多病息災発達障害者こよりの日常

両手で数えきれない障害と持病を抱えつつ毎日元気に活動中。発達障害の息子たちの子育ても終え、悠々自適の毎日です。

高等特別支援学校での3年間

2017-08-26 09:00:29 | 修業について
今回、特別支援学校で、「ランニングのタイムが遅い」という ペナルティを課せられて


校庭を走っていた生徒さんが、熱中症で倒れ 重体で 治療中という


ニュースを見ました。早く回復されることを願います。


その場の いきさつは それ以上わかりませんでしたが、


その生徒さんの 体力や 正しいフォームで走る事ができていたのか、


水分補給や その他、走る上での 知識や 自分のペース、というものを



学校の先生や 周囲の方が、どの位 把握して教えていたのか、が


気になりました。自分の体について、自己管理ができる事も


就労はもちろんですが、長い人生を生きていくために


必要な事だと思うからです。





ネットでは「軍隊的」だの「そもそも こうした学校の存在意義は」など


あれこれ 聞こえてきます。


「ゆっくりと育てるべき こうした子どもたちを、18歳で


職業に就かせる事自体が 無理ではないか」という意見も見ました。



人それぞれ 特性も いろいろですから、定型非定型にかかわらず、


適した進路があるわけで、義務教育ではない


「特別支援学校」に 本人の適性や 意志を無視して


入れる必要はないと 私も 思います。



私の息子は 「高等特別支援学校」を 見学して


体験入学もし、その上で「行きたい」といい


受験して 合格しました。


知能と 学力は 他のお子さんより はるかに下でしたが、


小さなころから そのハンディを補えるように、


家で できる事を探し、一つ一つ乗り越えていくうちに


まっすぐつま先立ちせず歩く事や 一生できないと言われた文字の


読み書き、その他に 成長を見せ、


支援学校の 3年を 楽しく過ごし、就労し、


今は 仕事をこなしつつ 休日は 同僚や 友人と


遊びに出たりして 充実した生活を 送っています。


わが家の場合は それで いい方向にいきましたが、


支援学校で よく言われる 「体力作り」や「自己管理」


「ルールを守る事」などに 抵抗を感じる方は、



他の進路を選ばれた方がいいのではと思います。


「企業に都合のいい子ども」を作るだけではないか、という


批判をしている方もいましたが、最低限のルールが守れず、


自己管理もできない状態で、体力もないのであれば、



一般の企業での就労は 難しいと思うので、


そのお子さんにあった場所を 選ばれるのがいいのではと思います。


適さない場所で 過ごすことは、ご本人も周囲にも


メリットがあまりないと 思います。


「就労できるから あの学校へ入れたい」ではなく、


お子さん本人が 「仕事をしたい」と思っているのか、


そのために 今の自分に何が 足りないか、学校は


その中の 何を補ってくれるのか、などを


しっかり 認識して 受験をしないと、入学後や


就労後が 大変だと思います。


「自分で 自分の人生に必要な事を選ぶ」という意識を、


障害のあるなしに 関係なく、持っていただきたいです。












発達障害、治るが勝ち! 自分の生き方を自分で決めたい人たちへ
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