徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

蝉しぐれ

2022-01-13 20:44:06 | ドラマ
 正月三が日のテレビ三昧の中で、一番うれしかったのは元日の夜、BSPの「蝉しぐれ」再放送。本放送ではたしか7回シリーズだったが、今回は後半の3回が放送された。藤沢周平ものでは一番好きなドラマで、原作も読んだし、テレビ版、映画版とも見た。
 NHKの放送案内にはつぎのように紹介されている。

 東北の小藩・海坂藩を舞台に、非業の死を遂げた父の無念を晴らすため、微禄の武家の青年・文四郎が、ふりかかる悲運と忍苦を克服し、雄々しく戦って父の仇を討つまでを、初恋の女性・ふくとのラブストーリーを主旋律に、力強く清冽に描く。

 とあるように基本的には切ないラブストーリーであることが好きな最大の理由だ。

 テレビ版、映画版とも脚本は熊本出身の黒土三男。映画版では監督も務めた。黒土さんは同じく藤沢周平の「用心棒日月抄」も映画化の構想があるらしい。実現が楽しみだ。
 昨日の熊日新聞・文化面に藤沢周平没後25年に当たり、文芸評論家の湯川豊さんの「海坂藩に吹く風 藤沢周平を読む」が刊行されたことが紹介されていた。これもぜひ読んでみたい。

     ▼映画版「蝉しぐれ」のイメージソング 一青窈「かざぐるま」

いだてん第2回 ~ 坊っちゃん ~

2022-01-12 23:00:24 | ドラマ
 もう3年前になるが、大河ドラマ「いだてん」の放送が始まり、その第2回「坊っちゃん」が放送されたのがたしか1月13日。全編の中でも忘れられない回となった。それは、主人公の金栗四三の生い立ちが熊本ロケの映像で見られたこともあるが、その日の放送直後からこのブログへ尋常ではないほどアクセスが集中したからだ。なぜアクセスがあったかというと、番組内で綾瀬はるかが「熊本自転車節」を歌ったのだが、多くの視聴者がこの唄を検索し、随分前にこの唄を掲載した僕の記事がヒットしたというわけだ。そんなことを思い出しながらNHKアーカイブスの映像をあらためて再見した。


※上の写真をクリックすると動画に飛びます。
後に四三の妻になるスヤ(綾瀬はるか)の自転車爆走シーンが見もの。


「熊本自転車節」を唄いながら自転車に乗って登場するスヤ(綾瀬はるか)※ロケ地:番所の棚田


エルヴィス・プレスリー生誕87年

2022-01-11 23:25:53 | 音楽芸能
 先週8日がたしかエルヴィス・プレスリーの誕生日だと何かで見た。ご存命なら87歳になられるのだそうだ。
 というわけで、久しぶりに彼の曲が聴きたくなった。

 1曲目は「My Way」。フランク・シナトラの歌として知られ、多くの歌手がカバーしているが、エルヴィスのバージョンもなかなか味があってよろしい。
 2曲目は彼の代表曲の一つでもあるが「Can't Help Falling In Love 」を世界最高のテノール歌手と謳われるアンドレア・ボチェッリのバージョンで。
 最後はおまけでエルヴィスを題材とした能「Blue Moon Over Memphis」のPVを見た。






どんどや(左義長)

2022-01-10 21:52:00 | 歴史
 今日は京陵中学校で壺川校区の「どんどや」が行われた。今年が48回目だそうだ。


加藤神社・湯田宮司による安全祈願


火付役に選ばれた人たちによる点火


猛烈な勢いで燃えるやぐら


「どんどや」別名「左義長」というのは、全国各地で平安時代から行われている小正月行事の一つで、青竹や松の木などでやぐらを組み、正月の注連縄や松飾などを燃やし(どんど焼き)、前年の災厄を払い、その年の無病息災や商売繁盛、五穀豊穣などを祈願するという火祭り行事である。

 旧藩時代の熊本では「左義長」の一つの行事として、古の「馬揃え」のような騎馬を集めた勇壮なイベントが熊本城二の丸御門前で行われていて、「熊本の左義長」として全国的に有名だったそうである。これについては津々堂さんのブログ「津々堂のたわごと日録」で何度か紹介されている。

