
今朝の熊日新聞に、今秋放送される朝ドラ「ばけばけ」がクランクインしたというニュースが載っていた。熊本は小泉八雲が五高教師を務めたゆかりの地なので、いずれ熊本ロケもあるかもしれないということだが、このドラマには注目していることがある。それは、ヒロインのモデルである八雲の妻セツと、48年前に他界した僕の祖母が同じような前半生を送ったのではないかということである。祖母はセツさんより15年遅れて、セツさんと同じように士族の家に生まれた。娘時代までは資産もあり、わりと裕福な家庭環境だったらしい。曽祖父は大江村の村長をやっていたが、その頃が一番羽振りが良く、屋敷では度々盛大な宴会が行われていたという。しかし、水道町一帯の持ち家十数軒が大火で烏有に帰してしまい、その後没落へと向かう。
セツさんも実家や養家がいずれも没落し、苦労の多い人生が始まる。おそらくドラマで描かれるであろうそんな物語を、僕の祖母の人生に重ね合わせながら見て行きたいと思っている。
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写真は朝ドラ「ばけばけ」のヒロイン松野トキ役を務める女優の高石あかりと、その幼少期を演じる福地美晴