コタツからはみ出ている指先が凍り付きそうなので、コタツにあたたまっている尻の、下にしばらく両手の先を差し入れて忍ばせておく。と、あたたまる。
土曜の朝の9時40分。手の指が、わたしをしてくれている。あんまり上等のわたしではないんだけど、嫌がらずに。
コタツからはみ出ている指先が凍り付きそうなので、コタツにあたたまっている尻の、下にしばらく両手の先を差し入れて忍ばせておく。と、あたたまる。
土曜の朝の9時40分。手の指が、わたしをしてくれている。あんまり上等のわたしではないんだけど、嫌がらずに。
あ、今日、いいことがありました。それだけで、わたしは春の日の小さな野の花になりました。単純構造です。
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S新聞読者文芸の月の初めの第一週の、月曜日は、詩部門の発表の日です。小松選者選で、わたしの詩の「広く広く高く高く」が、三席になっていました。入選は1年ぶり? 2年ぶり? いや3年ぶりかなあ?
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嬉しいから、外を歩いてみます。寒そうだけど、3分5分なら大丈夫、空を見上げながら歩いてみます。
T・S様、ほかほかにあたたまる上等靴下を、有り難うございました。明後日から出発の山陰のドライブ旅に、身につけて行きます。
冬の山陰に波打って打ち寄せる日本海が寒そうです。海岸線の浜磯に立って、足先が贈り主のことを、思い起こすかもしれません。
忘れていかないように、旅の準備のトランクの最上段に乗っけておきました。
いただきものの、高級渦巻き状ふくよかチョコパン、朝ご飯にしました。一枚をすっと焼いてもらって。隠れチョコがほんわか薫る上品な味わいでした。一枚で十分でした。有り難うございました。
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わたしの頭上に今日を広げて見せてくれている冬の青空が美しいです。澄み切っています。
感覚的にしか把握が出来ないけど、でも、それ以外の方法もない。わたしには、ない。
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無数(むしゅう)の阿弥陀ましまして、・・・、真実信心をまもるなり。
現世利益和讃より
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阿弥陀如来がそんなに居てくださっているのか。数になって居てくださっているのか。わたしをずっとずっと取り巻いて、たくさんたくさん居てくださっているのか。
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みな、どの文章も、わたしに分かりがよいようにするたけに、この表現をとっていてくださっているのである。わたしは、分かったふりをする。(ほんとうのところは、ちっとも分かってはいないのだけど)
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で、わたしは、泣きたくなる。おおうんあおうんとライオンの唸り声をして、わたしの感覚がしばらくここで泣いていたくなっている。
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法身仏の阿弥陀如来が、カタチを取って目に見えて数えられるような、そんな普通名詞になられるはずがないではないか。それを、無視して、わたしのために、わかりやすい表現をして、そこに居てくださっている。
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この世の真実と、真実を信じようとする人の、誠実なこころとを、まもっていて下さっている。
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12月2日、土曜日。そろそろ午前9時になる。寒いなあ。指先が冷えるなあ。光が東の方角から昇って来て、隣家の屋根の、とっぺんさきに当たって、跳ねている。大地も、もうすぐにあたたかくなるだろう。