今回で「MG Vガンダム」編の最終回となります。時間を掛けただけあって、充分にキットの良さを味わうことができました。
では、ノーマル「Vガンダム」のコアファイターの組み立てに入ります。

先にヘキサタイプのコアファイターを組み立てたので、どの部分にパーティングラインやゲート跡が来るのかが分かっています。ヘキサの時に処理しなかった部分も、今回はペーパー掛けを行ないました。そのおかげで予想外に時間が掛かってしまい、ブログ更新に支障をきたしてしまいました(汗)。
黄色い線で示した部分は、パーティングライン付近です。この部分はパーツのふちがめくれ上がったようになっています。このような、パーツのふちがめくれ上がった部分は外見に影響するだけでなく、パーツが引っ掛かる原因になって可動機構や合体・変形に支障をきたす場合があります。
この「めくれ上がったような形状」の部分を処理するためにも、パーツ全体を耐水サンドペーパーやスポンジ研磨材で磨くことは有効です。
「めくれ上がった」部分がどうして出来るのかについては過去記事をお読みください。

頭部の首関節に設けられたボールジョイントは、首の軸受け内部でスライド移動し、モビルスーツ⇔コアファイター両方のポジションに対応できるようになっています。このボールジョイントの保持力がやや高めですので、ボールの表面を軽く耐水ペーパーで磨きました(やり過ぎないように注意!)。
その結果、ボールジョイントの保持力はちょうど良くなり、首の回転がスムーズになりました。劇中のように、頭部を180度回転させて真後ろを向くことも可能です。
スライド量もごくわずかに増したようで、モビルスーツ時の首の長さもかなり稼げるようになりました(写真左)。カトキ氏の描くガンダムは、首がやや長めなのが特徴ですからねぇ。
写真右:首の基部パーツの裏側にある長方形の部分は、機首の下側にあるダクトの底面になっています。この部分はABS樹脂パーツ独特のツヤが目立つので、ペーパー掛けしてツヤ消しにしておきました。

写真左:背部のメインスラスター関連のパーツも、パーティングラインやゲート跡、ABS樹脂のツヤが完成後に見えてしまう部分です。ノズル底面(黄色い線で囲った部分)も含めて、ペーパー掛けで仕上げました。
写真右:下側の可動式スラスターカバーは、可動がややゆるいことが分かっていたので、組み立て前に可動軸を瞬間接着剤でコーティングして、可動部の保持力を高めておきました。

V字型アンテナを持つコアファイターの完成です。いろいろと作業項目が増えたため、ヘキサのコアファイターの倍以上、時間が掛かりました(汗)。

各コアファイターにトップリム/ボトムリムを合体させました。ボトムファイターはべスパのパイロットから「アシナガバチ」と呼ばれていましたが、トップファイターは何と呼ばれていたんでしょう?
変形・合体機構は、この大きさのプラスチック成形品の限界に挑んだかのような精度ですねぇ。とにかくすごいです。
マーキングシールの貼り付けですが…

シールの中には、余白を切り取らないと所定の位置に貼れないものもあります。時間と手間は掛かりますが、余白を丁寧にデザインナイフで切り取った方が良いと思います。左の写真は余白をパーツの形状に合わせて切り取り(分かりやすいように、余白を切り取った後の外周をオレンジ色の線で示しています)、ナイフの刃先でシールを拾って、パーツに貼る位置を決めようとしているところです。

コクピット下部の黒いカバーには非常時救助関連の黄色い矢印のマークを貼る指示があります。この矢印のシールが18メートル級モビルスーツのものに比べると非常に小さく、余白を切り取るとさらに小さくなってしまいました。
その黄色い矢印シールをナイフの刃先で拾い、コクピット下の黒い部分に貼ろうとすると、なぜかシールがどこへともなく飛んでいってしまい、そのまま見失ってしまいました。
仕方が無いので手持ちのシールの中から黄色い矢印を切り出して貼ったのですが、その後に撮った写真をよく見てみると、左のひじ関節部になくなったはずの矢印シールが…(笑)。
「ver.Ka.」キットの特長の一つは、膨大な数のマーキングです。100枚を超えるシールの余白を全部切って貼るのは気が遠くなる作業ですので、筆者は全部貼るのをあきらめました(汗)。ヤブチカさんのブログでは、別売りの水転写式デカールを貼った状態を見ることができますよ!

