ロシアも例外ではなく、深刻な金融危機に陥っています。
政府の公式統計でも失業者は２００万人を突破、デモやストライキが頻発している。特に、地方経済がかなり良くないようです。
西部サンクトペテルブルクの町ピカリョボで、町の経済を支えるアルミ原料やセメントの製造工場が操業を停止した。その結果、４,０００人が職を失なった。このことに抗議した従業員、住民ら約５００人が高速道路を封鎖した…。さて、ロシア政府、どのように事態を収拾するか！
なんと、プーチン首相が乗り込んだ。プーチンが出たからには、抗議デモの約５００人を全員逮捕か！と、思いきや、何とプーチンの矛先は、閉鎖した工場の経営陣へ向けられた。
工場所有者である新興財閥（オリガルヒ）の経営者らに対して…
「君たちは自らの野心や未熟さ、強欲で数千人の住民を人質に取った。私が来る前にゴキブリのように走り回りながら、なぜだれも問題を解決できないのだ」
このあと、言葉としては発表されていないが、「操業停止だなんて、しゃれたマネしやがって、４,０００人の暮らしをどう考えているんだ。抗議行動に対しても、な～ンも出来ない。１億２千万円（４,０００万ルーブル）くれてやるから、とっとと操業を開始しろ！」と、いうような内容の言葉を激しく浴びせたと思われます。
「ぶっ殺す」とか「背中から洋服越しに注射をうつぞ」などの口癖的なフレーズは控えたらしい。なぜかって？ロシアの主要なテレビ局がこぞってこのやり取りの一部始終を放映していたから。と、いうことは、プーチンさん、ロシア国内での人気に拍車がかかりますなあ。
さて、問題は、台所火の車で早いとこ操業を停止したい会社が約７００ほどある。その会社に依存している町が同じ数ある。どこかの、企業城下町がピカリョボをみて、「そうか！高速道路を閉鎖したら、プーチンがやって来て、１億２千万円くれるのか！よーし！抗議デモだ！」となること必至。早速、イルクーツクで、操業を停止している製紙工場の社員らが給与の滞納分を支払わなければ道路を封鎖すると経営陣に迫り、要求を通した。この工場も、支払うお金があったのならさっさと払ってあげると良かったのに。
抗議行動は、野火のように広がる。その都度、ロシア政府は、１億２千万円を支援して問題解決を図る…。そんなお金、ロシア政府にはありません。ではどうするか？
その前に、プーチンさんはどんな人かおさらいをしておく必要があります。元ＫＧＢ情報部員。これだけでも怖い。プーチン政権を批判していた人物が次々と不審な死を遂げています。ボリス・ベレゾフスキー（この人もオリガルヒ）の暗殺は未遂に終わったが…。その前は、ＫＧＢの元職員アレクサンドル・リトビネンコ。放射性物質を使ったと言われてますが…。反プーチンのロシア人女性ジャーナリストのアンナ・ポリトコフスカヤも殺害されています。怖いと思います。絶対に機嫌を損ねられません。
プーチンに対しても暗殺が企てられてきました。いずれも事前に阻止されていますが。「サンクトペテルブルグで、チェチェン独立派の背後組織に」「ヤルタで、チェチェン人とアラブ人に」「アゼルバイジャンで、チェチェン独立派のイラク人に」「モスクワで、タジク人に」…この状況なので、チェチェンを目の敵にしている。
「テロリスト（チェチェン武装勢力）は、肥溜めにぶち込んでやる」
「（チェチェンについて質問したフランス人記者に）イスラム過激派になりたくて割礼が必要ならモスクワに招待する」←こんなことをプーチンに言われたのですから、命の危機を感じたでしょう。
「我々が戦っている相手（チェチェン武装勢力）は残酷な連中、人間に化けた獣だ」全て、プーチンの発言です。
ロシアの原子力潜水艦クルスクが沈み、乗員１１８人が死亡した時のプーチンのセリフは、「あれは沈んだ」でした。私が、再三とりあげる、「コート越しに、背中から注射をブスリ」は、このときクルスクに乗り込んでいた兵士の、母親に対してでした。
さてロシア、景気回復をしなければなりません。２００万人を越える失業者対策…その前にぶら下がっている、頻発するデモやストライキ。高速道路閉鎖作戦で、１億２千万円をいただけると思っている企業城下町・・・。
プーチンは、やります。やってしまいます。なにを？？まず、しないことは、７００にも及ぶ企業城下町へそれぞれ１億２千万円を援助することです。
高速道路閉鎖を続けると、軍隊を出して鎮圧します。犠牲者が出る？そんなの彼には関係ないでしょう。
クルスクの時、「あれは沈んだ」で済ませた人です。チェチェン共和国の独立派武装勢力が起こした、「ドブロフカ・ミュージアム（モスクワ中央部にある劇場）」テロ事件…人質は、９２２名。もちろん強行突入。武装勢力４２名を全員殺害。人質も、１２９人が死んだ。
プーチンは、このようなことが出来る人です。自分の意に反することは、潰します。
プーチンが自ら登場してピカリョボを治めた。そのことで、「ロシア政府が、危険な賭けに出た」との懸念がある。しかし、プーチンなら大丈夫…。
