アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

芸能界も世知辛いらしい…ポー!

2009年06月09日 | Weblog
芸能界でおもしろいなあと思う数少ない一人が「鼠先輩」でした。もう過去形か!このネーミング、意表を突かれましたねえ。抜群のセンスだと思います。なんでも、アルバイトの中華料理屋でつけられたニックネームだとか。その中華料理屋で食事したくないです。鼠が走り回っているんじゃないでしょうか。
 「先輩!」と呼ばれるのは問題ないですが、先輩に枕詞がつくケースが…この場合、尊敬されているか、おちょくられているか、はっきり分かります。
 尊敬されているケース…「ゴリラ先輩」「猛烈先輩」「直球先輩」…
 おちょくられているケース…「青虫先輩」「コウモリ先輩」「タコ先輩」…
 「鼠先輩」は明らかに、おちょくられていますね。

 鼠先輩、芸が素人っぽいところがいいです。「歌はどうだ」って?本物の歌手だったとは驚きで…「ポー…」の連続なので、ピン芸人がふざけた歌を歌っているとおもっていました。その鼠先輩が引退してしまう。惜しい人を亡くしてしまいます。引退理由を聞いて、悲しくなりました。
 「芸能界は思った以上に厳しく、そんなにお金にならなかった。収入は普通のサラリーマンと同じくらい。もっと欲しかった」

 鼠先輩はお金が欲しかった。鼠先輩に限らず、人間誰でもお金が欲しい。人が持つ欲のうち、お金に係わっては…
1 お金を得ようとする欲求(獲得欲)
2 お金を貯める、消費を少なくする、使った分を穴埋めする欲求(保存・保持欲)
3 お金を持つことで優位に立とうとする欲求(優越欲)
4 「お金持ち!」と、賞賛されたい、尊敬を得たい、社会的に認められたい欲求(承認欲)
5 社会的な評判・自尊心を維持する欲求(保身欲)
6 貧乏時代に受けた、屈辱・嘲笑・非難を回避する欲求(劣等感回避欲)
 う~ん!鼠先輩の顔が浮かんできます。 
 マレー(アメリカの心理学者)の心理的欲求の分類…全部掲げたら時間がかかってしょうがないので「お金」に関するところだけ主観で抽出して、勝手に味付けしました。マレーは、TAT(主題統覚検査)を作成した人。

 普通のサラリーマン並の収入しかないといっても、年収400万円の人も2,000万円の人も普通のサラリーマン。そのあたりどうなっているのか不明ですが、芸能界は儲からないのか?
鼠先輩の「六本木~GIROPPON」は、CD5万枚…。そりゃあ儲からんワ。テレビ出演料…「出演すれば自分のPRになるだろう。だから、タダ同然で我慢しろ!」と、言われたらそりゃあ我慢しますよ。私とて、テレビに出してくれるなら、もちろんタダでOK。目立ちたいので。
 鼠先輩、本も出しました。印税は、7~8%が相場ですから…1,000円の本が1冊売れたとして、入ってくる印税は70~80円。ところで、鼠先輩の著書をお金を出して買って読む人…いるのか?このように考えると、本人が言う通り、「芸能界は儲からん」ということになります。私も芸能界入り…やめようかなあ。

 鼠先輩、6月17日発売のラストシングルが、「おかね」というタイトル。ホントホント。今考えたネタではありません。シンデレラおじさんとして衝撃のデビュー。金持ちへの夢破れ、貧乏のうちに引退。オチとして、ラストシングルが「おかね」。惜しい芸能人でした。

 鼠先輩のようなおもしろい人が芸能界を去り、クソもおもしろくない50~60歳代が芸能界を席巻。定年制にしないと、魑魅魍魎(ちみもうりょう)の世界になってしまいます。定年は何歳にするか?鼠先輩の引退年齢である36歳でいかがか…。ハローワークに、定年退職したトシちゃんやらマッチやら郷ひろみやらが職をさがしに来るのっておもしろいだろうなあ。パソコンに向かって職探し。壁際に寝返りうつ、ジュリーも還暦過ぎてるし…定年後の仕事さがしに来るかなあ?鼠先輩は、「ハローワークへ行きます」と、はっきり言ってましたので会えますね。ぽー!