なんでそうなるのか

青森県八戸市で公務員試験塾オクトを主催する岡政也のブログです。

カラ歩き

2011-12-19 19:53:26 | インポート

実家で農業をやっているとき、よく「お前はカラ歩きが多い」と怒られた。

カラ歩き、とは無駄な動きのこと。熟練した作業員は、こちらからあちらへ歩いていくときでも、なにか一緒に持っていくものはないか、とか、なにか作業をやりながら、など、つねに仕事を前に進めながら、無駄なく動く。これが自分には出来なかった。

 いま、一人で塾をやっていて、この時の経験は非常に役に立っている。なんとか、すべての業務を大幅に遅らせることなく間に合わせている。

 でも、それでも無駄な動きは多い。人より多いと思う。若いころと違うのは、若いころは何も考えていないか、考えが浅くてダメだったのだが、今は考えすぎで、「一回くらい余計に歩いてもいいからさっさと行動に移した方がいい」という反省点が増えたことだ。

 ただ、塾の仕事だと、掃除や整理整頓など、体を動かしているときの方が良いアイディアが浮かぶことが多い。また、難しい問題を解いた直後は、頭の中が混然としているのだが、何か単純作業をしているうちに頭の中が整理されることが多い。

肉体労働の世界には、セオリーがある。熟練労働者はみごとにセオリーを外さない。

塾の労働の世界は、果たしてどうなのか。ただ、作業能率のみを追求してもダメなような気がする。もちろん、作業能率が悪いのでは話にならない。

 この仕事、15年目だが、まだそのあたりがよくわからない。