 かつて宮中で行われた火祭り行事では、童たちが太鼓や鉦鼓を叩きながら歌舞を添えたといわれるが、これは中世の「風流」の要素が取り込まれたものともいわれる。各地に残る「左義長」のうち近江八幡市や福井県勝山市などが有名で、中でも下の映像の「勝山左義長ばやし」は「風流」の影響を色濃く残したものと思われる。


中坂越ゆれば・・・

2022-01-09 22:35:20 | 歴史
 時節柄、散歩もできるだけ人の往来が少ないところを選ぶので、どうしても近場の中坂を通ることが多い。京町台と坪井をつなぐこの狭い急坂は、かつて豊後街道の一部として参勤交代の御行列も通った歴史ある坂道だ。最近、あることに気付いた。こんな狭い道を大勢の人馬がよく通ったなと思っていたが、江戸期にはもっと広い道ではなかったのかと。そう思ってその痕跡を探してみた。中坂から柳川小路(現京町2丁目)へ通じる横道が春木坂ともう1本、その数10㍍上に小さな路地がある。その路地に沿って石垣が積まれているが、それをつぶさに見ていくと、明らかに石垣が増築された部分があり、古い石垣と増築された石垣とは積まれた時代に差があると思われる。このことから推測すると参勤交代の時代には、道幅はもっと広く、坂の途中にはちょっとした勢屯(せいだまり)もあったかもしれない。引き続き調べてみたい。


中坂


中坂から柳川小路の方へ入る路地


石垣増築の痕跡(左は新しい布積、右は古い打込接)


「中坂越ゆれば金剛寺・・・」と唄う熊本民謡ポンポコニャ

テレビ三昧の日々

2022-01-08 21:28:01 | テレビ
 年末年始はただでさえテレビ三昧の日々を送りがちなのに、オミクロン株がどうやら蔓延し始めたらしいというニュースが、ますます巣ごもり生活に輪をかける。
 中途半端なお笑い芸人ががん首揃えたバラエティ番組ばかりで、たいして面白くもないのに仲間うちで笑い合ったりホメ合ったりでウンザリしてくる。
 そんななかで、一服の清涼剤となったのは「街角ピアノ」。日本や世界各国の空港・駅・街角に置かれた「自由に弾けるピアノ」に、通りすがりの人々が思い思いに音楽を奏で、行き交う人が耳を傾ける。ピアノ演奏の腕は様々だが、見えてくる奏者それぞれの人生が実に興味深い。
 それから以前にも記事にしたことがあるが「植物に学ぶ生存戦略」は相変わらず面白い。ひと言でいえばシュールさがなんとも可笑しい。山田孝之と林田理沙アナとの距離感が絶妙。
 あと、「新日本紀行」の再放送や「新日本風土記」はやっぱり見逃せない。


「植物に学ぶ生存戦略」より

12月の動画視聴ベスト10

2022-01-07 17:11:58 | 音楽芸能
YouTubeマイチャンネルの12月度動画視聴ベスト10は次のとおりでした。

今月の注目はベスト10に初登場、9位の「喜代節」です。
この曲は秋田県民謡で、福をもたらす「七福神」や長寿の象徴「鶴亀」などを唄い込んだ大変おめでたい祝儀曲として知られています。

サムネイル画像をクリックしていただきますと動画を視聴いただけます。

1.南部俵積み唄(4,452回)


2.おてもやん(3,543回)


3.肥後のタンタン節(3,134回)


4.幸若舞「敦盛」(3,078回)


5.伊勢音頭(2,780回)


6.ひえつき節(2,670回)


7.かっぽれ(2,601回)


8.熊本民謡おてもやん(2,178回)


9.喜代節(1,256回)


10.江津湖音頭(1,178回)

花童あかりさん

2022-01-06 15:44:41 | 音楽芸能
 今朝の熊日朝刊に下の記事が掲載されていた。4月に熊本で開催される「第4回アジア・太平洋水サミット」の記念ソングとして玉名女子高3年の古賀鈴さん作詞、天水中2年の麻生朱里さん作曲の歌が選ばれたというもの。
 この麻生朱里さんは舞踊団花童で花童あかりとしても活躍している。入団した頃から拝見しているが、こんな才能もあったかとちょっと驚いた。これからも日本舞踊はもちろんのこと、マルチな才能を伸ばして行ってほしいものだ。




2019.5.12 山鹿八千代座 初の大舞台でのあかりさん(立方の右から二人目)


城彩苑わくわく座公演でのあかりさん

一勝祈願!

