<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

桑の実を食べました 懐かしい味です

2018年05月12日 22時35分44秒 | Weblog

桑の実を食べました。我が家に桑の実がたわわに実っています。熟したら黒紫色になります。枝を揺さぶって実を落としました。口に含むと質素な甘さです。

小さい頃には鍬の畑に行ってこれを食べていました。こんなものしか甘いものがなかったのです。口の中が青紫になっているので、すぐにバレてしまいました。

何処の家でも蚕を飼っていました。お座敷が蚕さんの飼育室でした。棚に何段も蚕を育てていて、桑の葉を摘んできて食べさせていました。懐かしいです。

いま我が家にある桑の木は高さが2階屋根に届きそうです。蚕の餌だっただけに毛の長い毛虫が押し寄せてきています。もちろん蚕を飼っているわけではありません。懐かしいから植えているだけです。

籠にいっぱい摘みました。桑の実ジャムが作れます。実は小指の先ほどの大きさです。

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夏帽子の下からちょっとだけ彼女の涼しい目が覗いている

2018年05月12日 08時42分06秒 | Weblog

柿若葉して待つ径をしずしずと青々と来る夏のスカート     薬王華蔵

歩いて来ているのは夏というご婦人である。彼女はスカートをしている。しずしずとこちらへ歩いて来る。わたしは小径に立って彼女を待っている。小径は柿若葉している。降っている影も青い緑色をしている。もちろん彼女のスカートもその色をしている。ふんわりの帽子もやはりその色に染まっている。帽子のしたからちょっとだけ涼しい目が覗いている。

そういうつもりを含んで新聞の読者文芸欄に投稿してみたのだが、落選だった。僕の独り合点を僕はふふふへへへと笑っているしかない。

  

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5月の即興詩 「ふうらふうら」

2018年05月12日 08時03分05秒 | Weblog

ふうらふうらしているのが好き/でも父さんは/「困ったもんだ」という顔をする/しているように見える/困られているのは好きじゃない/

五月の空に/竹の子林の真竹の若竹が/ぐんぐん伸びて行って/伸びきって/そこで/ふうらふうらしている/

小さい風が吹いて来たら/愉快を味わって/ふうらふうらしている/そんなふうな愉快があるのに/それを体験しない手はない/だから僕の生活全般が遊びになっている/

父さんが死んでからもう40年が経つ/その間は住所が変わって/いまは大空にいる/そこから見下ろしている/

父さんはとっても誠実で勤勉であったから/なおさらだろう/僕のなすことすることはそうじゃない/不誠実で不勤勉/ふうらふうらの連続だ/

困ったもんだと思われていそうで/両目では大空が見返せない/片目で見る/

五月の空は青い空/どこまでも晴れ渡っている/そこを緑の風が行く/若竹の林立の間をふうらふうら行く/

 

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わたしの書いた5月の詩 「道場」

2018年05月12日 07時57分12秒 | Weblog

「道場」

わたしが
昨日に留まったことはない
そこで鳴いたことはない
わたしは今日にしかいない

明日を生きることもない
今日を生きているあいだで
明日へ行ったことはない
行けるはずもない

わたしは常に今日の主人公
吸っているのは今日の空気
まっさらな最上等の空気
古くなった空気を
吸わせられたことなどない

その最上等のわたしを生き
そこにしっかり腹を据えて
何処にも行かない

昨日にも明日にも行かない
わたしは今此処といふ
清らかな道場にいつも居る

わたしは芋の葉に座る青蛙
五月を広げてみせる大空が
ただただまぶしい

     (20字x27行)

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