アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

印鑑が120万円でいいんかん?なんて言ってられない 

2009年06月16日 | Weblog
 ここ1年間の生活で我が家へは、「歌って踊る珍味屋さん」も来なかったし、「ハンカチ買ってください」も来なかった。日本での活動は縮小したのかなと思っていたら、「高額の印鑑を購入させた」として関係施設が捜索された。まだまだ健在でした。何の話かって?某協会(教会という表記もつかわれています。ホームページによると、どちらでもいいようです。英語では、Unification Churchです。以下UCとします)

 現在までのところ、私がUC関係から受けた実害は…
1 珍味屋に踊られて狼狽した。
2 ハンカチ売りが身分証明書を忘れて帰った。(この身分証、記載されている電話番号がデタラメで返却できなかった)
3 UC経営の魚屋で買ったサシミが、腐りかけていた。この日、多数の日本人の来客があるため大枚を叩いてさしみを買ったのですが、「味が変!」と客に言われて大恥をかきました。※海外で、日本の食料品店、魚屋等を展開している。

 …20年ほど前、友人が信者にされそうになったことがありました。実に優しい人たちと知り合いになり、何度か交流しているうちにUCの教会のようなところへ連れて行かれたという。暗闇の中で水滴の音を何時間も聞かされて…御本人の許可を得ていないので、これくらいで止めておきます。今は、日本では、DVDを見せられるのだとか。
 親類筋に、実際に入信した人がおりました。娘をUCから救い出そうと、狂ったように探し回る御両親。そんな御両親を、「サタン」と決めつけて家庭を崩壊させる手口。この娘さんは実に真面目な性格で、信者としても優秀。UC内の地位が上がり、信者を洗脳する立場になった。そこでようやく、「おかしい」と気づき、脱走。追っ手の影に怯える暮らしが、およそ10年続いた。それから30年経った今、国際結婚をして海外暮らし。子供達も成人し、ようやく平穏を得ています。御両親は、娘をひどい目に遭わされ、家庭を破壊された恨みを抱いたまま他界されております。

 UC被害の典型的な例としてあげられているのは…
 500万円を献金させられた。さらに、700万円の弥勒像を買わされた。ついでに20万円の印鑑を買わされた。とどめとして、夫の生命保険3,000万円を献金させられた。総額4,420万円。どうしてそんな大金をUCへ?
「あなたの夫が地獄で苦しんであなたの救いを求めている。すべてを投げうって天にささげる気持ちで献金しないと娘も不幸になる」と、脅され、気が遠くなるほどの長時間にわたって説得されたからだという。
 この例は、1997年、最高裁判決で、UCの法的責任が確定したものです。 「印鑑を買わせる」のは、どうやらお決まりのコースらしい。10年以上経つと印鑑も値上がりするもので、この度の摘発では、3本セット120万円。大変な値上げ幅です。10年間で、印鑑だけで約7億円の利益を上げた…。

 印鑑は霊感商法のほうで主に買わせるものです。その他に、単純に(?)売り歩く商品は、「珍味」「ハンカチ」です。珍味、ハンカチ担当は、「あなたUCでしょ?」と、尋ねても、「違います」と、応えます。UCは、偽装の団体名でも活動をしているのです。「野の花会」「カトレア会」が有名ですが、どんどん変えるので、UC臭(?)がしなくても油断できません。信者へと勧誘するための場所、「自己啓発センター」等の名称をつけた施設は、日本全国に数百カ所あります。日本人の信者は、40万人以上といわれています。

 駅前での、「意識アンケート」に答えた。そのときは、家族を捨て、友人を捨て、24時間教祖様のために働くロボットになるとは思いもしない。毎月いただく給料(小遣い?)は、およそ15,000円。洋服も買えない。ですから、UCの人は服装で大体分かります。今時、生地が透ける程洗った洋服やうっすらと垢がついた洋服を着ている若い女性…なかなか見られませんから。美容院へも行けないらしく…髪は無造作に束ねた感じ。シャンプーもままないらしく、サラサラヘアーとはだいぶ様子が違う。きっと、「幸福です」と、言うのでしょう…。

 「大学の学園祭での宗教活動を排除した実行委員会」に、苦言を呈した大学教員がおりました。大学教員がカルトのシンパであっても自由でしょう。しかし、宗教ではなく、宗教に見せかけた反社会的団体が入り込むのを手助けするような行為はいけません。
 「反社会的団体と議論してこそ、大学の学園祭だ」って?ではおうかがいしますが、「幼児をジャングルへ放りだして、たくましく育てるんだ」は、通用しますか。ジャングルで生きる術を教えてから…それでもいかがなものでしょうか…。