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その蜩の塒

徒然なるままに日暮し、されど物欲は捨てられず、そのホコタテと闘う遊行日記。ある意味めんどくさいブログ。

高妻山(2)

2014年08月28日 | 新潟・福島

 クロクモソウとクモマユキノシタの花後。どちらもユキノシタ科ユキノシタ属。クロクモソウは沢筋に群生してました。


 左上;キク科ノブキ属ノブキ。この辺りにはジャコウソウも咲いてました。 左へ行くと蟻の戸渡りで有名な八方睨、戸隠山方面。


 一不動避難小屋。緊急時以外は宿泊禁止。


 北信五岳のひとつ飯縄山(飯綱山)1917.4m。北信五岳とは斑尾山、妙高山、黒姫山、戸隠山、飯縄山。全部登ってみたくなりますね。


 左から雨飾山、焼山、火打、妙高と続いてます。


 一不動から山頂まで途切れることなく登山道脇に咲いてたミヤマママコナ。




 もちろん富士山です。


 二釈迦から五地蔵に至る東側斜面は切り立ってました。


 ミヤマコゴメグサとオオバギボウシ。ミヤマコゴメグサは、固有種のトガクシコゴメグサと呼ばれてるようです。


 丈のあるミヤマウスユキソウは珍しいですね。


 三文殊辺りには、コキンレイカ(ハクサンオミナエシ)。黄色が鮮やかで可愛らしい花です。


 左上;葉の形からヨツバシオガマの花後でしょう。右上;ヤグルマソウの葉ですが、鳥肌が立ちそうな模様です。


 秋を代表するオヤマリンドウとミヤマアキノキリンソウ。


 四普賢から仰ぎ見た五地蔵山。

高妻山(1)

2014年08月27日 | 新潟・福島
 雨飾山から下山して温泉に入ってたら、先客が妙高へ行く林道は通れないので、国道406号&県道36号か国道8号に出て上越から南下してくるしかないという話をしてました。日本中、土砂崩れであちこち工事中になってるので、臨機応変に対処するしかないですね。そうなると高妻山の方が近いので、妙高&火打を残しておいた方が後で来る場合には都合がいいという結論に達しました。ある意味百名山はセットで考えないと数を稼げませんからね。


 戸隠牧場手前の登山者無料駐車場のトイレです。水洗でキレイでした。2時に起きてご飯支度して3時に出発したものの、寝ぼけてて手袋を片方しかはいてなく、ストックも忘れてて戻ったため10分のロス。なんでこんな時間に出発したかといいますと、「百名山の中でも3つの最長行程のひとつ(あとのは平ヶ岳と光岳か)」と言われてるのもありますが、後日書きますがたぶんに温泉の都合によるものです。昨日明るいうちに下見した通りキャンプ場を真っ直ぐ歩いていったら、写真右上の登山道と書いてあるところに出ました。すると歩けど歩けど登山道とは表示されてなく、あげく行き止まりになってしまいました。戻ると分岐があり一安心。


 ホントはこのような橋を渡ることはなく、岳というそば屋のところを真っ直ぐ来ると10分もしないで入口に着くことが、下山してからわかりました。ちなみにこの登山口に着くまでに1時間かかってます。なお、弥勒尾根とは昨年できた新道で、登り口で反対方向を示してるので、なんのことか戸惑う方もいると思います。今回新道は下山に使わしてもらいました。


 一不動避難小屋経由ルートは、登り口に牛が入れないようにジグザグで狭くなってました。



 ヘッデンのみでフラッシュをたいてないので、何が何かわからなくなってます。こんな暗いところを進むなんて、正気の沙汰じゃないかもしれませんね。渡渉が多かった記憶はあります。


