あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

村上欽一,金欠になるのか?

2006年06月03日 19時57分24秒 | 経済全般
村上ファンドの村上世彰氏がニッポン放送株取得を巡るインサイダー取引疑惑により,東京地検より任意の事情聴取を受けていたようです。
また,このニュースは,国会の共謀罪や教育基本法問題よりも大きく時間を割いて報じられました。

livedoor ニュース


株の投資って何でしょうか?

村上氏の件については今後の捜査に任せます。
ただ,インサイダー取引を立証する場合,この事案については,堀江氏がニッポン放送株式を取得することを事前に知っていたこと,それによって村上氏が当時保有していたニッポン放送株を今売らずにその時に売ると決断したこと,確実に利益がでることを認識していたという点について証拠を集めなければなりません。もちろん,村上氏が仮に自白したとしても,他に証拠がなければ有罪にはなりません。
したがって,堀江氏が証言でもしない限り,立証は極めて困難でしょう(もっとも堀江氏が証言するということは,堀江氏は更に自分もインサイダーの共犯となりうるため,通常は想定外の出来事になるでしょう。)。

ただ,村上氏のこれまでの手法についてもう一度考えてみましょう。以前も書きましたが,彼の手法は「会社の価値を上げることで安かった株価を上げる」というやり方です。当然,10年もかかって会社の価値を上げるわけに生きませんから,1,2年で会社の価値を上げなければなりません。っていうことは,上がりやすい会社,すなわち「会社の業績に対して株価が安い会社」を狙っているわけです。
このような会社は,基本的に会社の収益を第一にして,株主をないがしろにしている傾向にあります。当然,配当も少ないか0です。村上氏は,会社の収益に対する配当率が低いと見ると,「この会社は絶対株価が上がるはず」と判断し,ファンドの対象にしてきたわけです。
そして,彼が株主になると,株主としての権利を行使し,増配や取締役の送り込み,経営方針への意見などを行使して,株価を増加していったわけです。当然,経営陣側は「自分の利益」しか考えていなかった場合が多いことから,多くの場合とまどい,時には無意味な反発をする場合があるのです。
そう考えると,彼の投資方法は,一般投資家のように,単なる「ギャンブル的投資」ではなく,「株主とは会社所有者である」的な思想の元での投資であるといえます。
もっとも,彼は別に社会正義のためにそのようなことをやっているわけではありませんので,すごく偉いことをやっているわけでもありませんが。

今回の事件で,村上ファンド関連株が軒並み下落しています。村上ファンドの資産も下落傾向にありますが,果たして今後どうなるでしょうか(まあ,村上ファンドがどうなっても私には関係ありませんが。)。

ところで,今回の事件を踏まえて,株の一般投資家の皆様に考えてほしいことがあります。
株とは単なる投資の材料ではなく,会社の所有者である証であるということです。
単に上がり下がりだけで売り買いをしているのは,単なるギャンブルに過ぎません。
やはり株を買う以上,会社の業績と株価とのバランス,現在の経済状況,世の中のトレンドなどをしっかり吟味した上で,株を購入するべきでしょう。そして,株主となった以上,会社所有者として,可能な限り株主総会に参加するなどするべきでしょう(もちろん,小さな株主では村上ファンドなどと違って何ら権利行使ができない可能性が高いですが,最近では1株でも発言を認めてくれる会社も増えてきましたので,場合によっては権利行使も可能かもしれません。)。
多くの一般投資家の方は,このようなことをしっかり考えて投資を行っていますが,最近のデイトレードで儲けよう的ブームの中では,全くそんなことを考えずに投資し,結果大損する人が増えてきています。このような場合,100%自己責任です。デイトレードは別に否定しませんが,「単なる博打」と考えてください。ましては,そんな状態で損を下からといって,「会社の情報が不正だった」などといって損害賠償を求めても,ほぼ勝ち目はありません。
繰り返しますが,株で儲けるというのは,株を買うことで会社の所有者となり,それによって会社経営者に対して「ちゃんと仕事しろ」と鞭を打つことで会社の業績を上げてもらい,その結果として副次的に株価があがり,そこで売ることで初めて儲かる,といるルートで勧めるのが筋である,ということをしっかり理解してください。そのような経済システムにあることを知らずに株に手を出すと,必ずや痛い目に遭いますよ。

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