 再利用の古瓦は昔ながらの瓦の下に土を置く土葺で、新しい瓦は土を置かない空葺
  大屋根の稜線には、天秤のような金具がついている
 
避雷針?と思ったら、昔はこの金具に命綱を通し葺き替えをしていたとか

 今は瓦が下ろされているので目立ちますが、瓦が葺かれると目立たなくなるそうです。
 現在では、クレーン車があるので使うことはないと説明がありました。

 話は工事から離れますが、茶道を趣味としていることもあって正倉院裂(ぎれ)や香木に興味があります。
 特に、古来名香木として、銘に東大寺が入っている「蘭麝待」(らんじゃたい)が正倉院展で展示されたときは馳せ参じました。

 H1 H2 H3

  その香木、1m 弱ほどのものと見えたのだが、実物は大きくて驚いたのを覚えている
 
時の権力者、足利義政、織田信長、近くは明治天皇が切り取ったと伝えられている
 その箇所にその慮外者?の名が書かれた紙が貼ってあるのが面白い
 
淡路島に流れ着いた流木を漁師が薪に投げ入れたところ、素晴しい香だったという
 それで、驚いて
献上したと聞いたことがあるが、どうなのだろう

 この修理、「次の100年にきちんとしておいてくれた』と言われるような修理をしておかないといけないのだ」との説明を伺い頷かされました。
 文化財の維持には、「惜しみなく税金を使って下さい」、そんなことを思いながら鹿が長閑に草を食む奈良公園を離れたのでした。(
 Peter & Catherine’s  Travel. Tour No.590

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相変わらず

2013年01月07日 | 宗幸雑記

 古のお仲間 Ni さん、洋裁教室を若い頃に始め、今も続けておられる。
 昨年の七夕様の日の喜寿のお祝い会、「二十歳の頃の和服をリメイクしたの」と素敵な洋服を着ておられた。
 それに刺激を受けて、若い頃に稽古に着ていた和服を「ワンピースに作り変えるぞ!」と決めた。

 Rumake早速、8月半ばから解き出したその着物、自分で仕立てた数少ない着物のうちの一枚。
 そうなんだ、私たちの年代にはお母さんに和裁を教わったと言う人が結構あって、斯く言う私もその一人。

 母は、「袷は無理でも、単衣は縫えるよ」と教えてくれた。
 肌着から始まり長襦袢、単衣、帯のかがりと、教わった当時のことを思い出しながら縫い目を解いた。
 特に、肌着作りは子供が生まれたときに役立ったことを覚えている。

 丁寧な針目、我ながら感心する。
 背伏せの絹が綺麗、昔のものは品質が良いのでこれはおいておこう、洋服作りに使えそう、閂止めもきちんと出来ている。

 母には一杯逆らった娘だったが、和裁だけはなぜか素直に従ったような気がし、今になればほかのことも、と忸怩たる思いも残る。

 Tubaki_2_2それはさておき、予定では9月初めに袖を通せるはずが、なんだかんだと用があって裏地を着ければ終わりの状態で足踏み、師走に入っても出来上がらないまま。
 「どうせ夏まで着ないのだから」と甘やかしては駄目、年内、28日には終わらせると固く戒めた。
 と、言う訳でその日の夕方に完成。

 ところでペトロに、年内に投稿(アップ)してと頼んでいたが原稿が遅れ年が明けてしまった。
 仕立て直し同様に母が天国で、「相変わらずだわね」と言っていそうだ。(

 釜に使いたいと思っているらしい「椿」、まだ少し固く、間に合うか気を揉んでいるよう。
 名前を聞くと、自分が育てながら、「さあ」と心許ない返事。(
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.562

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プリザーブドフラワー

2012年09月17日 | 宗幸雑記

 ふたりのお嬢さんに、生花を教えていることは前にも書いた。
 庭などに咲く花の持ち味を活かしつつ身近な材料を組み合わせる、「生活に潤いを作れる女性に」と、話されたふたりのお母さんの言葉がきっかけだった。勿論、四人ともお茶のお仲間である。

