あれは,あれで良いのかなPART2

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まずは借金の整理からでしょう

2008年05月13日 01時12分58秒 | 増税問題
平成19年度末の国の借金合計が849兆円で,去年より約15兆円増加したようです。これを国民1人あたりの借金に換算すると665万円になります。

国の借金849兆円 1人当たり665万円(共同通信) - goo ニュース

一家4人だとしたら一家で2660万円也

今日にでも特定財源10年間継続法案が再可決するという絶妙なタイミングでのこの発表は,少々政策的なものを感じずにはいられませんが,逆に言うと,「これだけ借金があるのに,まだ巨額の道路整備を行うのか?」ということにもなろうかと思います。
前述のとおり,4人家族が抱えている国の借金は,住宅ローンとほぼ同額です。住宅ローン残高が2660万円ある方は多いかと思いますが,その中で「よし,借金返しながらもう1軒家でも買うか」とか「よーし,高級外車でも買うか」と考える人がどのくらいいるでしょうか。
この例でもっと分かりやすく言うと,国民1人あたりの借金が665万円とすると,19年度の歳入が約83兆円(公債費込み)になりますので,国民1人あたりの歳入は,約65万円くらいということになります。もし,公債費を抜いた額(57兆)とすると,国民1人あたりの歳入は約45万円ということになります。
つまり,この借金の額をもっと現実的に言うと,「一家の年収900万円のサラリーマンの住宅ローン残高は1億3300万円」ということになります。これ,破産ですよね。当然,もう1軒家を買うのはもちろんのこと,軽自動車すら買えない状態でしょう。
(この辺については,去年のデータですが,財務省で発表している資料がありますので,これを参考にするとよいでしょう。)。
このサラリーマンの立場なら,「とにかく借金減らさないと」という発想になるはずです。そのためには,もちろん残業をしたり,家族がパートやバイトをするなど「収入を増やす」ことを考えるでしょうが,仮に子供が小さく,パートにもいけないし,会社も経営状態が良くなくてとても残業代も出なければ給料も上がる見込みがないとなれば,あとは「支出の抑制」を考えるしかないはずです。

国の財政はまさにこれくらい逼迫しています。こんな財政状態なのに,それでも「税金集めて道路作るぞー」と言えるでしょうか。まずは,「道路はミニマム整備にして,まずは財政再建させる。その上で,ある程度再建できて,日本の景気が良くなり,税収が増えてくれば,その時点で整備計画を考えよう」というスタンスが普通の発想ではないでしょうか。
「足らないから増税」理論は,「給料安いから給料増やせ」と社長に直談判することと同じです。闇雲に社長に直談判したらどうなるでしょうか。「お前,アホか」と言われるでしょうね。国民だって同じこと。闇雲に「増税」といったら,「お前,アホか」と言うでしょう。
借金を減らす努力がまず大切なのです。

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