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クジラの彼、読了

2008-06-07 | 読書【読了】

先々週、図書館で借りて来た有川浩「クジラの彼」(角川書店)を読了。
自衛隊関連のベタ甘ストーリーのオンパレードでした。
横須賀という響きに何か懐かしさを覚えたり覚えなかったり…。
キャラクターは、みんな同じような性格なんだけど、
舞台設計がうまいなーという感じで、スラスラ読ませてくれます。
ただもう少し、優等生っぽいものより、ガツガツしている話の方がいいですけど。


次は、池澤夏樹「光の指で触れよ」(中央公論新社)の予定ですが、
この本、「すばらしき新世界」の続編なんですね。
でも、これ読んでないので、どうしようかなと思ってます。

本棚から何か取り出して読むかもしれませんし、気分次第です。






インシテミル、読了

2008-04-07 | 読書【読了】

さくっと米澤穂信「インシテミル」(文芸春秋)を読了。

著者にとっての書き下ろし本格ミステリーという感じなのでしょうが、
まあ、私はミステリーそんなに好きではないので、
何だか最後まで元ネタの分からない
いつもの通りのパロディな感じでした。
感じとしては「ボトルネック+α(殺人、クローズドサークル)」ってとこでしょうか。
でも、読み始めたら止まりません、文句なし、ボトルネックを越えるおもしろさです。
もちろん、初版の誤植にはびっくりしました。

そう言えば、表紙の女の人は、
最後まで誰を書いているのか分かりませんが、
やっぱり、ヒロイン( ? でもないか… )のお嬢様、何でしょうか?
(絵とイメージのギャップが何とも激しい)



唐突に今年度もそろそろ学校が始まるのです。


図書館内乱、読了

2008-03-30 | 読書【読了】

有川浩「図書館内乱」(メディアワークス)を読了。
図書館シリーズの第二弾。
内容は、まあタイトル通りでした。
連作ものなので伏線を楽しみたい!と思いつつも、
グイグイ主人公郁に引っ張られるこのシリーズ。
今回は、脇役にスポットを当てつつ、
ついに秘密がバレてしまい、さてさてどうなるかという所で次巻へつづく…。

むぎぃーとこの展開に唸りつつ、引き込まれてゆくのでした。
作者のいうとおり、これはアニメなんかよりさっさと連ドラ化して欲しいです。
平日10時枠か、土曜9時枠。
でも、絵的に図書館はあまりうけないかも。
適したロケ地があればよさそうですが。

あと作中の「レインツリーの国」が実際にあるというのもおもしろいところ。
残り2冊を早く読みたいです。




アンダーリポート、読了

2008-03-07 | 読書【読了】
佐藤正午「アンダリポート」(集英社)を読了。
最初から引き込まれ、最後までページを繰る手が止まらず。
途中から、今回の小説のキーワードは、Xか~と何だか嬉しくなる始末。
内容、語りの回りくどさは、いかにも佐藤正午。
それでも、読ませるんだから、不思議です。
ジャンルがどうとか、オチがどうとか、小説の構造がどうとか、
気にしないことです。
あと、久々の集英社刊行ですし、その辺も評価大です。






笑いオオカミ、読了

2008-03-04 | 読書【読了】
津島佑子「笑いオオカミ」(新潮社)を読了。
少女誘拐、戦後の混乱、時刻表。
作者曰く、オオカミは出て来ない。

確かに。

物語は、線路の上を転がり続け、
たまにいくつかの車両は離れて、奈落の底へ落ちてゆく。
ある時代を描くというのは、難しいなと感じました。

次は、津島佑子「火の山 山猿記」(講談社)になるかもしれません。




図書館戦争、読了

2008-02-23 | 読書【読了】
先日、図書館から借りてきた有川浩「図書館戦争」(メディアワークス社)を読了。
奥付けを見ると2006年3月発行。もう2年前の作品ですか。
(漸く、図書館で手に取ることができたのは、もう2年経ってました)
そんな気がしないのは、4巻まで出たからでしょうか。
タイトル、中身、出版社からして、こういうお話だとは思っていましたが、
中々どうして、グイグイと読ませてくれます。
内容は、やっぱりコレ、どう考えてもラノベなんだろうなと思いながら、
もしや、これアニメ化してるのかもと思って、調べてみると案の定…。
世の中の動きは、絶えずおどろおどろしいものですね。





砂丘が動くように、読了

2008-02-12 | 読書【読了】
日野啓三「砂丘が動くように」(講談社文芸文庫)を読了。
本棚に眠っていたものを徐に取り出してここ数日読んでいた。
タイトル通り暗示するものが、読者にも作者にも、何かは分からない。
砂の粒子が意志を持ってうねるように、うなるように、うごめく。
作り出されるイメージはあくまで稚拙で醜悪なものでしかない。
「夢の島」と同時期にかかれただけあって、
登場人物たちは病的でいて何かの特徴でカテゴライズされている。
物語の途中、ビッキーと少年に交わされる種族の“進化”における欠落。
癒しなど起こりはしない。
何もかも狂騒の外から、内側までそこに存在する社会。
時代を超越した不思議な読後感である。

(どこか狂いの共振を思い起こされる。Xのような“時代”の共振を)




チェリー、読了

2007-12-17 | 読書【読了】
野中ともそ「チェリー」(ポプラ社)を読了。

何だかよく分からないうちに物語終了。
まじめにしっかりと読まなかっただけに、申し訳ないなと思いながらも、
ダメだった、やっぱり。
展開からキャラクタまで、どっかで聞いたことのあるものばかり。
オリジナリティーが感じられない。
“チェリー”というテーマはいいだけに、主人公がなぜ高校生でなく中途半端な中学生なのか…。
しかも、全然中学生っぽくないし。
描くべきものが、はっきりと見えなくて残念。
野中ともそ、好きな作家だけに、こういった中身のない装丁だけの本はカンベンして下さい。

気を取り直して、年内読書に励みます。
「おどりば金魚」(集英社)の方は途中なので、年内に読みきりたいです。




少女七竈と七人の可愛そうな大人、読了

2007-10-22 | 読書【読了】
桜庭一樹「少女七竈と七人の可愛そうな大人」(角川書店)を読了。

何にも起こらないけど、閉じ行く物語の中を走る列車がひとつ、ふたつ。
相変わらず年表があってないような連作で、行動の理由もさしていらず。
うー衝動の、そして約束の、そんな悲しみといえばそうかもしれませんが、
与えられたもの、それと変化を加えて捻らず、進む。
今回は、まっすぐな読後感でした。
しかし、サンボマスター好きですね、ほんと。
新刊「私の男」(文芸春秋)は何だか壮絶な帯が付いているみたいですね。

そうそうヤフオクは無事、落札できました。
値段がかなり上がったのでちょっとびっくり。
4999円を越えたら、プレミアム会員でないとダメなんですね。
知りませんでした。



青年のための読書クラブ、読了

2007-10-14 | 読書【読了】
桜庭一樹「桜庭一樹読書日記」(東京創元社)と「青年のための読書クラブ」(新潮社)を読了。
“読書”に関連したテーマで2冊です。

読書日記の方は、こんな生活やだよ、と思うほど本を読んでます。
青年の~は、もう一二編のボリュームが欲しいです。
お話的には、可もなく不可もなく。各話構成通りという所です。
読書クラブの存在自体は、何となく分かるのですが、
中身は一冊の小説をテーマに本歌取りですね。
相変わらずオリジナリティーがない。
うーん、やっぱり軽い。軽過ぎる、すべてが。
でも、読みたくなる謎の魔力。不思議だ。