 華道教室を止めて久しいけれど、花嫁修業のひとつとしてお手伝いできればと始めた。
 勉強は、ことさら華道と堅苦しく考えず、手に入りやすい材料を使いこなし、楽しんで生活の場に活かす、そんなことを念頭に月に一度開いている。

A1 A2  ところで、暑いこの時期は、生の花は水揚げや花器の水替えを頻繁にしても、生きいき感を保つのが難しい。

 それで、オアシスを使ってアレンジフラワーにしたりドライフラワーでリースを作ったりしているが、最近は、生の花を薬品処理することにより、水遣りなどしなくてもよいプリザーブドフラワーの種類が増え、楽しみ方が広がった。

 ふたりは先だって開いた喜寿の茶会でプレゼントした、シンデレラシューズ作りも手伝ってくれた。
 今月は、以前に作ったガラスケースと白い額を再利用、花も新しく変えてのリメイクに挑戦、その成果?を、TVのビフォーアフター風にアップした。

B1 B2  皆さんからは、リースやアレンジやプリザーブトをどこで学んだのか尋ねられることがある。
 我流もいいところだが、その昔に華道をしっかり教えられたことで、花材の表情を活かすことがある程度判るし、不器用なくせに手作業が好きで、教本などを読むと花材の扱い方のコツが飲み込める。好きこそものの上手なれということだろうと思っている。
 失敗することも多いが、「あはっ、失敗しちまったぜ」とそれもまた楽しい。

 小さい頃、風景画が好きで描くたびに褒められた。
 煽てられると、ひょっとして才能が?なんて思ったこともあったが所詮井の蛙、しっかり?挫折したが、ものの見方や構図、色彩は今も役立っていると厚かましくも自負している。

 その昔、辛いことがあると、「どんなことも無駄ではなく経験はきっと役に立つ。嫌なことほどしっかりやりなさい」と諭されたものだ。
 それを教えてくれた方の年齢になって、叱られながらお花を習った頃のことが素直に頷けるようになった。(
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.514

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湿し灰作り

2012年08月27日 | 宗幸雑記

 炉の時期、炭手前に湿し灰を使う。

 炭をつぐ前に炉中の景色を整えるためと、火付きを良くする為に湿した灰を撒くのだが、この湿し灰作り、夏、それも厳暑の時期の作業。
 くらくらするような日照りの中でするのは、灰にカビがこないため?

 作業は、使っていた炉の灰に混ざった炭の欠片などを金笊などで漉すことから。

 A1_4 A2_4 A3_4 A4_3

  10㍑バケツの七分目くらい、灰を入れその上にバケツいっぱいの水を注ぐ
 笊で取りきれなかった細かい塵と灰汁(あく)を取るためによくかき混ぜる

  写真を撮り忘れたが、少し時間を置くとバケツの上に、もこもこと灰汁が盛り上がってくるので
      それを捨てて、一晩そのまま置くと灰が底に沈む

  塵とともに浮き上がった水、つまり、上澄みをそうっと捨てる

 B1_5 B4_3 B3_5 C1_7

  100均ショップで買った使い捨ての茣蓙の上に広げ
 ⑥ 少し乾いてきたら両手で塊をほぐす 

 ⑦⑧ このまましっかり一日、日光浴させ、乾いてきた灰の上に 
 ⑨ 番茶か焙じ茶2リットルほどを濃く出して、
  如露で灰の上から湿らすように撒き
 ⑪ その後、湿りを全体に行き渡るように手で揉み込む

  灰が乾くと、また如露で番茶を湿らせるように撒き手で揉み込む、この作業を何度か繰り返す
   お茶をかけるのは、灰に色を付けるためで数回するとよい

 B2_5 C3_3 C2_7 C4_3 

  適当な湿り気になると灰を笊でふるいにかけ細かくする
  私は、灰匙からさらりと落ちるのが好み、このまま11月まで保管して作業は終わる

 D1_5 D2_5 

 作り置きが足らなくなると、台所のボールに漉した炉灰を入れ、濃く出した番茶を少しずつかけながら手で湿り気を揉み込み、これを繰り返し、笊で漉して適度な自分好みの湿し灰を作っている。
 沢山の量、灰器に一杯ぐらいであればこれで十分、簡単に作れますよ。

