多病息災発達障害者こよりの日常

両手で数えきれない障害と持病を抱えつつ毎日元気に活動中。発達障害の息子たちの子育ても終え、悠々自適の毎日です。

私は現在イヤイヤ期突入中です

2017-09-12 09:56:04 | 感情
今年の春から、鹿児島講演や 沖縄講演など、様々な


気づきの機会を得て、私にもさまざまな変化がありました。


大きな気づきは、「嫌なこと、理不尽なことは そのまま受け入れなくていい」という事です。


たとえ それから 逃げる事や避ける事は出来ないにしても、


「私は 嫌です」と 言ってみても 良いのだ、という事を


実感しました。


先日の 入院中も、普段なら 気にならない 夫の些細な言動に


言い返してしまったり、


買い物中の 夫の 普段なら気にならない行動に イライラしてしまったり。


「おかしいな?」と 思いつつ


夫や 自閉っ子に 体ほぐしを 手伝ってもらいながら、


「あ、私は 夫の行動が嫌なんじゃなくて、


断りなしに 勝手に決められた過去の様々な人に対しての怒りを


夫に 投影しているんじゃないか」と きづきました。


昔なら、自分の感情を そのまま出していたら 


良い事は 一つもなかったわけですが、


今 夫に 言いたい事を そのままぶつけても


夫とは 破壊的な状況も起きないし、


叩かれたりも 家の外に出されたりもしないわけです。


いわば「第一次反抗期、イヤイヤ期突入」です。50年遅れの。


母が私を妊娠した時には経過が悪く、出産時には母子ともに危険な状態でした。


母子ともに 命の保証はないと言われ、私は未熟児で生まれその後も生死の境をさまよいました。


私が2歳を迎える前に 母は次子を妊娠し、大事を取って 入院をしました。


父は仕事がありますし、入院費を稼がなければなりませんから、


私は 親戚を転々とし、その間に 相貌失認(成人してから判明しましたが)のため、


母の顔を すっかり忘れ、再会の時には 母を「おばさんも ここの家の人?」と


聞いたそうです。知らない顔の、見たことも無い赤ちゃんを抱いた人。


その人を「母」とは 認識できなかった事は 母にも私にも 尾を引きました。


その時に 母が「私が お母さんだよ!」と 言っていたら 結果は違ったかもしれませんが、


母も 驚きのあまり そう答えるしか できなかったのでしょう。


本来「嫌!嫌!」を 連発する時期の2歳代を、他家で過ごし、


自分の家に戻ってからも「自分の家」とは はっきり認識できないまま


過ごした私には そこがまた 大きな欠けになったのでしょう。


はっきり「家族」とわかったのは 父だけでしたから。


その頃の 私に 大きく響いた言葉に、


「お姉ちゃんなんだから、泣いてはいけない」という言葉があります。


私は もともと あまり 泣かない子どもでしたが、この言葉が


しみついて以来、ますます泣かなくなりました。


預かってくれた伯母の話では、泣く時は


押入れの中や 納戸の隅で 声を出さずに隠れて泣いていたそうです。



幼い時に 内臓の病気で 手術をしましたが、その時に術前の


大きな太い注射をするときに、二人の看護師さんが いました。


普通の子は 親から離れて 手術室に向かう時に泣くか 不安がり、


注射の時には 必ず泣くのだそうです。


私が 泣きもせず腕を差し出すのを見て、看護師さんが


「あら、この子泣かないわ!暴れも 嫌がりもしないわ!」と驚いていた様子を


覚えています。術後も 痛み止めをもらった記憶もないですし、


同室の 他の子どもが 痛い痛いと泣くのを 不思議な思いで聞いていました。


入院中も さみしいとか 思いませんでしたし、見舞に来た


伯母が 本を2冊 買ってきてくれたのが 一番うれしかったです。


きょうだいに とりあげられないように気を配ってくれたのか、少し難し目の本でした。


退院後も その本は 私だけが読め、きょうだいと一緒に読めとか


貸してやれとか 言われなかったことで ほっとしたことを覚えています。


抜糸や その他の処置の 辛さとかは 覚えていません。


未熟児で 保育器に居た時の記憶のほうが強烈でしたから、


それに比べたら 手術のほうが 気楽だったのだと思います。


そうした 数々の 「普通の子どもが 感情を 表す機会」に それと気づかず封じ込めてきたものが


今 現れてきているのだなあと 思います。


「勝手に決めないで、私にも聞いて欲しい、相談してほしい」


「私が 嫌だと 思っていることに気づいて」と


50年前の 私が 言いたかったことが いま あふれてきているのだと思います。


夫は 私が 何にいらついているかは わからないけれど、


好物を買ってきてくれたり、買い物に付き合ってくれたりしてくれます。


子どもたちは 私の味方にも 夫の味方にも ならずに、


すっと そばを離れたり、飲み物やお菓子を 勧めにきたり、


「OOを作ったけど 食うか?」と 私や夫を 思いやってくれます。


私の イヤイヤ期が いつまで 続くかわかりませんが、


夫や子どもの おかげで 早く終わりそうな気がします。








 






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