あれは,あれで良いのかなPART2

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振動等(ら)エレベータ,目下急降下中

2006年06月09日 00時12分04秒 | 事故
港区で発生したシンドラーエレベータ社の事故について,世界中で発生している様々な事例が紹介されています。

livedoor ニュース


もともと事故が多いの?

実は,シンドラー社に限らず,エレベータの故障トラブルは各社で発生しています。ただ,シンドラー社は割合的に多いみたいです
したがって,そもそも構造的な問題の可能性も否定できません。
また,メンテナンスについては,別のメンテナンス社が引き受けていますが,彼らは設計図を渡されていないため,主要部分のメンテナンスが行えない状態になっていました。
とすると,ひょっとすると,構造+メンテナンスミスの複数構造による事故という可能性も考えられます。
この辺については,まだシンドラー社で正式な見解を発表していないので何とも言えませんが,今後の捜査の行方に委ねるしかないでしょう。

ところで,この問題,法律的に誰がどんな責任を取るのでしょうか。
理論上考えられる責任者は次のとおりです。
1 シンドラー社
2 メンテナンス会社
3 住宅公社

まず,エレベータは建物に付属された工作物なので,工作物の所有者である住宅公社は,工作物によって発生した事故の責任を問われます(無過失責任)。
よって,エレベータに瑕疵があったか否かを問わず,損害賠償責任を免れないでしょう。

次に,シンドラー社については,エレベータが欠陥商品であった場合,そのことを知っていながら放置していれば当然損害賠償責任が問われます。
仮に,欠陥に気が付かなかった場合,1年間の瑕疵担保責任がありますが,このエレベータはそれよりも前に設置されたため,責任は問えないでしょう。
さらに,何ら瑕疵がない場合は,賠償責任は発生しません

また,メンテナンス会社については,例え重要部分の図面が渡されなかったらメンテナンスができなかったとしても,契約上重要部分のメンテナンスまで含まれている以上,一定の責任は免れなくなります。よって,このような状況であれば損害賠償の対象となり得ます。
しかし,メンテナンス契約に基づいてしっかり管理をしているのであれば,メンテナンス会社からすれば不可抗力的な扱いとなるため,損害賠償責任は生じないでしょう

以上のことから,今損害賠償に一番近いのは,実は住宅公社といえます。

ただ,いずれにしても,今回の事故で改めて「安全はないがしろにされている」ということが明らかになってきました。我々が事故で学ぶべきことは,「教訓」です。しかし,毎回同じことの繰り返しです。
各企業とも,改めて「安全とは何か」考えてほしいものです

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