 この作業、ゴム手袋を忘れないで、灰汁が強く手がひどく荒れるのでご注意を。 (
 Peter & Catherine’s Travel Tour No.505

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イタリア料理を習う

2012年07月04日 | 宗幸雑記

 茶のお仲間の T さん、ご自宅で料理教室を開いておられる。
 お仲間のひとり Tm さん、予ねて、「冷製パスタを美味しく作りた」と思われていたらしく、彼女の呼びかけで、いつも一緒に学ぶ5人が教えて頂くことになった。

 お仲間ひとりの N さんは、懐石料理を長い間勉強されたこともあって玄人裸足。
 M さんは手早く美味しく作るのを得意とされているが、この機会に忙しいときに助かる料理を教えて貰うとか。
 私はと言えば、有るもので済ますいい加減なタイプ、ましてや、きちんとしたイタリア料理なんて門外漢、この機会を楽しみにしていた。

 A1_2 A2_2

 まずは、この日習う料理のレクチャーを受けて、さあ、「簡単トマトソース」からチャレンジ!

 この日のお勉強、まずは、「簡単トマトソース」から。
 ピザ、パスタなど、何にでも合うソースで、冷蔵庫で2週間ほど日持ちするので作り置きに重宝で、にんにくをエキストラバージンオイルで、弱火でじっくり焦がさないように炒めるのがコツとか。 
 にんにくのエキスの溶けたオリーブオイルはパンにつけても最高。高脂肪なバターと違って低カロリーなのでダイエットにもいいのだそうだ。

 A1 A2

 「冷たいトマトのカッペリーニ」と「アスパラガスのカルボナーラ風」です

 続いて「冷たいトマトのカッペリーニ」と「アスパラガスのカルボナーラ風」。
 カッペリーニとは極細パスタのこと。パスタの茹で湯に入れる塩は1リットルに10g、減塩したいときは8gでいいそうで参考になる。

 冷製の場合、パスタの分量は通常の半分以下にするのが美味しく頂くコツとか。
 「素麺でも食べ過ぎると胸が悪くなるでしょ」と言われたが、そうなんですよね、素麺を頂いていると最後の方では胸が悪くなることもあって納得。

 B1_1 B1_2_2 B2

  「カルトッチョ・魚の紙包み焼き」、左から、紙に包む前、そのアップ、そして、焼き上がりです

 次ぎに習ったのが、メインディッシュ「カルトッチョ・魚の紙包み焼き」です。
 どの料理も、お味は勿論のこと盛り付けも美しく、大満足でした。

 C1 C2

   出来上がった三品、エキストラバージンオイルをつけたパンと一緒にいただきま~す 

 最後は 先生手作りのデザート、「パンナコッタ」を頂いて終了。姦しくも楽しく、時間の経つのも忘れてしまいました。
 T 先生のお料理教室、調味料や香辛料など普段家庭で使うものばかりなのが嬉しい。
 コースも、オーソドックスな和・洋・中クラスに加え、伊・仏からタイ・韓など実に多彩、3名揃えば(5名以内)グループで参加できるそうですよ、是非どうぞ!

 ところで、「教わったとおりに作れるの」と誰か、そうなんですよねえ、「そこが問題なんだよなあ」。
 それにしても、何時にも増しての下手な写真でごめんなさい。(
 Peter & Catherine’s Travel Tour No.485

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喜寿のお祝い

2012年06月12日 | 宗幸雑記

 和六十二年の秋、茶道の奥ゆかしさ、面白さを分かち合いながら学びましょうと、高槻でグループを結成したのが始まり。

 それぞれがお点前に挑戦、緊張感も味わいながらも和気あいあい、週一回の集いが二十五年続いている。
 茶会に参加したり野点で遊んだり、美術館で茶道の勉強を重ねたりと、沢山の想い出を皆さんと共有している。
 途中で、ご家族の介護、仕事の都合や引越しなどのため、止む無くお別れしなければならない方もあったけれど、お住まいの地で「茶を楽しんでいる」との嬉しいお便りも頂く。

Photo そして今年、嬉しくもこのお仲間からお三方が喜寿を迎えられた。
 四月に七十八歳になられたお一人は、「この歳までお点前を楽しめるとは思っていなかった。この調子では八十歳も夢ではない」とおっしゃる。

