あれは,あれで良いのかなPART2

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まだまだ甘いぞ,オーパーツの謎

2006年06月03日 23時02分27秒 | テレビの話
今日,テレビ朝日で「世紀最大の謎に迫る古代ミステリー秘宝殿」を放送していました。
超常現象ファンの私としては,思わず食いついてみてしまいました。

んー,例によって中途半端!!

以前も書きましたが,私は超常現象はあると思っています。しかし,だからこそ胡散臭いものはどんどん排除していく必要があります。
今回の放送では,様々なオーパーツが報じられていました(聖徳太子の白銀比とモナリザの黄金比はオーパーツでも何でもありませんでしたが。)。
しかしながら,今回報じられたものの大半は,実は「限りなくオーパーツではない」という研究結果が出ているものばかりでした。
その点を報じることなく,「オーパーツだ」と言わんばかりの報じ方は残念だなあ,と思いました。バラエティ番組なのは分かりますが,バラエティ性を持たせる意味でも,少なくとも,「胡散臭いという説もある」ことはちょろっと報じてほしかったものです(荒俣氏はその辺突っ込みたかったような素振りを見せていましたが)。

具体的に,今回放送されたオーパーツの中で,胡散臭いという説が出ているものについて簡単に紹介します(もちろん,胡散臭いというのも説であり,確定したものではありません。したがって,真実はすべて不明,という表現が正しいです。)。

1 与那国島の海底王国
  「ムー大陸の残骸では」などと言われていますが,海洋学者の研究によると,柱の跡と言われる丸いくぼみや階段といわれる段差については,いずれも自然に形成される可能性が極めて高いという発表もあります。
  また,階段部分については,実は大きさが不規則でかつ段の高さが2メートル近いものもあることから,仮に人工的に作ったとしても,とても階段とは言い切れず,じゃあ何?っていうものもあるようです。
  さらに,遺跡といわれる場所の石の年代を調査していますが,石の年代測定は木片以上に難しく,かつ遺跡を作った時点の年代が測定されるのではなく,石ができた頃の年代が測定されることから,正確性に疑問があります。

2 ヘッジス・スカル(水晶どくろ)
  マヤ文明で作られたとされるドクロで,近代の工具を使った痕跡がないことから作るのに数百年かかったのではいわれるものです。
  しかし,これも発見時のエピソードが2点3点するなど,そもそも論に不明かつ不審な点が多いです。
  また,1970年代にヒューレットパッカード社が測定したときには確かに「近代工具は使っていない」という見解を発表していますが,実はその10年後にアメリカの別会社が測定したところ,前歯付近に金属機械で削った跡があるという検証結果を発表しています(今回の放送では全く報じられていない部分です。)。
  もし,これが事実なら,マヤ文明に旋盤工のような機械があったことになり,それこそオーパーツになってしまいます。
  ちなみに,ドクロ型の水晶は,お土産品として現在世界中のお土産店で販売されるなど,実は大量生産が可能なのです。

3 黄金ジェットとマヤのロケット壁画
  黄金ジェットは飛行機であり,マヤの壁画にはロケットとコックピットが描かれているというものです。
  しかし,黄金ジェットは,アマゾン川に住む「プレコ」という魚です
  また,マヤのロケット壁画は,向きを変えれば「船」です。亡くなった人が宇宙に帰るため,船の向きが空に向かっているだけです。

4 ピリ・レイスの地図
  この地図は1513年に作成されたと言われる地図で,氷の下にあるはずの南極の地形が正確に描かれていたり,カイロ上空の人工衛星から見た地球とすっかり同じ形であるなどというものです。
  しかし,これは検証結果がいい加減です。結論から言うと,南極は「少し伸びた南米大陸」に過ぎません。しかも,形も南極とはかなり異なっています。さらに,形が南米大陸とちょっと違ったのは,「紙不足」によるものです。当時の紙は高価だったため,その大きさ内で押さえる必要があったために,むりやり書き込んだというものです。

以上,断定系で記載しましたが,前述のとおり,この反対説も決定打があるわけではありませんので,ご注意ください。

しかし,オーパーツ,夢やロマンもありますから,本来は「よく分からない」ままの方がよいのかもしれませんね。
引き続き,超常現象については研究していきたいと思います。

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