2010年の本屋大賞に、冲方丁(うぶかたとう)の「天地明察」が選ばれたというニュースを聞き、さっそく今日買って来て読み始めた。僕はジャンルにこだわらず何でも読むが、およそ、“○○賞”などというものにほとんど興味がない。“文学オンチ”みたいなところがあって、純文学だ大衆文学だ、やれ芥川賞だ直木賞だと聞いても、その境目がわからないのだ。未だに、僕にとって最高の小説は、小学生の時に読んだ吉川英治の「宮本武蔵」である。今、話題の「1Q84」も読んでみようという気すらおこらない。それはさておき、「天地明察」を読んでみたいと思ったのは、まず、時代小説であること、それも、剣豪も出て来なければ、合戦もないというのが気に入った。それから、本屋大賞を受賞した小説は、これまでもそうであったように、まず間違いなく映画化されるだろう。それもチェックしておきたかった理由の一つだ。さて、読後感がどんなものになるか、冲方丁のお手並み拝見だ。
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