驚愕の真実

　などとタイトルを付けられると、私はめっぽう弱く、すぐに食指を伸ばしたくなる。
それがテレビのタイトルだったり、コンビニで500円くらいの雑誌であったりと、様々だが、つい、飛びつきたくなる。

　けど、驚愕の真実が、そんな公にさらされるわけもない。500円で入手できる道理もない。
人目にさらすことのできない真実は、誰かにとって華々しい利益または不利益をもたらすものだから、秘密となっているのだ。

　ただ、だれでも入手できる情報でも、それを集積し、分析し、十分に考察すれば、この世を見通す力となることがある。すぐれたジャーナリストはこの力に秀でていることが多い。

　「裏話」を安易に信じてはダメだ。が、眉に唾をつけつつ集めていって、自分なりの視座で批判的に摂取するのはありだと思う。