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ブレードランナーを読む

2006-06-25 | 読書【SF】

昨日、帰ってきました。一週間早く下船しました。

規則正しい船での生活により、1kgほど痩せて帰ってきました。

ただし、完全に運動不足気味。

三浦綾子『銃口 上・下』(小学館文庫)は、

なんと行きの電車と宿で読み終わってしまい、乗る前から読むものがなくてイライラ。

内容は、とてもよかったです。戦時中の教育の問題を考えさせられました

(そういう意味では、先週の朝ドラも)。

その後、村上春樹『中国行きのスロウ・ボート』(中公文庫)を、高3のセンター後の

暇な一ヶ月に読んだ以来の、再読。でも、短編集なので、何だかイライラ。

そこで船の中の図書室で、ディックの『ブレードランナー』(ハヤカワSF文庫)を発見。

でもカバーを開くと、アンドロイドは電気羊は夢を見るか?という翻訳タイトルが。

映画用のカバー挿げ替え版だったのですが、確かにタイトルこれでは、映画原作とは分からないよね?

こんな重要文献を今頃読んでいるのですが、むしろ過去の名作というのは、

中々読もうと思っても読まないので、いい刺激になりました。

話は、ハードボイルド路線を突き進みますが、途中から現実があべこべになってくる辺りから、

ディックのなせる業だな~と感じました。

人としてアイデンティティーの崩壊、そして荒廃した未来世界の描写など、

どれを取っても一級品でした

そうそう、自分の名前でググってみるというのは、

たまにやると何だか嫌になりますね。