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人間以上、読了

2009-11-29 | 読書【SF】

シオドア・スタージョン「人間以上」(ハヤカワSF文庫)を読了。

5年くらい前から本棚で眠っていた本です。

東京創元社のWEBサイトの桜庭一樹の読書日記に出ていたのを読んで、

この休みに、久々に古典SFに挑戦しました。

(たぶん3年以上前に読んだオールディスの『地球の長い午後』以来…)


感想は、一言、難しい小説だなということです。

・3部構成であり、それぞれが独立して読める中篇である
・集団人(ホモ・ゲシュタルト)という概念
・その新人類がどうやって道徳の獲得をするか
・最後数ページのオチ
・キャラクターの名前がちっとも覚えられない

などなど、人によって評価が分かれます。

小説の構造としては大したことはないのですが、

何がいいたいのかよくわからんシーンが多過ぎて、困ります。

(これは訳の問題で、話しているのが誰なのかがよくわかりません)

(そして、何の話をしているのかが、わかりません)

2回、3回と読めば読むほど味が出るという気はしますが、

うーん、消化不良気味です。


スタージョンと言えば、孤独とか、幻想的とか、という言葉が使われるのですが、

正直、どのあたりがそうなのか、全く不明???

やっぱり、短編集を読まないと理解できないかも。

ただこれだけは言えます。

この「人間以上」はスタージョンの出世作かもしれませんが、

代表作ではないな、ということです。







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