徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

喜多流能楽師 友枝喜久夫

2019-06-15 23:05:28 | 音楽芸能
 昨夜の「にっぽんの芸能」(Eテレ)は「蔵出し!名舞台~白洲正子が愛した名人たち」と題して、没後20年、随筆家で女性能楽師の先駆けでもあった白洲正子が愛した古典芸能の名人たちの至芸が、生前の白洲さんと親交があった演劇評論家の渡辺保さんによって紹介された。
 ▽観世流 二世梅若実「鞍馬天狗」
 ▽喜多流 友枝喜久夫「弱法師」「松風」
 ▽歌舞伎 十五世市村羽左衛門「勧進帳」
 ▽京舞 四世井上八千代「桶取」

 なかでも晩年になって惚れ込んだという友枝喜久夫については能「弱法師」と仕舞「松風」が紹介され、特に熱が入っていたように見えた。友枝さんの芸の優れた点について、渡辺さんは「無心」であることと説明していた。
 白洲さんの著書では僕は「近江山河抄」が大好きで、その他にも「かくれ里」や「老木の花」などを読んだが、「老木の花」を読むと白洲さんが友枝さんの芸を愛した理由がわかると思う。
 友枝さんは僕の高校の大先輩でもあるので、お名前だけは随分前から存じ上げていたが、ナマの舞台を観たわけでもなく、茫洋としていたそのイメージがやっとハッキリしてきたような気がする。



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