<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

蛍を見に行く

2016年05月21日 22時21分49秒 | Weblog

村中を小川が流れている。ここは蛍の里である。夕食を終えて、懐中電灯を提げて小川の袂まで見に行った。見た。見た。たしかに見た。草藪が光った。竹藪を飛んだ。幻想的だった。闇の中に密やかな恋が明るく瞬いている。まるでメルヘンの世界に立ち入ったようだった。

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達成感に酔う

2016年05月21日 22時05分55秒 | Weblog

畑に大玉西瓜1苗、メロン2苗、ズッキーニ風南瓜植えた。草取りをして耕してたっぷり施肥をして。それから殺虫剤を散布して水やりをした。これだけするのに随分な時間がかかってしまい、やり終えたら暗くなっていた。トラクターなんか使わない。手に握った小さな鍬でやり遂げるのである。達成感にしばらく酔ってしまった。見上げると雲間に夕月がかかっていた。ほぼまん丸だった。

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まあいいじゃないか すんだことじゃないか

2016年05月21日 14時16分53秒 | Weblog

まあ、いいじゃないか。こればっかりを言い聞かせている。ここまで生きて来られたのだから、巧く事が運ばなくたって、まあいいじゃないか。いいのである。だから、まともに取り組まないで、そこに捨て置いていていいのである。だらしのないように見えるけれど、そっちの方で避けて通ってくれるのを心待ちにして眺めている。やがて火事場がおさまるように治まって静かになる。

怨嗟の感情が渦巻いていて苦しいのである。あれこれまたしても人と比べているのである。ボーリングにガーターというのがある。さぶろうはボールを手放した途端にがたんとこのガーターに落としてしまう。人がかっこよくストライクを続けているのに。見るからにそれが無様だった。女の子にだってもてるはずがなかった。そういうときにはすぐに姿を眩ました。居所を変えてしまうよりなかった。それではしかし解決にはならなかった。

度重なるそういうおのれの無様さが、今になっても、人生廃業の年齢になっていても、牛の胃袋を持つ身。反芻させられて来て辛くなるのである。そして冒頭の「まあ、いいじゃないか」「すんだことじゃないか」を呟くのである。暗い男である。少なくとも爽やかではない。やり直しがきかないとなると、次生に賭けるしかない。

失敗は成功の元というではないか。しかもその失敗を山ほど海ほど嘗めている。これがすべて元手になっているのなら成功が次々と期待できるはずである。成功という美女達に囲まれるはずである。後は寝て待てだ。打つ手は打たれている。

お昼からさぶろうは居眠りに入る。夕方になったらまた畑に出よう。怨嗟は止めだ。嫉妬もよしにする。悔恨も投げだそう。

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汗が滝のよう

2016年05月21日 13時57分13秒 | Weblog

脚立を運んで来て小屋の屋根に立て掛け、これに乗って、山茶花の伸び放題に伸びた枝を剪定した。何故そうする必要があったか。隼人瓜がもう小屋の屋根まで伸び上がって来たのである。ここから一気に山茶花まで飛び移りそうだった。去年もその前の年も隼人瓜に巻き付かれて、痛手を受けた山茶花がとうとう冬になっても花を着けなかった。足場の悪いところで、ノコギリでゴーリンゴーリンと引いた。切った枝で一山出来上がった。

汗が禿げ頭をつるつる流れて来て目に入るので往生した。下着も滝を浴びたように濡れてしまった。帽子も被っていなかった頭に、去年の隼人瓜の蔓がが枯れていて、これが灰のように降って来た。やれやれだった。こうしておけば隼人瓜はもう山茶花を覆い尽くすことはなくなるだろう。なにしろ長年掛かってやっとここまで高く伸びたのだから、大切に扱ってやらねばならない。2時。一仕事が終わった。風呂場でシャワーを浴びて爽やかになった。休憩だ。

こうやって何かこまごまして体を使って動いていると悩み事も所在がないようだ。悩み事には正面切って向かい合わないで居る。相撲の技で言えば肩すかしというところか。凡人のするところ、あさまし、こんな小技しか打てないけど。