ところどころにキット付属のマーキングシールを貼ったのですが、単なる手抜きに見えてしまったので…
機体各部に貼った赤いマーキングをはがし、別のマーキングを施すことにしました。

写真左:このマーキングシールは、数年前のMGキットのキャンペーン用景品を温存しておいたものです。これは「Gガンダム」関連のもので、漢字で書かれた注意書きも入っていますが、文字のサイズがちょうど良いので、英文で書かれたものだけを使用しました。
写真右:マーキングは、番組放映当時にアニメ誌などに掲載されたカトキ氏のイラストを参考にしつつ、文字を追加しながら貼りました。

写真左:当時の「月刊ニュータイプ」誌の表紙のイラスト(キットの説明書にも掲載されています)で印象的だった、額のアンテナ基部の「League Militaire」文字シールは特に小さいので、慎重に貼りました。位置がずれると目立つ場所ですから…。
ひさしの部分、バルカン砲口の下辺りに貼った赤いシールは、カトキ氏のイラストで描かれている場合が多いディテールを再現したものです。おそらく収納式の吊り下げ用フックだと思われます。伸ばしランナーで再現しようかと思いましたが、あまりにサイズが小さいため、赤いシールを貼ってごまかしました。
写真右:カトキ氏のイラストを見ているうちに、頭頂部メインカメラ周囲の内側が黒く塗られているのに気付きました。鶏冠のパーツをヘルメットから外し、パーツ裏側をつや消し黒で塗装しましたが、かなり印象が変わるのでおすすめです。

マーキングがかなりあっさりしていますが、シール貼りのための集中力が続かなくなってきたので、とりあえずこれで完成ということにしました。
「MG Vガンダム」、一応の完成です。

立ちポーズがいまいち決まっていませんが…(汗)。

カトキ氏のイラストと同様のプロポーションや面構成のVガンダムがプラモデル化されるとは、プラモ的には良い時代になりましたねぇ……
ほぼ完全変形のカトキ版Vガンダムということで、やりたかった事です。↓

「月刊ニュータイプ」誌やムック「ニュータイプ100%コレクション」およびキットの説明書に掲載された、合体シーンのイラストの再現です。キットは小スケールですので、イラストのようなパースが付かず、完全再現というわけにはいきませんでした。

撮影時にキットを飛行状態で保持するのには、「バンダイアクションベース」などのスタンドは使用せず、適当な長さに切ったランナーをVガンダムの胸部底面やひざ関節のすき間に差し込み、ランナーのもう一方を接着剤の瓶の蓋に開いている穴に入れ、蓋の穴にティッシュペーパーを詰め込んで固定しました。
ランナーの方がスタンドベースの支柱よりも細いので、画像加工で消しやすいんです(笑)。

このポーズも「ニュータイプ」誌のイラストの再現です。

Vガンダムは飛行しているシーンが多いので…

今度は糸で吊ってみました。丈夫な糸(釣り用のテグスなど)を使用すれば、宙吊りの状態で飾っておくこともできると思います。
下に敷いている白い紙は、レフ板の代わりです。

組み立てや完成後の取り扱いには細心の注意が必要ですが、実に素晴らしいキットです。噂されている「武装パーツが豊富に付属したVダッシュ コアブースター」が実現すると良いですねぇ!
では、ノーマル「Vガンダム」のコアファイターの組み立てに入ります。

先にヘキサタイプのコアファイターを組み立てたので、どの部分にパーティングラインやゲート跡が来るのかが分かっています。ヘキサの時に処理しなかった部分も、今回はペーパー掛けを行ないました。そのおかげで予想外に時間が掛かってしまい、ブログ更新に支障をきたしてしまいました(汗)。
黄色い線で示した部分は、パーティングライン付近です。この部分はパーツのふちがめくれ上がったようになっています。このような、パーツのふちがめくれ上がった部分は外見に影響するだけでなく、パーツが引っ掛かる原因になって可動機構や合体・変形に支障をきたす場合があります。
この「めくれ上がったような形状」の部分を処理するためにも、パーツ全体を耐水サンドペーパーやスポンジ研磨材で磨くことは有効です。
「めくれ上がった」部分がどうして出来るのかについては過去記事をお読みください。


頭部の首関節に設けられたボールジョイントは、首の軸受け内部でスライド移動し、モビルスーツ⇔コアファイター両方のポジションに対応できるようになっています。このボールジョイントの保持力がやや高めですので、ボールの表面を軽く耐水ペーパーで磨きました(やり過ぎないように注意!)。
その結果、ボールジョイントの保持力はちょうど良くなり、首の回転がスムーズになりました。劇中のように、頭部を180度回転させて真後ろを向くことも可能です。
スライド量もごくわずかに増したようで、モビルスーツ時の首の長さもかなり稼げるようになりました(写真左)。カトキ氏の描くガンダムは、首がやや長めなのが特徴ですからねぇ。
写真右:首の基部パーツの裏側にある長方形の部分は、機首の下側にあるダクトの底面になっています。この部分はABS樹脂パーツ独特のツヤが目立つので、ペーパー掛けしてツヤ消しにしておきました。