 4:57の写真で、飯縄山(飯綱山)に雲海がかかっていました。ようやく明るくなってきました。




 滑滝を鎖を使って登りました。沢登りをする登山道はあまりないので、楽しかったです。水量はやや多いんじゃないでしょうか。




 その後も鎖を使ってトラバースする箇所があったりと、スリリングでしたよ。


 【ユキノシタ科ウメバチソウ属オオシラヒゲソウ】


 【キク科ウサギギク属チョウジギク】


 クサボタンとソバナ。


 この滝の脇を登りきると5分で氷清水に着きます。


「一杯清水」を「氷清水」に改名したみたいです。飲んでみると冷たくて若干甘い水で美味しかったのですが、この上の一不動避難小屋に泊まる人が後を絶たず、将来的にし尿でこの清水が汚染されてしまうかもしれません。


 それとサルがいます。右上は緑色の猿のフンですが、清水から数分のところで発見しました。ということは、猿がこの清水の縄張りを主張してるとも言えます。ササとかサルナシなど緑色のものを食べてるので今は緑ってだけで、秋に食べるものが変わってくると茶色くなるそうです。形は人間のとそっくりなので、秋のは画像として掲載するのはムリがあります。それから洞穴にサルナシをためて発酵させた「さる酒」なんですが、それを猿が飲んで酔っ払うという話はホントでしょうか?

雨飾山(3)

2014年08月26日 | 新潟・福島


 雨乞いが名の由来にもなっているので、好天に恵まれることは少なさそうです。FM新潟のウエザー&トラフィックインフォメーションを聞いてましたら、高気圧が張り出しているものの湿った空気ということでしたのでガスは想定内。新潟は広く上越・中越・下越・佐渡の4つに分かれているので、それぞれに天候も違ってることがあるようです。


『ふりかえれば荒スゲ沢』の木製看板辺りから。


 ヤマトリカブトのツボミと花。


 テンニンソウとイブキジャコウソウ。イブキジャコウソウはミヤマクルマバナと間違えてる人が多いですね。どちらもシソ科ですが、イブキジャコウソウの葉はシソ科らしくなく、厚みがあり多肉植物系のような感じです。早池峰山のと比べますと色味が薄く花が大きいので、同じものとは思えませんでした。


 山頂までの150mが急登となりますが、見下ろすと小さな池が存在するのがわかります。


 マツムシソウの花後とイワオウギ。山頂まではお花畑になってまして、他にはマルバダケブキ、オタカラコウ、クガイソウ、ゴマナ、ソバナ、ミヤマコウゾリナ、ミヤマニガナ、タカネナデシコ、ヤマハハコ、オヤマソバ、ミヤマウスユキソウ、ミヤマホツツジなどが咲いてました。


 山頂から笹平方面を眺めますと、登山道が女性の横顔になっているんですが気づく人は少ないです。


 猫ノ耳と呼ばれる双耳峰で左上が、石仏のある北峰。右上;南峰から見た北峰。


 南峰の祠、標柱と三角点。プレートが割れ残念な姿になってました。


 下山時撮った渡り蝶のアサギマダラ。ヨツバヒヨドリが好きなようです。右上;メスグロヒョウモンの雄。



 樹林帯ではコケやブナ林が見事で、トンボや蝶、虫類も多く、豊かな生態系が育まれていると感じました。


 近年山ぶどうはツルだけで、実をつけてないのが多いと思ってたのですが、ここでは鈴生りでした。右上のサルナシも沢山ありました。味はキウイフルーツそのものです。熟してないため味見できなかったのが残念。来月は登山者の楽しみのひとつになるんじゃないですかねー。

 下山してすぐにキャンプ場の管理棟で山バッヂを購入。630円でした。高っかー。しかもピン留めじゃなくて、ネジ留めタイプ。スーツのフラワーホール(襟穴)に付けろってかw 山ぶどうのモチーフは、さっき見てきただけに妙に納得。コースタイムは、標準で登り4時間でしたが、4時間15分かかりました。下りは3時間5分。合わせて7時間20分(山頂での休憩含まず)。写真を数百枚撮ってることを鑑みれば、そんなもんでしょう。

