西宮市大谷記念美術館の展覧会、“ 新春によせて ” を観た。
今年は、美術館所蔵の近代の日本画・油彩画約60点を展示されていたが、この企画は、新しい年の初めの展覧会として、毎年、催しているようだ。
三部構成からなるこの美術展、美人画・人物画などの人物を主題とした「描かれた容姿」が第一部。
♪ 伊東深水の「吹雪」(左)、彩色が異なる異同作品を多く描いているようです
♪ 上村松園の「蛍」(右) は、薄暮に迷い出た蛍を追う女性が鮮やかに表現されています
他に、小磯良平「ギターを弾く男」、林武「椅子による裸婦」 などの作品が架かっていた。
伊東深水は「吹雪」の他「洗い髪」、「舞妓」など、艶やかな女性が描かれた作品が架かっていた。
第二部「花鳥と静物」では、菱田春草「秋林遊鹿」、梅原龍三郎「赤地ダリヤ」など、花鳥画、静物画、動物などを主題とした作品が。
♪ 福田平八郎「竹」(左)は、淡い色彩の中に春の息吹を感じました
♪ 西村五雲「冬暖」(右)、陽だまりに寄り添うサルが洒脱に描かれています
他には、濱田観「白木蓮」、杉山寧「雉山百合図」が印象に残った。
♪ 濱田「白木蓮」(左)は、ゴッホの 「<アーモンドの花>」(ゴッホ美術館蔵)を思わせます
♪ 杉山寧の「雉山百合図」(中)、丁寧な筆致で描かれています
「移ろう景色」をテーマにした第三部では、横山大観「若葉」、川合玉堂「奔湍」、大石輝一「金閣寺雪景」などの山水画、風景画などを主題とした作品が架かっていた。
♪ 横山大観の「若葉」(右)、構成の巧みさには魅入らせられました
ただ、彼の「<大和心>」 は、何時見ても心が痛む。
東日本大震災、福島の原発事故、そして、各地での豪雨禍と大きな災害を受けた昨年。
今年こそ明るく平和な年であって欲しいと願った睦月・1月がゆく。
Peter & Catherine’s Travel Tour No.431