ドクダミの花は形がいいですね。夕暮れだと星に見えます。闇に浮かぶ星の花。写真にするのは難しいですか。僕は片っ端から抜いていますが、集団で咲いているところはなかなかの風情ですよね。あれはあんまり繁殖力が強くて嫌われるんですよね。たちまち庭を埋めてしまうから。内なる生命力精力が強いのかなあ、それほどに。
ああ、気持ちがいい。午前中サイクリングに行って来た。２７インチの大型自転車に跨がって。気温は室内でも２７度ある。湿度もやたらに高い。こういうときには外に出て風を受けるに限る。途中の高速道路の側道に野苺が赤く熟れていた。自転車を降りて抓んで食べてみた。甘くあっさりした味だ。半袖シャツのポケットに詰め込めるだけ詰めた。よいお土産が出来た。平野に下りて来ると麦刈りが進んでいた。これが終わるといよいよここは一度に水田に変わる。風を切って走っているのにそれでもたっぷり汗を掻いてしまった。帰宅後びしょ濡れになった下着を脱いでシャワーを浴びた。ああ、気持ちがいい。全身が凄まじい快感を味わった。これでさっぱりした。暑さの裏側には涼味がある。
ドクダミが白い花を着けだした。美しい。清楚だ。繁殖力が強くてたちまちのうちに庭を占領してしまう。地下茎で増殖続ける。抜いて抜いて抜きまくる以外に手の施しようがない。悪臭を放つが、名前の通りに薬草になる。毒を矯め止めてくれる。昔は家々の軒下にこれを乾燥させたものが束にして吊してあった。別名十薬。消炎、利尿、腫れ物を抑える。昨日の夕暮れ時に、雑草の間間に伸び上がって来ていたドクダミを次々に抜いて行った。一輪車一杯になった。乾かして燃やすことにする。根を抜いていないからすぐにまた元通りになってしまうだろうけど。