写真左:背部のメインスラスター関連のパーツも、パーティングラインやゲート跡、ABS樹脂のツヤが完成後に見えてしまう部分です。ノズル底面(黄色い線で囲った部分)も含めて、ペーパー掛けで仕上げました。
写真右:下側の可動式スラスターカバーは、可動がややゆるいことが分かっていたので、組み立て前に可動軸を瞬間接着剤でコーティングして、可動部の保持力を高めておきました。

V字型アンテナを持つコアファイターの完成です。いろいろと作業項目が増えたため、ヘキサのコアファイターの倍以上、時間が掛かりました(汗)。

各コアファイターにトップリム/ボトムリムを合体させました。ボトムファイターはべスパのパイロットから「アシナガバチ」と呼ばれていましたが、トップファイターは何と呼ばれていたんでしょう?
変形・合体機構は、この大きさのプラスチック成形品の限界に挑んだかのような精度ですねぇ。とにかくすごいです。
マーキングシールの貼り付けですが…


シールの中には、余白を切り取らないと所定の位置に貼れないものもあります。時間と手間は掛かりますが、余白を丁寧にデザインナイフで切り取った方が良いと思います。左の写真は余白をパーツの形状に合わせて切り取り(分かりやすいように、余白を切り取った後の外周をオレンジ色の線で示しています)、ナイフの刃先でシールを拾って、パーツに貼る位置を決めようとしているところです。

コクピット下部の黒いカバーには非常時救助関連の黄色い矢印のマークを貼る指示があります。この矢印のシールが18メートル級モビルスーツのものに比べると非常に小さく、余白を切り取るとさらに小さくなってしまいました。
その黄色い矢印シールをナイフの刃先で拾い、コクピット下の黒い部分に貼ろうとすると、なぜかシールがどこへともなく飛んでいってしまい、そのまま見失ってしまいました。
仕方が無いので手持ちのシールの中から黄色い矢印を切り出して貼ったのですが、その後に撮った写真をよく見てみると、左のひじ関節部になくなったはずの矢印シールが…(笑)。
「ver.Ka.」キットの特長の一つは、膨大な数のマーキングです。100枚を超えるシールの余白を全部切って貼るのは気が遠くなる作業ですので、筆者は全部貼るのをあきらめました(汗)。ヤブチカさんのブログでは、別売りの水転写式デカールを貼った状態を見ることができますよ!

ところどころにキット付属のマーキングシールを貼ったのですが、単なる手抜きに見えてしまったので…
機体各部に貼った赤いマーキングをはがし、別のマーキングを施すことにしました。


写真左:このマーキングシールは、数年前のMGキットのキャンペーン用景品を温存しておいたものです。これは「Gガンダム」関連のもので、漢字で書かれた注意書きも入っていますが、文字のサイズがちょうど良いので、英文で書かれたものだけを使用しました。
写真右:マーキングは、番組放映当時にアニメ誌などに掲載されたカトキ氏のイラストを参考にしつつ、文字を追加しながら貼りました。


写真左:当時の「月刊ニュータイプ」誌の表紙のイラスト(キットの説明書にも掲載されています)で印象的だった、額のアンテナ基部の「League Militaire」文字シールは特に小さいので、慎重に貼りました。位置がずれると目立つ場所ですから…。
ひさしの部分、バルカン砲口の下辺りに貼った赤いシールは、カトキ氏のイラストで描かれている場合が多いディテールを再現したものです。おそらく収納式の吊り下げ用フックだと思われます。伸ばしランナーで再現しようかと思いましたが、あまりにサイズが小さいため、赤いシールを貼ってごまかしました。
写真右:カトキ氏のイラストを見ているうちに、頭頂部メインカメラ周囲の内側が黒く塗られているのに気付きました。鶏冠のパーツをヘルメットから外し、パーツ裏側をつや消し黒で塗装しましたが、かなり印象が変わるのでおすすめです。

マーキングがかなりあっさりしていますが、シール貼りのための集中力が続かなくなってきたので、とりあえずこれで完成ということにしました。
「MG Vガンダム」、一応の完成です。