 何れの方も若輩の私を師として立て、育てて下さった人生の大先輩。
 其々の来し方は、血腫を取り除く開頭手術をされた方、癌を克服された方、愛する人とお別れをされた方と、心ならずも辛いこと悲しいことを経験しながらもそれを乗り越え、前を見て歩まれている。

 共通するのは、出来っこないというマイナス思考ではなく、与えられた五感、体力、知力を自分なりの処し方で活かし、学びに年齢はないことを実践しておられること。
 こんな風に美しく年齢を重ねられればと、背中で教えて下さっている素晴らしい女性たちである。

 結成から二十五年という節目に、お三方のこれまでのご健勝とこれからのご清栄を願ってお祝いを計画した。

 Photo_2サプライズは、七十七歳の喜寿を、七の数字が連なる七夕(しちせき)の節供、七夕(たなばた)様の日にお祝いしょうと思いついたこと。

 その日、粗餐だが昼餉をご一緒にした後、感謝の心を添えて薄茶一服差し上げたいと今から楽しみで仕方ない。

 奈良のSさん、ご自宅の「石垣に昇って採ったの」と、茎や葉裏に小さな棘(とげ)のある「薔薇苺」を稽古にお持ち下さった。
 小さな可愛い実がふたつ成っていたが、持ち帰り瓶に生ける時にひとつ落としてしまった。勿体ないので口に入れたら、甘い香りが広がった。 (

 太の頃、田植え時に近くの野山で採っておやつ代わりにしたが、アバウトに「野苺」と呼んでいた。
 金の糸のような雄蕊が梅に似た花弁に影を写している「金糸梅」、この時期、陽にも雨にも鮮やかに映える。
 六日からは、稲の籾殻にある棘のような突起をさす芒(のぎ)のある種を蒔く頃とされる “ 芒種 ”、それが過ぎれば “ 夏至 ”、いよいよ夏である。 (
 Peter & Catherine’s Travel Tour No.478

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ピザと藁灰

2012年05月25日 | 宗幸雑記

 楽しかったピザ・パーテイーを今年も計画。
 昨年は薫風爽やかな一日だったのに、予定した日の天気予報は最悪。

 嬉しそうに「荒れるんだってね」とペトロ、反論のしようもないほどに予報は悉く雨、それも相当激しい?
 でも、晴れ女を自称して憚らぬ私、「パーテイーの間は晴れるもん」と強気です。

 そうなんです、お肌の大敵、初夏の厳しい日差しも雲に隠れる好天?楽しい一日が終わって片付け終了と同時に雨。
 われら “ 茶チーム・和の輪 ” そのパワーたるや恐るべし!と言うことで、前書きが長くなりましたが、美味しい香りとともにその模様をお届けします。

 相も変わらず下手な写真ですが、拡大(左クリック)しながらお楽しみ下さい。

 A1_2 A2_2 A3_2 A4 
  ルンルン、童心に返ってみんなでピザの生地作り

 今年は、ピザを焼きながら、隣の窯で部屋の消臭材になる炭作りに挑戦。
 空き缶に籾殻を敷き詰め、間に竹を割ったもの、柚子、橙、松ぼっくり、小判草などを並べ蓋に釘で穴を開けて焼く。
 釘穴から煙が出だすと焼き上がりで、その後、土に埋めて冷ますと出来上がり、と皆さんに教わり手伝う。

 B1_2 B2_2 B3_4 B4
  ♪ さあ、上手く焼けるかな? あっ、焦がしちゃ駄目よ!