2022-01-05 19:01:24 | ファミリー
 今日はまだ夜も明けやらぬ五時に起床。家内と熊本駅に向かう。目的は今日から発売の「JR肥薩線・一勝地駅の絵馬付き入場券」を買うためだ。「一勝祈願」の縁起物として受験生に人気の絵馬付き入場券。しかし、一昨年の豪雨災害で肥薩線はいまだ不通。現地には行けないことから熊本駅での販売が行われることになったもの。
 今年、大学を受験する孫娘の応援になればと爺婆バカの神頼み。みどりの窓口が開く5時半前には既に二人のご父兄が並んでおられた。


ブラタモリ×鶴瓶の家族に乾杯 新春スペシャル2022

2022-01-04 19:44:24 | テレビ
 毎年正月恒例の「ブラタモリ×鶴瓶の家族に乾杯 新春スペシャル」。今回は「知っているようで知らないNHKの裏側とは?」というお題のもと、タモリと笑福亭鶴瓶が、リハーサル中の「あさイチ」のスタジオやアナウンス室・ドラマの効果音を作る職人の部屋など、いつもは見ることが出来ないNHKの裏側を訪ねるという趣向。出るのは身内ばかりのお手軽な企画だった。後半は2人別れたが、ブラタモリの方は代々木台地のヘリに立つ放送センターの地形を探るという「ミニ・ブラタモリ」。鶴瓶はいま注目を集める“奥渋”エリア探訪で運命的な出会いが待っていた。
 番組の中でも触れていたが、11年程前に放送された「ブラタモリ渋谷編」のことを思い出した。僕にとっても学生時代の思い出の街。代々木体育館や千駄ヶ谷の神宮プールや東京体育館などでの練習や試合の帰り、渋谷駅まで歩いて帰る時など出来たばかりの放送センターには何度か見学に立ち寄った。
 11年前の「ブラタモリ渋谷編」では東京オリンピック1964の時に改修されたり、暗渠化された渋谷川の跡を辿っていたのを憶えている。昔はとてもきれいな川で、童謡「春の小川」はこの近くに住んでいた国文学者であり作詞家でもあった高野辰之が作詞したもの。現在の渋谷からは想像もできない。この高野辰之という人の作品は他にも「故郷」「朧月夜」「もみじ」「春がきた」など、日本人なら知らない人はいない名作がズラリとならぶ。今月20日、福岡県みやま市の大江天満神社で行われる「幸若舞(こうわかまい)」が今日まで残ったのも高野辰之の功績が大きいという。
 一方の鶴瓶。運命の出会いにはまたまた勘三郎がからんでいた。


春は花

2022-01-02 23:17:14 | 音楽芸能
 梅一輪 一輪ほどのあたたかさ (服部嵐雪)

 わが家の梅が一輪だけ咲いていた。「あゝもう春なのだ」と実感させられる。
 正月二日、午前中、車で熊本駅まで行った。なんと新堀橋から城内の道は大渋滞。初詣や行楽の人々なのだろう。慌ててユーターン。上熊本へ降り、新幹線橋脚沿いの道を通って行った。駅は乗降客や併設された大型商業ビルの客らで混雑し始めていたので早々に用事を済ませ引き上げた。街は春めいた雰囲気が漂う。




初晴の阿蘇山

2022-01-01 15:03:43 | 
あけましておめでとうございます
本年もどうぞよろしくお願いいたします

 今年の元日も、昨年同様、初詣に行くこともなく、わが家を訪ねてくる人もなく、家族でささやかな正月の膳を囲みました。
 雲一つない初晴のもと、阿蘇山の煙が綺麗に見えていました。今年の明るい先行きを象徴するものであれば嬉しいのですが。


わが家から望む元日の阿蘇山