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その蜩の塒

徒然なるままに日暮し、されど物欲は捨てられず、そのホコタテと闘う遊行日記。ある意味めんどくさいブログ。

フェルメール光の王国展 in AKITA

2012年08月07日 | イベント・祭り


 昨今俄かフェルメールファンが増えてるようです。秋田市にぎわい交流館「AU」にて、デジタルリマスタリング技術によって“re-create”された、フェルメール全37作品を見ることができました。今や全世界に散らばってしまってますからね。ですが絵がキレイすぎて凸凹もないですし、本物だけが持つ質感が伝わってこなかったですね。本物はちょうど上野の東京都美術館に来日してるんですけど。目玉はオランダ・マウリッツハイス美術館所蔵の「真珠の耳飾りの少女」。見所は眼、唇、真珠それぞれの光沢、ポーズをとってるわけではないさりげない振り向き、ウエットインウエットという手法を使ったターバンの描き方。

 “眠る女”は、向かって右隣に男の人が立ってたのを塗り消して描き直したそうですが、それを踏まえて観ると構図とか遠近法に違和感を覚えました。“小路”は、実際にはない観音開きの戸を中央に配してますが、それが開いたところを想像すると笑えてきますね。ユーモアなんでしょう。“牛乳を注ぐ女”の動画から切り取ったようなワンシーンは、今にも動き出しそうです。“デルフト眺望”もマウリッツハイス所蔵です。雨から晴れ上がる間際を描いたもので、雨のつややかさと晴れる寸前の光りの当り具合が見事です。全般に窓辺で描かれた絵が多いのですが、光源はどこかと詮索するのは無意味かもしれません。




 本来であれば、こちらの新秋田県立美術館で開催されるべきだったでしょう。でも正式にはオープンしてませんので。安藤忠雄氏設計でも注目されてるところです。2Fのカフェからの千秋公園お堀を望んだ眺めは、言葉になりませんね。そうそう、秋田駅みどりの窓口で秋田NHの中村監督と目が合いました。眼力がすごかったです。

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