雨飾山(2)

2014年08月25日 | 新潟・福島

 まだこの辺ではガスがかかっておらず、高妻山がくっきり見えました。


 ミヤマトウバナと葉の色がいぶし銀なミヤマママコナ。


 コキンレイカ(ハクサンオミナエシ)&サラシナショウマ。



 谷川岳西黒尾根のような岩稜帯が続きます。


 アサヒビールは極力飲まないようにしてるので、登るのに抵抗がありました。


【ゴマノハグサ科コゴメグサ属ミヤマコゴメグサ】小さいですが可愛らしい花です。


 3時間半かかって、ようやく笹平。右上;シモツケソウ。


 トモエシオガマの白とピンク。


 アカモノ(イワハゼ)の赤い実。食べられます。実の先に5本の割れ線があるのが特徴。コケモモはにはそれがなく、葉が鋸歯ではなく厚みがあり光沢があるので違いが分かると思います。右上;笹平のお花畑。他にはミヤマカラマツ、ハクサンフウロ、ヒトツバヨモギ、イタドリ、オオバギボウシ、タテヤマアザミ、ツリガネニンジン、タテヤマウツボグサなどが咲いてました。


 梶山新湯とは、新潟県側の雨飾温泉のことで、分かりにくさから標柱としてはどうかと思います。


 オヤマボクチとミヤマトウキ。どちらも花火のような感じですね。


【左上:アカネ科ヤエムグラ属キバナノカワラマツバ】右上:ウメバチソウ。

雨飾山(1)

2014年08月24日 | 新潟・福島

 雨飾高原キャンプ場へは20:30に到着。駐車場にはキャンピングカー1台しか停まってませんでした。昨日(8/19)は、糸魚川から国道148号線を南下している途中で激しい降雨に遭いましたが、局地的な感じでしたね。雷鳴はないものの、ずっと稲妻が光っぱなしでした。朝は5時に起きて、ご飯支度して6時に出発。右上;キャンプ場管理棟。

【雨飾高原キャンプ場】
長野県北安曇郡小谷村中土18926-1
0261-85-1045



 キャンプ場へ立ち寄ってみました。左上;炊事棟。ヤナギランは終わりかけ。 


 左上;駐車場トイレ。登山道は、そのトイレの脇にあります。キャンプ場の方へは行かないでください。登山道案内図


 結局6:22のスタートになってしまいました。右上;葉からすると、ミヤマシオガマの花後でしょうか?


 400mごとに標識が設置されてありました。キャンプ場の標高が1,150mで、雨飾山が1,963mなので標高差813mになります。ですが、アップダウンがありますので、標高差以上に時間がかかりました。


 ツリフネソウとキツリフネ。花の時期によって、季節がわかりますね。


 実質2/11から登り始め。いきなり急登。


 ヤマアジサイとノリウツギがまだ咲いてました。


 オクモミジハグマとジャコウソウ。ジャコウソウは、間違えてヤマホタルブクロって書いてる人が多いです。花の形を見るとヤマホタルブクロ特有の膨らみがないのがわかります。


 ブナ平には、ちょうど1時間で到着。この辺で傘の忘れ物がありましたので、お知らせしておきます。


 荒菅沢までは歩きやすい道でした。沢へは少し下っていくことになりますが。


 荒菅沢から見える布団菱のむき出しのスラブ。迫力ありますなぁ。これを見るために長野県側から登る人が多いです。


 布団菱を写すために谷方向へ歩いていったら、「登山道はそっちじゃないですよ」と。トレパン履いてるヤツに言われたかないね。渡渉の際に道を見失うことはありますが、あれだけでかく→&○の赤ペンキがあったら迷うヤツはおらんでしょ。でもよく考えてみたらそのジジイ、私が朝キャンプ場の方へ歩いて行くのを訝しげに見てたんですよ。ごまかせないものですねww