ペンギンの憂鬱

日々のうだうだ~読書と映画と酒と料理~

マリアビートル/伊坂幸太郎

2011-08-22 | 読書
元殺し屋の「木村」は、幼い息子に重傷を負わせた相手に復讐するため、
東京発盛岡行きの東北新幹線“はやて”に乗り込む。
狡猾な中学生「王子」。腕利きの二人組「蜜柑」&「檸檬」。
ツキのない殺し屋「七尾」。
彼らもそれぞれの思惑のもとに同じ新幹線に乗り込み―物騒な奴らが
再びやって来た。『グラスホッパー』に続く、殺し屋たちの狂想曲。
(「BOOK」データベースより)

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うーーーーーーーーーーーーん。
誤解を恐れず言いますと、何だか腑に落ちませんでした。
伊坂特有の、読後の爽快感が、いまいち無かった。

多分、個人的に「王子」がダメなんです。
こういう陰湿で小生意気でずる賢い若造、悪意の塊。
読んでて胸くそ悪くなるのを通り過ぎて、息苦しくなっちゃう。
ロッカーの鍵のこと、蜜柑に言えよ!
そして殺られちゃえよ!と。
(読んでる人じゃないと分からなくてゴメンなさい

すみません、大人げなくて・・・
でも、こういうタイプの小説は、完全なる勧善懲悪でないと

もちろん、スピード感は抜群だし、至る所に隠しアイテムのような
小ネタと、おしゃれな会話がちりばめられているのは流石

トーマスに疎いので、イマイチついていけない部分も多数あったけど
私は檸檬と蜜柑が好きでした~

あまりに伏線張り巡らされすぎてて、1つや2つ、取りこぼしてる
気がする。
ストーリーを追いたい1回目、ネタを全部拾いたい2回目、
会話をもっかい楽しみたい3回目。

さて、と。再読かぁ・・・