あれは,あれで良いのかなPART2

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白い巨塔,私は白い巨豚

2006年02月04日 20時45分55秒 | テレビの話
今さらながら,白い巨塔の再放送をビデオで見ました。改めてみても,なかなかクオリティが高いドラマだと思いました。また,キャスティングも昭和版に負けず劣らず,という感じでした。

でも,里見助教授は,やっぱり山本學さんだなあ

別に,江口さん,嫌いではありませんし,さすがという演技をしていました。でも,別の医者のドラマのイメージが強くて,なかなか里見助教授と見られませんでした。あと,財前教授より背が高いというのも,なんかなあ,という感じでした。
一方,東教授役のへいちゃん,さすがです。昭和のドラマでは,東教授の存在があまり思い出せない程度でしたが,石坂浩二さん,本音と建て前の使い分け,虚栄の張り方などさすが一流,という感じでした。
他にもたくさんコメントしたいキャラがいるのですが,まあ,平成巨塔は平成巨塔として十二分に堪能できました。拍手ものです。

ところで,白い巨塔では,財前教授と里見助教授とが,真逆の関係にありました。お互いに実力は互角でありながら,財前教授は「世渡り上手。出世のためならば手段を選ばない。」とする典型的な合理主義タイプであるのに対し,里見助教授は「本音で生きる。出世よりも事故の信念を貫く。」という理想派タイプです。
さて,どちらの生き方がいいのでしょうか?

私は,「その両方を備える人」こそが理想的なのではと思います。
財前教授タイプばかりでは,結局回りのことではなく,自己中心的にものを考えてしまい,結果回りが見えなくなってしまいます。一方,里見助教授タイプばかりでは,自己の信念と理想を貫くあまり,やはり回りから疎まれてしまい,結果やはり回りが見えなくなってしまいます。
したがって,当たり前ですが,その両方をうまく備えていることが重要なのです。よく言えば,「強い信念を持ちながら,一方で空気が読める」人であり,悪くいえば「世渡り上手の逃げ上手。味方は作るが敵は作らず。」という感じの人間がちょうどよいのでは,と思います。

ところで,現実の世界に戻りましょう。今,政治家(特に国会議員)には,どういうタイプが多いでしょうか。おそらく,国会議員は「財前教授」と「里見助教授」の集まりなのではないでしょうか。
財前教授タイプ議員は,将来の大臣や党幹部を目指して,日夜党のために奔走し,自分の出世ばかりを考え,時には自分の考えと違うことにも賛成または反対に回るなどして,自分自身を殺してしまい,結果なぜ自分が政治家を目指したのかという根本論を見失ってしまうばかりか,いざというときはその党から見殺しにされ,捨てられてしまうということになります。
里見助教授タイプ議員は,公約実現を常に念頭に置きながら,時代の流れについていけず,現状分析ができないままに,自分の考える政策のあてはめだけをずっと考えてしまい,結果一部の賛同者からの信頼が得られても,国民全体からの信頼が得られず,結果を残すことができないということになってしまいます。
そして,与党には財前教授タイプ議員が大半を占め,野党には里見助教授タイプ議員が大半を占めているといえるでしょう。
その両者をうまく備えている議員が国会内で過半数を占めれば,もう少し国民の方を向いた国会になるのではと思います。しかし,今の国会では,残念ながら適当に2人集めればすぐに「国会版,白い巨塔」ができあがってしまう状態にあるでしょう。

こんな私も,里見助教授タイプかもしれませんね(^_^;)
アメージーングー!!

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