 K さんが藁灰も作りたいと提案、F さんが納屋から藁束を出してくる。
 茶道では少し寒さを感じ始める10月、風炉釜を畳の中心に据えて、客に暖を感じて貰える中置点前をする。
 この時は、道具類も炉に移る前の名残となり、繕いのある茶碗を使ったり、古く欠けている鉄風炉(欠風炉=やつれぶろ)を使ったりする。

 

 C1_3 C2_2 C3_2 C4
  ♪ 炭作り、素材は竹、柚子、松ぼっくりでしょ、それを缶に入れて焼いて土に埋めて冷ますと出来上がり

 その折には、二文字押切の灰型の上に藁灰を敷き詰めるのだが、それは、鋏で寸法を揃えながら1本1本ピンセットで並べてゆく根気の要る作業だ。
 それ以外にも、冬場に使う手あぶりや火鉢の灰の上にも藁灰を敷く。
 黒い藁灰の真ん中に真っ赤に燃える炭火。これもまた絵になる風情なのだ。

 海水より辛い塩水に1時間ほど付けて乾かし焙烙に並べ、煙だしの隙間を作って蓋をし、1時間ほど掛けてゆっくり焼くのだが、今は缶の中に藁を入れて焼き、黒くなると水をかけている。

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  ♪ 焼きあがった炭、上手く焼けたでしょ! ついで?に卵も美味しく焼き上がった

 K さんがネットで検索、“ 塩水につけて蒸し焼き ” で、出来るらしいと教えてくれた。
 稲藁の芯のしっかりした部分を缶の幅に切り、1缶は籾殻の中に埋め、1缶は塩水に付けた茎をアルミホイルに包み焼いた。
 この塩水に付けて焼いた缶の藁灰は、われながら惚れ惚れとする出来栄え。

 

 E1_2 E2_2 E3
  ♪ 欠風炉(やつれぶろ)と藁炭、出来上がった松ぼっくり、消臭効果は抜群?

 ピザ釜の炭は消臭材、焼けた籾殻は肥料になると皆さん分けて持ち帰り。
 身の周りにあるものを工夫して活かし、すべてを使い切る暮らし。
 先人の知恵も学んだピザパーテイー、ゴミを出さずに、勿論、雨も降らずに楽しく終えた。(
 Peter & Catherine’s Travel Tour No.472

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続・ありふれた生活

2012年05月04日 | 宗幸雑記

 年、シンビジュームなど鉢植えの蘭の植え替え時を逸して、そのまま年を越させてしまった。

 それでも綺麗に花を咲かせてくれた鉢もあった。
 健気にも、二本の花を咲かそうとしたものの鉢一杯に広がった株に邪魔され、上手く伸び上がれなかったようで、一本は株と株の間で花芽を付けまま可哀想に朽ちてしまった鉢もあった。

P110017522 ペトロ 自身を曰く、「よく食べることとよく眠ることだけが取り柄?」だったのに年の初めから体調を崩し、2月ほどの間に入院、手術、再入院、手術を重ね、バタバタと忙しなく時間を送ってしまったこともあって、わさわさと野放図に伸びた鉢植えの蘭、それに椿などが手入れを待っていた。

 そんな訳で、連休前半のお天気のいい日、せめて鉢の中で根が溢れている蘭だけでも何とかしなければと、「せまっくるしかったねえ」と声をかけてやりながら、絡み合った根を、それこそ根気よく解(ほぐ)し、植え替えてやることができた。

 六十代も後半になり、以前は一日で出来たことが出来なくなり、また、その時は頑張れても後でお釣りのように疲れが尾を引くことが多くなった。

 老いとともに近頃は、スリムに暮らすことを念頭に要らないものは処分するよう心掛けているつもりだが、こしらえたり育てたりが好きな性分でなかなか思うようにいかない。

 P1120264当たり前のことだが体力は年々落ちる。
 迷惑をかけるから、気力が補ってくれる間にやれることはやっておかないと、とも思う。

 ベランダに所狭しと育てている植木たちを眺めながら、棺に入れて一緒に焼いて貰いたい物や父母の若い頃の写真などなど、旅路のお供以外のグッズは元気なうちに片づけておかないとね、と、ペトロが見ているのか、連休の行楽を伝えるTVの賑やかな声を遠くにしみじみ思った。

 のだけれど、老いてはいられない、連休後半は風炉の道具に入れ替えをしなくっちゃ! 取り敢えずは、苦手の灰形づくりをやらなきゃね、楽しい稽古が待っているもの。

 高槻 Niさんが今年もお持ち下さった日本原産の古来種「海老根」(下)、貴重種でもある。 (
 Peter & Catherine’s Travel Tour No.463

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