佐藤正午「身の上話」(光文社)を読了。
中々、図書館で借りれなかった一冊で、漸く読めました。
いや~、やられました、流石、佐藤正午。
本当にノンストップで、こんだけ読ませてくれるんだから、もう素敵過ぎ。
前々作、前作、「5」、「アンダーリポート」とは異なり、
今回は、暗黒面であります、つまり、救いがない。まあ、それがいんだけどね。
内容はネタバレになるからあんまり触れられないけど、
タイトル通りの身の上話ですが、
途中から変容(音楽なら転調)していく当たりは最高!!
今回は、文字のイメージではなく、
食べ始めたメロンの裏側は気付いたらスイカになっていたという感じ。
(意味不明ですが…)
こういう小説が、何年かに一回は読めるのだから、
寡黙な作家でいいんです、この方の場合は。