政府の公式統計でも失業者は２００万人を突破、デモやストライキが頻発している。特に、地方経済がかなり良くないようです。
西部サンクトペテルブルクの町ピカリョボで、町の経済を支えるアルミ原料やセメントの製造工場が操業を停止した。その結果、４,０００人が職を失なった。このことに抗議した従業員、住民ら約５００人が高速道路を封鎖した…。さて、ロシア政府、どのように事態を収拾するか！
なんと、プーチン首相が乗り込んだ。プーチンが出たからには、抗議デモの約５００人を全員逮捕か！と、思いきや、何とプーチンの矛先は、閉鎖した工場の経営陣へ向けられた。
工場所有者である新興財閥（オリガルヒ）の経営者らに対して…
「君たちは自らの野心や未熟さ、強欲で数千人の住民を人質に取った。私が来る前にゴキブリのように走り回りながら、なぜだれも問題を解決できないのだ」
このあと、言葉としては発表されていないが、「操業停止だなんて、しゃれたマネしやがって、４,０００人の暮らしをどう考えているんだ。抗議行動に対しても、な～ンも出来ない。１億２千万円（４,０００万ルーブル）くれてやるから、とっとと操業を開始しろ！」と、いうような内容の言葉を激しく浴びせたと思われます。
「ぶっ殺す」とか「背中から洋服越しに注射をうつぞ」などの口癖的なフレーズは控えたらしい。なぜかって？ロシアの主要なテレビ局がこぞってこのやり取りの一部始終を放映していたから。と、いうことは、プーチンさん、ロシア国内での人気に拍車がかかりますなあ。
さて、問題は、台所火の車で早いとこ操業を停止したい会社が約７００ほどある。その会社に依存している町が同じ数ある。どこかの、企業城下町がピカリョボをみて、「そうか！高速道路を閉鎖したら、プーチンがやって来て、１億２千万円くれるのか！よーし！抗議デモだ！」となること必至。早速、イルクーツクで、操業を停止している製紙工場の社員らが給与の滞納分を支払わなければ道路を封鎖すると経営陣に迫り、要求を通した。この工場も、支払うお金があったのならさっさと払ってあげると良かったのに。
抗議行動は、野火のように広がる。その都度、ロシア政府は、１億２千万円を支援して問題解決を図る…。そんなお金、ロシア政府にはありません。ではどうするか？
その前に、プーチンさんはどんな人かおさらいをしておく必要があります。元ＫＧＢ情報部員。これだけでも怖い。プーチン政権を批判していた人物が次々と不審な死を遂げています。ボリス・ベレゾフスキー（この人もオリガルヒ）の暗殺は未遂に終わったが…。その前は、ＫＧＢの元職員アレクサンドル・リトビネンコ。放射性物質を使ったと言われてますが…。反プーチンのロシア人女性ジャーナリストのアンナ・ポリトコフスカヤも殺害されています。怖いと思います。絶対に機嫌を損ねられません。
プーチンに対しても暗殺が企てられてきました。いずれも事前に阻止されていますが。「サンクトペテルブルグで、チェチェン独立派の背後組織に」「ヤルタで、チェチェン人とアラブ人に」「アゼルバイジャンで、チェチェン独立派のイラク人に」「モスクワで、タジク人に」…この状況なので、チェチェンを目の敵にしている。
「テロリスト（チェチェン武装勢力）は、肥溜めにぶち込んでやる」
「（チェチェンについて質問したフランス人記者に）イスラム過激派になりたくて割礼が必要ならモスクワに招待する」←こんなことをプーチンに言われたのですから、命の危機を感じたでしょう。
「我々が戦っている相手（チェチェン武装勢力）は残酷な連中、人間に化けた獣だ」全て、プーチンの発言です。
ロシアの原子力潜水艦クルスクが沈み、乗員１１８人が死亡した時のプーチンのセリフは、「あれは沈んだ」でした。私が、再三とりあげる、「コート越しに、背中から注射をブスリ」は、このときクルスクに乗り込んでいた兵士の、母親に対してでした。
さてロシア、景気回復をしなければなりません。２００万人を越える失業者対策…その前にぶら下がっている、頻発するデモやストライキ。高速道路閉鎖作戦で、１億２千万円をいただけると思っている企業城下町・・・。
プーチンは、やります。やってしまいます。なにを？？まず、しないことは、７００にも及ぶ企業城下町へそれぞれ１億２千万円を援助することです。
高速道路閉鎖を続けると、軍隊を出して鎮圧します。犠牲者が出る？そんなの彼には関係ないでしょう。
クルスクの時、「あれは沈んだ」で済ませた人です。チェチェン共和国の独立派武装勢力が起こした、「ドブロフカ・ミュージアム（モスクワ中央部にある劇場）」テロ事件…人質は、９２２名。もちろん強行突入。武装勢力４２名を全員殺害。人質も、１２９人が死んだ。
プーチンは、このようなことが出来る人です。自分の意に反することは、潰します。
プーチンが自ら登場してピカリョボを治めた。そのことで、「ロシア政府が、危険な賭けに出た」との懸念がある。しかし、プーチンなら大丈夫…。