徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

熊本弁ノスタルジー

2012-10-30 18:51:44 | 熊本
 先日行われた「ばってん荒川七回忌追悼公演」における「肥後にわか」について、個人的には期待外れだったというような話をブログに書いた。少し補足すると僕は「肥後にわか」の面白さのポイントは三つあると思う。1番目は熊本弁の面白さ。特にその語感の可笑しさだ。2番目はキャラクターの面白さ。お米ばあさんがまさに代表的だ。3番目はギリギリセーフの下品さだ。先日の公演はこの三つの中でも特に1番目の熊本弁が僕には物足りなかった。もっと熊本弁そのもので笑わせてほしかった。
 ばってん荒川さん演じるお米ばあさんのお得意のセリフにこんなのがあった。登場人物の一人が大金持で家には大きな蔵があるという“振り”のセリフがある。するとそれに反応したお米ばあさんが「クラならアタシも持っとる。ホトクラ(懐)もありゃマタクラ(!)もある!」。まさに熊本弁の語感の面白さとギリギリセーフの下品さで客を笑わせるのだ。人生の達人のように含蓄に富んだ話もするお米ばあさんがたまに発するこんなセリフが「肥後にわか」の醍醐味だと思うのである。
 一方、これも先日、熊本城奉行丸で行われた「秋夜の宴スペシャル」で披露された「とっとっと」。これはまた粋でユーモラスな熊本弁の唄で、当日の観客にも大いに受けていたが、また違った意味で熊本弁の面白さが表現されていると思う。
※歌詞は耳コピーなので誤りがあるかもしれない。ご勘弁を。

  ▼とっとっと(踊り:ザ・わらべ 中村くるみ)




最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
熊本弁 (志場)
2012-10-30 23:11:31
>スースース スースース
>あとぜき あとぜき どうどうと
>とっとっと ホラ とっとっと ホラ やおいかん

意味不明です。
解説お願いできませんか。
返信する
Re:熊本弁 (FUSA)
2012-10-31 09:28:30
1番の歌詞は熊本弁の羅列で文章にはなっていないようです。
まず題名にもなっている「とっとっと」は「取っとると」が省略化されたもので語尾の「と」は標準語の「の」や「よ」に相当する「終助」です。
「スースース」は「スースーする」が省略化されたもので「スースー」はすき間風が入って来るような肌寒さを表現する擬態語です。
「あとぜき」は「せく(塞く)」から来た熊本独特の単語で、襖などを開けて入ったらその後きちんと閉めることを言います。あと「どうどうと」と歌っているように私には聞こえますが、そうだとすると、これは「堂々と」という標準語で、「あとぜき」という言葉をまるで標準語のように使う熊本人を皮肉っているのではないかと思われます。
「やおいかん」は「手ごわい」とか「一筋縄ではいかない」という意味があります。
「とっとっと」や「スースース」は熊本だけでなく、福岡・佐賀・長崎などでも同じように使われているようです。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。