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南洋からの手紙

2010-08-14 | 読書【未カテゴライズ】

お盆ですが、天気が悪く梅雨のようです。

夜中に流星群など見えるはずもなく、

まあいいです、いつでも流れ星は見えるので。


読書は、中島敦「南洋通信」(中公文庫)。

こんな中途半端な一冊を買うぐらいなら、

ちくま文庫の全集を買えばいいのではと迷ったがついつい購入。


しかし、これがまた面白いのです。

南洋譚よりむしろ、当時の書簡である通信がよい。

途中、大久保康雄の南洋小説という記述があり、

そんなものが本当にあるのかと調べてみたら、

大久保康雄「孤独の海」(1948年)という本になっており、

孤獨の海
花卉幻想
海松
月と証券
黒い熱帯魚
スコール
海と椰子との間

が収録されている。

ゆまに書房の日本植民地文学精選集という名で2001年に復刊されていた。

(このシリーズもまた満州編、朝鮮編、台湾編、南洋群島編、樺太編と色濃い)

が、これ以外で読めるのはないのだろうか?

周辺の図書館には一冊もないので、ちょっと敷居が高い。

(検索したら全国の図書館で12件という少なさ)


太宰をもっと攻めたいのですが、中々進まないので横恋慕してます。