アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

幸福になるのは大変だ

2009年06月06日 | Weblog
6月といえば真っ先に連想されるものが、「ジューン・ブライド」。6月に結婚した花嫁は幸せになれるという(ヨーロッパからの伝承)。もしそれが本当なら、皆、6月に結婚するでしょう…まあそういうへそ曲がりなことはともかく…どうしてそのような言い伝えが出来たのか?
 一般的なのは、「6月のJuneは、ローマ神話のジューノ(Juno:結婚をつかさどる女神)からきている。そのため婚姻と女性の権利を守護するこの女神の月に結婚すれば花嫁は幸せになる」
 もう一説は、その昔、ヨーロッパでは、3~5月の3か月間は結婚禁止月間。6月が結婚解禁月であったため。
 私は、寒さが峠を越え、本格的な暑さに入る前、つまり気候がいいのが6月だからかな。と、思っていましたが…。本当のところは、「ジューノ説」「結婚解禁月説」「気候がいいから説」の複合だと思います。

 アイシェアリサーチが、「ジューンブライド」関連で、ネットユーザー547名に調査した結果…
<挙式月>
第1位  5月 14.7% 
第2位 10月 12.0%
第3位 11月 11.0%
第4位  4月 10.5% 
第5位  2月  9.9%
第6位  6月  7.3%
 サンプル数が少ないかも知れませんが、傾向は出ていると思います。つまり、6月にこだわっていないと言い切っていいでしょう。ちなみに第12位は、8月の3.7%でした。暑いからね!

 四つのサムシングについては…
 知っていたのは、女性47.4%、男性13.5%。男性諸君!そんなことも知らんのか!かく言う私も、40歳近くなってから知りました。
 四つのサムシング(サムシング・フォー:Something Four) は、欧米の結婚式の慣習。結婚式で花嫁が次の4つのものを身につけると幸せになれるという。
「古いもの」「新しいもの」「借りたもの」「青いもの」の4つ。

 そんなものを花嫁が身につけて、幸せになれることはないだろう!って?そりゃあそうです。しかし、おもしろいので、騙されたふりし身につけても人に迷惑をかけない。

 このサムシング・フォー、「マザーグースの歌にある」。確かにあるらしいのですが、そう言う人は「単なる知ったかぶり」かも知れません。マザーグースの歌は、特定の歌の名前ではなく、「童謡集を意味する」もの。1,000以上の歌がいわるマザーグースの歌ですから…サムシング・フォーが、何という歌の詩にあるのか。「ロンドン橋」「きらきら星」「メリーさんの羊」…「Something Old, Something NewSomething Borrowed, Something Blue…」などという歌詞…ありません。まあ、由来はどうでもいい。その程度ですから、日本では流行らないでしょう。

 幸福になれるのであれば、毎日身につけた方がいいんじゃないかなあ。
 私なら…
 古いもの…これは自分自身が古いので、すでに身についている。
 新しいもの…この1年以上、新しく買ったものは…ない…(ちょっと寂しい)。
 借りたもの…お金をはじめとして、借り物は一切なし。
 青いもの…聖母マリアのシンボルカラーの青。つまり純潔をあらわす…。浄土真宗なもので、何を着けたら良いか分からない…
 たった4つのものですが、いざ着けるとしたら思いつかないものです。つまり、簡単には幸福になれないということですね。

 日本人は、ジューンブライド、サムシング・フォーなど「幸福になれる」という根拠のない言葉に乗る人が少ない…儲け話にはひっかかる人が多いのですが…。