ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

8日目、昼

2011-03-18 13:58:44 | 第1紀 生きる
3月11日から一週間たった昼過ぎ。

八百屋に買い出しにいった従業員S氏が、バナナを売っていたというので町内一廻り。

先ずはその八百屋。
バナナと店の卵を買う。

花巻二枚橋にある飼料会社も被災を受けたとのこともあり、県内の畜産農家は苦慮しているときく。
生鮮物流網もなく食肉工場・牛乳工場も油がなく稼働していない。
幸い、鶏卵は日持ちするし、当店では冷麺やコラー麺に使うので、一人1パックでもありがたい。

八百屋の前の松屋もようやく開いていた。
カルビ弁当400円かな?
ミスドも開いていましたし、ファミマは今日は18時まで。
コンビニは開いたけど棚は2割程度しか商品がありません。
私は野菜ジュースを購入しました。
おっとセブンも開いてたもよう。

居酒屋さんが急にランチ営業したり、店先で弁当販売をしています。
また、特別メニューで対応している飲食店も多々、、、
う~ん、、、、、

そんな街の状況報告。

PS:ミスドか。疲れたときは甘いものが欲しくなるよね。

8日目、朝

2011-03-18 08:55:09 | 第1紀 生きる
今日で、丸一週間。
今朝ほどは盛岡も-5℃とここ一週間では一番の冷え込み。
被災地の皆さんもさぞかし寒かったろう。
今日の昼過ぎからは少し寒さも和らぐようだから、それだけが幸いか。

昨夜は福島原発の件もあるし、そうとう厳しいかと思われたが、なぜかカウンターまで満席となった。
スーパーなどの陳列棚も寂しいらしく、疲れ切った体にエネルギー補充という意味合いらしいとお客様から教わる。

正直、地震の後、いつもより食事をおいしく感じる。
体が疲れているのと、やはり食べれることへの感謝の気持ちが自然とそう感じさせるのだろうか。

夜11時過ぎ、節電早仕舞いで店を閉め、夜も街を散策。
昼はS氏の作るまかないで栄養を補給しているが、朝・夜はいいかげんなものだから、「たいりく屋」さんの赤い暖簾に誘われて入る。



大好きな卵を久しぶりに存分にと「ふわふわ」(正式名はなんだろう? いつもこう言えば通る)。
ああ、たまごだ。
ああ、エビだ、プリップリのエビだ。



主食はカタヤキソバ。
野菜などの具材も一杯で嬉しい。

店主としばし歓談。
お互いため息ばっかりだが、こういう時だから体には注意しましょうと声をかけられ店を去る。

食事を取る時はいつも、被災地のそばにいながらと後ろめたさを感じる。


店の畳で寝るのも4日目。
暖房を切っているから、さすがに部屋の中とは言え朝方はいつも寒さで目覚める。

早朝の散歩をし、飲食店だから厨房にはまだ食材は揃っているのに粗末な食事を作る。



冷麺の麺で作った、温かいビビン麺。
サムジャン(ワタシ流に解説すると韓国の万能タレ、全てをうまくする)や麺つゆ、当店の辛味噌、ゴマ油などで調合した味付けで、私なりには満足した。

ただ温かい麺、この冷麺では少しばかりひっつきが多く、のど越しは余りよくない。
やはりビビン麺は冷たい方がいいのかな?

でも、今の体は温かいものを欲しがっている。


そうそう、昨夜はガス欠で、やっと運行し始めた東北線で花巻から久しぶりの電車通勤をしているという若き友人が、18時過ぎの「2輌編成」の電車に乗りきれなかったと、遅い電車の時間待ちで「せんべろ」に来る。

ガソリン不足で近い人は徒歩や自転車、遠くの人はまだまだ本数の少ないバスや、区間限定だが走り始めた電車通勤となっているらしく、実際、道を走る車の量は激減している。
しかし、バスや電車はいつものガラガラではなく、通勤難民が押し寄せ、そうとうの混雑になっているという。

まだ春休み期間だから良いが、これが長引いたらどうなるのか。
通勤もたいへんだが、地元経済が確実に沈んでいくだろう。

そんな不安な、8日目、朝。

そして、満月。
(後記訂正:満月はもう少し先、20日かな?)
あまりよからぬ予兆を感じるのは、「地震酔い」のせいなのか。

いやっ、店の中では元気で行こう!!
今日も全店営業します。
夜はなりゆきで節電営業です。
お問いあわせは各店に。

じゃ、、