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愉快を覚えてみた

2016年05月21日 12時16分59秒 | Weblog

畑と畑は畝で仕切られてはいるが同じ地面で繋がっている。けれど畝には、どうしたことか、スクリーン暗幕が張られていて立ち上がっても隣の畑の様子は見えない。でも、同じ平面上に位置している。平野だから畑が広々と広がっている。山麓の方から浜辺の方までずっとずっと。五月だからどの畑も麦畑で収穫が進んでいる。もうすぐ田植えに掛かることになる。

この畑がさぶろうの今生の畑である。その隣が、いまのさぶろうからすると死の畑である。手前の畑は前世と呼ばれている畑である。スクリーンが張ってあるから互が目には見えない。独立したようになっている。独立してそこで一定の完了をすることが要求されているからである。空から見下ろすとしかしそれぞれの畑が別世界別次元になっているのではないことが分かる。

何故そういうことになっているのか。これは謎になっている。謎にしておくとときめくからである。「ときめき」が発動機になっているのだ。次もまた生きよう、今度こそ得意満面で生きて見ようという発動の役割をしているのだ。さぶろうは、今日はそんなことを思った。生きどうしに生きている、そういう推量推測をして愉快を覚えてみたのだ。

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シャンソンを聴きにフランスに行きたい

2016年05月21日 09時49分24秒 | Weblog

おとことおんなの愛の歌シャンソンを聴きに行きたい。さぶろうにはちょっと、でも、不似合いかもしれない。そんな雰囲気をしていないから。だから、いいんじゃないか。その雰囲気を醸せるようになれるかもしれないじゃないか。たといそうなっても、どうなるってもんじゃないと思うけどなあ。いきなりやさしいおんなのひとに愛を告げられるってケースは考えられない。だったら愛を告げたらいいじゃないか。愛を告げるのは罪になる? 罪になってでも愛を告げる。それが愛ってもんだよ。でも実際はそういう状況はあり得ない。だからそれでいい。美しいおんなのひとを思って、思って思って、おとことおんなの愛の歌シャンソンを聴きに行きたい。感覚麻痺して、痺れて痺れていたい。ここがあの世ではなくこの世である、肉体をして生きていると言うことも忘れて、雲になってとろとろになっていたい。おとことおんなの愛は、さぶろうの現実には起こりえないから、そこでだけ。そんな雰囲気を持たないおとこにはそれが、感覚麻痺が、唯一ふさわしい。されどフランスはあまりに遠し。

 

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風のことば(wind language)を聞く

2016年05月21日 09時29分10秒 | Weblog

風の声がする。カゼノコエガスル。カ・ゼ・ノ・コ・エ・ガ・ス・ル・ヨ。ひそひそひそひそ。なんていって? 風が風と話をしているから、風のことばだ。

wind・language? そう。そんなものかもしれない。はっきりとは、だから、聞き取れない。でも耳を澄ますと聞こえて来そうになる。秘密にしておかねばならないことでもないらしい。大空に通訳を頼んでみる。

いい気持ちだね/うん/いい気持ちだ/きみもそうかい/僕もそうだよ/みんながいい気持ちをしているんだね/いいね/いいね/とってもいいね/とってもいいね/おだやかにしていられるね/でもちょいと遊んでやろうよ/木々を揺すってやろうよ/そうだね/そうしようか/僕らの声を聞き取っている木々だからね/くすくす擽ってやろうよ

風の音がする。音が声だなんて知っているのは誰? 「大勢いるよ」大空が答を寄こす。そうか、そんなにも大勢居たのか。五月の朝、さぶろうは風と木々と大空の音と声をブログにしたためておく。

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おいらと遊ぼうという誘いには弱い

2016年05月21日 07時50分02秒 | Weblog

図書館から2016年本屋大賞受賞作「羊と鋼の森」を借りて来た。まず家内が読んだ。これからさぶろうが読むことにする。だが、読み出すと他のことが出来なくなる。これが辛い。いい空なのだ。頭上一杯に広がって手招きをしているのだ。家の中にぐずって本なんか読んでいないで、「外に出て来い。おいらと遊ぼう」と誘って来る。大空の誘いにはからっきし弱いのだ。どうしよう。日射しが若葉若葉に降ってどこもここも輝いている。ズッキーニ風南瓜という変わった苗を日田市の大型園芸店に見つけて買って来た。これも植え付けてやらねばならない。丹波小豆の種袋も2袋買ってある。忙しい。読書は雨の日だ。

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