立ちポーズがいまいち決まっていませんが…(汗)。

カトキ氏のイラストと同様のプロポーションや面構成のVガンダムがプラモデル化されるとは、プラモ的には良い時代になりましたねぇ……
ほぼ完全変形のカトキ版Vガンダムということで、やりたかった事です。↓

「月刊ニュータイプ」誌やムック「ニュータイプ100%コレクション」およびキットの説明書に掲載された、合体シーンのイラストの再現です。キットは小スケールですので、イラストのようなパースが付かず、完全再現というわけにはいきませんでした。

撮影時にキットを飛行状態で保持するのには、「バンダイアクションベース」などのスタンドは使用せず、適当な長さに切ったランナーをVガンダムの胸部底面やひざ関節のすき間に差し込み、ランナーのもう一方を接着剤の瓶の蓋に開いている穴に入れ、蓋の穴にティッシュペーパーを詰め込んで固定しました。
ランナーの方がスタンドベースの支柱よりも細いので、画像加工で消しやすいんです(笑)。

このポーズも「ニュータイプ」誌のイラストの再現です。

Vガンダムは飛行しているシーンが多いので…

今度は糸で吊ってみました。丈夫な糸(釣り用のテグスなど)を使用すれば、宙吊りの状態で飾っておくこともできると思います。
下に敷いている白い紙は、レフ板の代わりです。

組み立てや完成後の取り扱いには細心の注意が必要ですが、実に素晴らしいキットです。噂されている「武装パーツが豊富に付属したVダッシュ コアブースター」が実現すると良いですねぇ!
バンダイさんの商魂からすると V ダッシュは期待大です。
私はどうも仕事が大雑把で、バリ痕の白化した部分がやや目立ちます。
デザインナイフの使い方とか勉強させて頂きます。
ご質問をさせていただいた者です。
いや~…かっちょええですね!
ゾロやトムリアットも完全変形で出して
欲しいもの…と言う前に管理人さんを
見習って、早く未完ガンプラの在庫組立に
挑みたい所存です。
写真を空と合成してみたいので、
拝借いたしました。
完成した画像を、お見せできればいいのですが。
何か方法はございますでしょうか。
自分も製作しているのですが、両腕・両足をまだ作っていません(^。^;)
あと、Vダッシュコアブースターが出ることを願ってます。
ここの記事を某先輩大尉みたいに『参考資料として持ち帰る』と言いたい気分です(笑)
話の流れは知っていたのですが実際に見てVを好きな人が多い理由がわかりました。
僕もUCでは1、2位のお気に入りになりました、もっと早くに見とくんだった…。
もともとVは小学校低学年のころに始めて見たガンダムでBB戦士以外のガンプラで初めて買ったのがV2アサルトでした(アンテナを折ってしまい親にパーツ請求してもらった記憶が…)。
今回、全話通して見て当時Vガンダムのミニプラや玩具で遊んでいた記憶が蘇ってきました。
このことでモチベーションが上がり残りのパーツをあっという間に組んでいました(笑)。
初めはパーツのゆるさでイライラしていたのがこのサイズでのほぼ完全変形の凄さ、特に腕部とコアファイターの変形に感動していました。
ガンプラへのモチベーションや出来は機体への思い入れで決まるという言葉を聞きましたがとても実感できました。
追伸1
富野監督はVガンダムにあまりいい感情を持っていないとよく聞きますが昨年の等身大ガンダムについての東京ウォーカーかどこかの雑誌のインタビューで「次に作るときは実際に動くものにしたい、そのときはVガンダムがいいね、あれは3Dで動くことを前提にデザインしているから。」と答えていました。
追伸2
今回、変形させるのには手首の差し替えが必要ですがとても固く抜くのに毎度苦労しています、かめっチさんはいつもどのように抜いていますか?
コツなどがあったら教えていただきたいです。
勉強になります。
Vダッシュが発売されるなら、せっかくだから、EXモデルで白いシノーペ艦の発売されませんかね(笑)
今回初めてコメントします。
MGVガンダムかっこいいですね~
さっそく自分も作ろうと思いますが、
在庫のHGVガンダムはどうしたらいいでしょう(笑)
次の作品楽しみにしています。
これからもよろしくお願いします。
キットは持っているのですが、他のキットを
作成中でなかなか手が付けられない状況です。
かめっチさんはスポンジやすりで表面のつや消しをされてるようですが、その場合、トップコートはされてるのでしょうか?
気になるのが、スミ入れをする時ににじんでしまう、と言うことです。
私はこないだHGのガンダム30thでにじませた記憶がありますので、どうやって綺麗にしているのか教えてください。
丁寧なレビューありがとうございました。