お盆ですが、天気が悪く梅雨のようです。
夜中に流星群など見えるはずもなく、
まあいいです、いつでも流れ星は見えるので。
読書は、中島敦「南洋通信」(中公文庫)。
こんな中途半端な一冊を買うぐらいなら、
ちくま文庫の全集を買えばいいのではと迷ったがついつい購入。
しかし、これがまた面白いのです。
南洋譚よりむしろ、当時の書簡である通信がよい。
途中、大久保康雄の南洋小説という記述があり、
そんなものが本当にあるのかと調べてみたら、
大久保康雄「孤独の海」(1948年)という本になっており、
孤獨の海
花卉幻想
海松
月と証券
黒い熱帯魚
スコール
海と椰子との間
が収録されている。
ゆまに書房の日本植民地文学精選集という名で2001年に復刊されていた。
(このシリーズもまた満州編、朝鮮編、台湾編、南洋群島編、樺太編と色濃い)
が、これ以外で読めるのはないのだろうか?
周辺の図書館には一冊もないので、ちょっと敷居が高い。
(検索したら全国の図書館で12件という少なさ)
太宰をもっと攻めたいのですが、中々進まないので横恋慕してます。