ウィトラの眼

無線業界のニュースについての意見・感想を書きます

平成20年版 情報通信白書

2009-04-06 10:49:59 | Weblog
図表1-1-3-23 ICT活用状況別行政サービス等の実施状況

ウィトラコメント: ICTがどのように使われているかのデータです。議事録の公開と証明書の交付が中心ですが、一般人に役に立つのは証明書の交付ですね。そのうち24時間、交付マシンで交付できるようになると良いですね。

ニュース (4/6)

2009-04-06 10:42:59 | Weblog

■3G携帯電話で56Mビット/秒を達成、エリクソンが実験に成功

日本エリクソンは2009年4月3日、第3世代(3G)携帯電話の拡張で56Mビット/秒の高速通信を達成したと発表した。これは現行技術の理論値の4倍に当たるスピード。スウェーデンのエリクソン本社が米ラスベガスで開催中の通信関連の展示会CTIA wirelessでデモンストレーションした。2010年度内をメドに商用製品に実装する。この技術を採用する通信事業者が登場すれば、56Mビット/秒の3G携帯電話サービスが誕生する。

ウィトラコメント: DC-HSDPAという2周波数束ねて速度を2倍にする技術と、MIMOという二つのアンテナから別の情報を送る方法の組み合わせで4倍を実現しているものです。今回はデモということで技術を示したようです。MIMOのほうは端末の実現性に疑問がありますが、DC-HSDPAはこれまでの技術を包含しているので今後買う基地局はこれにする、という事業者が増えそうです。これから本格的に設備投資をする中国などではこれに対応した基地局が主流になるのではないでしょうか。日本ではまだ展開余地の大きいE-mobilaが恩恵を受けそうです。

 

■ゲーム機として台頭するiPhone、DSやPSPのライバルに

米アップルの携帯電話端末「iPhone」が、ゲームのプラットフォームとして台頭しつつある。 かねて唱えられてきた携帯電話とゲームの融合を実現し、人気機種「ニンテンドーDS」など携帯ゲーム機の競合相手として見られるようになってきた。先週、サンフランシスコで開かれた「ゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス(GDC)」では、iPhoneと携帯音楽プレーヤー「iPodタッチ」向けゲームの開発計画が数多く発表された。

 

■Skype for iPhoneが通信事業者に投げかける課題

ドイツ最大の通信会社ドイツテレコムが「Skype for iPhone」を閉め出したことでネット業界と通信業界に波紋が広がっている。2009年3月31日、SkypeテクノロジーズはiPhone/iPod touch向けで長らく待望されていたiPhone向けクライアントをリリースした。Skype for iPhoneはリリース後1日で60万ダウンロード、2日目で合計100万ダウンロードを記録。Skypeユーザーが約4億人いることやiPhone 3Gの出荷台数が全世界で1500万台を超えていることを考えると順当かもしれないが、それでも驚くべきスピードだ。

 

■【Web 2.0 Expo】ネイティブからハイブリッドに転換,オバマ大統領のiPhoneアプリ開発者が“転向”を表明

「Web 2.0 Expo」の「Future of Mobile:Native Apps vs. Mobile Web vs. Hybrid Apps」というセッションでは,2008年に開催された米国大統領選挙でオバマ大統領向けにiPhoneアプリを開発したJason Grigsby氏が登場した。同氏は米Cloud Four,Inc.の Vice President, Mobile and Web Strategistである。「2008年初頭は,誰もがiPhoneを讃え,Web 2.0の動きも過去のものと言われつつあった。Webアプリよりネイティブ・アプリの方が有利だと考えていた」(Grigsby氏)。しかしiPhoneの成功で,多くの開発者がその市場を狙った結果,iPhoneのアプリケーション・ソフトウエア配布サイトである「AppStore」において,Top Listの上位に位置するか,「Staff Pick」で紹介されるかでないと成功に結びつかない状況になったという。

 

■米T-Mobile「G1」に見るアンドロイドの実力の一端

2009年、ケータイ業界にとって数少ない“明るい話題”といえば、グーグルによるプラットフォーム「アンドロイド」を搭載したケータイが、いよいよ日本に上陸するということだろう。「アンドロイド」とは、携帯電話のOS部分に相当するもの。Linuxをベースにしたオープンな開発環境であるため、様々なアプリケーションがそろい、また多くの端末メーカーから電話機が登場すると見られている。昨今、日本のケータイ業界は垂直統合型のビジネスモデルにより「ガラパゴス」と揶揄されている。果たして、アンドロイドは日本に風穴を開けることができるのだろうか?この連載では、いまだ謎の多いアンドロイドの正体を解き明かしていくとともに、グーグルのモバイル戦略についてもひも解いていく。

 

■Verizon Wireless、サポート OS の半減報道について説明

Verizon Wireless は3日、同社がサポートするモバイル用 OS を今後数年間で半減させる意向との報道について説明を行なった。それによると、理想のシナリオは、業界が3つか4つのプラットフォームの下にまとまり合理化することだという。

ウィトラコメント: 今後、米国のVerizon、英国のVodafone、中国のChina Mobile、そして日本のSoftbankが協議してOSの選定をしていくようですが、どう決まるかは業界の注目の的のはずです。Softbankは単独では業界に対する影響力はほとんどないが、このグループにくっついていることで大きな影響力を行使できそうです。

 

■百花繚乱のモバイルデータ通信事情 “MVNO”で選択肢が急拡大の予感

“MVNO”という言葉をご存じだろうか?「Mobile Virtual Network Operator」の頭文字を取った略語で、日本語に訳すと「仮想移動体サービス事業者」である。いわゆる“回線借り事業者”と考えればよく、携帯電話やデータ通信のインフラを他社から借りて、サービスを提供している企業だ。